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2008年3月

2008年3月30日 (日)

東京漂流某日(二)

東京で大した野望も無くどうってことなく生きる
或る男の漂流記・・・

chapter2:  フリーター戦記(2)  有明の花火

黒猫はスーパーのアルバイトを辞めた翌日
ウェイターのバイトをしているレストランにでかけた。

昼のバイトが無くなったので夜だけでなくあらゆる時間帯
に入れてもらうように支配人に頼むためだ。

そのレストランにはいつも活気が溢れていた。
アルバイトがシフトに入れるかどうかは完全実力制で
支配人が直接一人一人と面接して決めた。

ベテランでも仕事にあぶれることはあるし
入ったばかりの新人にもいつでも昇給とリーダーになる
チャンスがある。だからその店ではいつも全員がそれぞれの
持ち場を取られまいと一生懸命だった。

黒猫はこの職場では勤務時間のほとんどは皿洗いだったが
自分の評価はともかくとして実力本位の雰囲気は割と
気に入っていた。

「黒猫さん、こんな時間に珍しいですね」

入った当時仕事を教えてくれた斉藤君が声をかけてきた。
斉藤君は靴職人を目指してイギリスに留学する資金を貯める
ためにこの店で働いていた。

「仕事増やそうと思ってさ」黒猫は答えた。
「僕も今、支配人に掛け合ったけどダメでしたよ」

自分よりも若くて、自分よりも格段に仕事が出来て
自分よりも客にも従業員にも愛想がいい斉藤君が希望の
時間に入れない。。

黒猫は絶望したけど念のため掛け合ってみた。

「昼の仕事が無くなったので全時間帯どこでも入りたいのですが」

「いいよ、わかった」支配人はなぜかあっさりOKした。

あまりのあっけなさに拍子抜けしたが、単純に有り難かった。
数日後から勤務時間を倍増する確約を得て店を出た。

店の駐車場では職場で黒猫を慕ってくれている年下のアルバイトの
金田と小暮がバイクをいじっていた。小暮は調理担当で
金田は黒猫と同じウェイターだが職場内での立場は黒猫より格上だ。

「黒猫さんじゃないすか、俺たちのバイク見て下さいよ」
小暮が黒猫を見つけて呼び止めた。

バイクは二人とも新品なのに金田の方にはタンクに傷があった。

「もう転ばしたのかよ」
黒猫は笑って金田に言った。
「黒猫さんバイクやってたんでしょ。腕前見せてくださいよ」
「いいよ」
「じゃあ今から海まで走りに行きましょうよ」
「俺、バイク無いよ」
「俺のバイク運転してくださいよ」金田が言った。

小暮は彼女を乗せて、黒猫は金田のバイクで金田を乗せて、
小暮の友人が合流し入店したばかりの16才の女子高生を
乗せて3台のバイクで有明に向かって走った。

久しぶりに運転するバイクは心地よかった。
黒猫以外は10代か20才になったばかりだ。
そして黒猫以外は皆やたらハシャイデいた。小暮が何か大声で叫んでいた。

海が見える有明の公園に着いた。

小暮の彼女の貴子と女子高生のミサキが花火をやろうと言い出した。
皆でコンビニに花火を買いに行った。

「黒猫さん、今いくつですか」小暮が買った花火を皆に分けながら聞いた。
「25だよ」黒猫は花火を受け取りながら答えた。

「私と10才も違うの!オッサンじゃん」ミサキがおどけた。
「9才だよ」黒猫は苦笑しながらミサキの計算を訂正して言った。

「"オッサン"て言ってもいい?」
ミサキはさらにおどけた
「いいよ」
黒猫はそう答えるしかなかった。
ミサキの邪気の無い笑顔が黒猫には微笑ましかった。

オッサン!」

ミサキと貴子が仲良く笑いながら唱和した。

「黒猫さん、大卒でしょ。就職しないで俺らと一緒にウェイターの
バイトしてるけど何か目指してるんすか」小暮がさらに聞いた。

「いや、何も」

黒猫はミサキが振り回す花火の閃光を見ながら答えた。

レストランには役者志望とか斉藤のように留学を目指して資金を貯めて
いるとか何かしら目的があって働いている若者が多かった。

「黒猫さん、俺と貴子が結婚する時呼ぶから来てくださいよ」
小暮は隣りの貴子を見ながら言った。貴子は黙って笑っている。

二人と出会ってたった数ヶ月しかたっていない、どこに
住んでるとも知らない無職の男を結婚式に呼んでくれるという。

勿論小暮も本気で言ってるわけでは無いのは黒猫には判っている。
小暮の他意の無さが黒猫には単純に嬉しかった。

「いいよ、行くよ」黒猫は笑顔で言った。

安物ばかりの花火はあっという間に終り
黒猫達は暗くなり始めた公園の海岸で海を見つめた。

「黒猫さんオッサンなのに私達とバイクに乗ってこんなとこ
で花火して何やってんだか。楽しいの?」ミサキが絡む。

「ああ、楽しいよ」黒猫はミサキの肩を冗談ぽく抱いた。
ミサキは照れたのか急に黙った。

小暮達だって何も考えなくてすむのはあとほんの一年
くらいだ。いや、もうきっと彼らなりに真剣に将来の進路に
ついて考えているのだろう。だから逆に数年先を生きる黒猫
が"同じ場所"でウロウロしていることにある種の共感を覚える
のかもしれない。ミサキだって貴子だって。。

精神的にも金銭的にも意地を張る余裕の欠片も無い
見たままの自分を慕ってくれる彼らが黒猫には有難かった。

それにしてもなぜ斉藤君はダメで自分はOKなのか。。

そんなことよりも来年の今頃、俺はどこで何をしているだろう。。

黒猫はすっかり暗くなった海を行く遠くの客船を見ながら
とりとめもなく考えていた。

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2008年3月29日 (土)

リーマン戦記(3)

リーマン戦記(3)
戦場の春は遠く。

上司様との長い長い冷戦はお互い余りに忙し過ぎるため
現在取り合えず一時休戦状態。

休戦状態に安堵する間も無く世渡り下手な自分は
マズイことにO-TUBONE様(お局様)と戦端を開いてしまった。。

(゚д゚;;)

こちらも第5次か第6次開戦位なのでまあ今さら驚きは
しないけどO-TUBONE様と交戦するということはお客様と
の諸業務のやり取り等に100%悪影響及ぼす為に
この時期に戦うのはタイミングは最悪。(*ΦωΦ)

上司様とのイガミ合いはお互い「会社の利益のよりよい向上」という
"一応共通"の最終目的達成への

[手続きと方法論の違い]

にすぎないので争いにもルールが幾つか存在する。

プロレスに例えるなら、反則技をお互い遠慮無く本気で
繰り出すがそれはあくまで「プロレス」という枠の中で
という暗黙の了解は存在する。そしてお互いのプレーの目的
はプロレスを観ているお客様(クライアント)を喜ばせる
というただ一点のみなのである。

上司の興行方針は新技を次々と繰り出したりタッグを
日替わりで代えて組んだり異種格闘技戦をやったりと
お客様を「飽きさせない」ことに重点を置くが私は
あくまでも極限まで鍛え上げた"肉体"のぶつかりあいと
高度な技の掛け合いとう『本質』でお客様の溜飲を
下げたい・・・
というような違いはあるがお互いにプロレスのことを真剣
に考えた上での醜い争い(^^;)に過ぎないことは間違いない。

一方でO-TUBONE様との戦いにルールは一切無い(・∀・)Y

電話は取り次がない。
書類は当然無視(最悪破棄)。
メールも無視。
故意の不作為朝飯前。

理由はただ一点。

「ア・タ・シ・に従わないからそうなるのよ」(-_-)

この凄まじい無法の限りの暴風の前に過去何人の優秀な
方々が去っていったことか(ーー;)

ということは逆説的に私が残っていられるのは私が
優秀でも何でもないただのフテブテシイ社員ということ
なのだろう。

余りのクソ忙しい時のO-TUBONE様との開戦の為に皮肉にも
休戦中の上司様と私の共同戦線すら張られそうな雰囲気もあり。

お客様の満足と商品の品質を日々高めるため「だけ」に
存在するはずの社員の多くはこうした瑣末な人間関係に労力が
費やされ神経がすり減らされ下手すればお互いの人生を
狂わせていく。。

会社ってところは本当にエキサイティング(*^ー゚)b

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2008年3月24日 (月)

リーマン戦記(2)

リーマン戦記(2)
余韻をください。

一つ一つのプロジェクト(お仕事)が終わった瞬間の
『余韻』に一日でもいいから浸りたい。

一日とは言わずに半日でも一時(二時間)でもいい。

余韻にさえ浸れれば、結構今の仕事"自体"は
好きだったりする。あくまで純粋に
仕事そのものの話しだけど。

でも現実には余韻に浸るどころか
締め切りも守れず次のプロジェクトも
禄に準備もしないまま始まってしまう。

結果的に準備不足は最終的な成果品の
レベルに影響する。勿論悪いほうに。

締め切りが守れないのは前の仕事が押している
からで前の仕事がなぜ押したかというとその前の
仕事が押してその前の前の前の、、、
と書くと自己管理の出来ないダメリーマンのよう
で情けない。

仕事が終わる → 次の仕事が始まる

という"→"がとても懐かしい。

仕事が終わっていない→でも次の仕事が始まる。

実に容赦ない。

人生には余韻がとても大切だと改めて思い知った。
余韻が全てと言ってもいい。

一つ利口になった2008年の初春。

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2008年3月23日 (日)

東京漂流某日(一)

東京で大した野望も無くどうってことなく生きる
或る男の漂流記・・・

chapter1:  フリーター戦記(1) バーンズよ、さらば。

黒猫は大学を卒業してしばらくの間フリーターをしていた。

理由は単純に就職活動をして内定も幾つか貰ったけど
本当に働いてみたいと思う職場が見つからなかったからだ。
大学を卒業してからは昼はスーパーの総菜コーナーで弁当を作り、
夜はレストランでウェイターをした。
今日で黒猫はその昼の惣菜コーナーのアルバイトを辞める。

朝、黒猫は職場のすぐ近くの駅のホームでバーンズと出会った。
バーンズは同じスーパーの生鮮肉のコーナーで働く男だ。

社員なのかアルバイトなのかは黒猫は知らない。

黒猫もバーンズもお互い決して目は合わさない。
目は合わせないがバーンズが目線は合わせずに自分を睨みつけている
ことは黒猫には判っていた。

黒猫は粗野なバーンズを内心軽蔑し、そのことは
職場の人間もバーンズ自身にも周知の事実でもあった。

バーンズというのは黒猫が勝手に付けた名前だ。
映画「プラトーン」に出てくるトム・べレンジャー演じる
小隊を牛耳る男。物語の終盤、隊を二分するリーダー格の
エイリアスは本来仲間であるはずのバーンズに非情にも撃たれ最期は
ベトコンに蜂の巣にされる。。

バーンズと名付けたその男はスーパー内で何か不祥事が
あると度々名前が出てきた。しかしいつも確かな証拠
は見つからず不問にされている。

バーンズは惣菜コーナーに食材を置いていくたびに軽口を
叩き、出来立ての惣菜を勝手に口に入れて出ていく。
その態度が黒猫には気に障るものがあった。

黒猫が冷凍倉庫に在庫を取り出しに行くときも
バーンズ一派が怠けて涼んでいるのをよく見かけた。

誰もが良くも悪くもバーンズには一目置くなかで
黒猫は毛嫌いして態度にも現していた。休憩室でも
バーンズに遠慮しない黒猫に周りはヒヤヒヤした。

だから黒猫が突然辞表を経営者に提出した時に
話しを聞いた人事部責任者の女性は
暗にバーンズの存在を仄めかしたほどだ。

しかし黒猫が辞める理由は全く別のところにあった。

総菜コーナーでの弁当作りは四十代後半から六十代のおばさん達と
毎日同じ会話をし同じ手順でほぼ同じ内容の弁当を作る。
毎日、毎日、毎日作る。

この単純作業が手順を覚えてしまった直後からは黒猫にとって
壮絶なまでに苦痛な作業となった。

毎日決まりきった同じ作業をすることが黒猫にとっては何よりも絶対的に
苦痛だということをこの時に初めて彼は思い知った。

しだいに曜日も時間の経過も全く意味を成さなくなっていった。
気が付けば同じ角度で同じ動作の繰り返し。少しでも作業に淀みが
あればコーナーの責任者やベテランのおば様から容赦なく怒られる。

生まれて出でて10代中盤からアルバイトという何かしらの
賃金を得る労働に従事してきて黒猫は『辛くて辞めた』
のは後にも先にもこの時の弁当作りだけだった。

「辞めさせてください」

コーナー責任者のK氏に黒猫はある日言った。

「何とか頑張れないのかな?せめて月末くらいまでさ」とK氏。

「正直、もう包丁を握る自信がありません。本当は今日にも
辞めたいのですが週末までは何とか頑張ります」

今日がその週末だ。

「頑張りんさいよ」
作業も終了に近づくと親しかったおばさんが黒猫に声をかけた。
調度自分の息子くらいの年齢の大の若者が大学を卒業して
定職にも就かず惣菜の仕事すらもものの数ヶ月で突然やめること
を不憫に思ったのだろう。

K氏は怒りを隠さなかった。最初は魚のさばき方も教えてやると
意気込んでいたし黒猫は何度かK氏の自宅にも遊びにいかせてもら
っていた。黒猫の態度は"豹変"且つ"裏切り"と見えて失望したに
違いない。

「お世話になりました。使っていた長靴は
どこに置いておけばいいでしょうか」
黒猫はK氏に聞いた。

「そこら辺に」

捨てていけよK氏は作業を止めずに吐き捨てた。

いつも実に"活きのいい"職場のおば様達も彼らのやりとりに沈黙していた。
「皆さんお世話になりました」黒猫は深々と一礼して職場を出た。

「黒猫君」通路で"元"同僚の澤田が声をかけた。
「また会おうよ」澤田は黒猫に自分の携帯の番号を書いた紙を渡した。
「ありがとうございます。澤田さんもお元気で」

裏口から外に出た。
八月の陽が眩しく、心地いい。

気まずい辞めかたになったが明日から包丁を持たなくて
いいかと思うと黒猫は気が楽だった。

ウォォォオ!」

背後から雄叫びが聞こえた。

バーンズだった。
食材を収納する棚を担ぎ上げながら黒猫に向かって突進してきた。

僅かなタイミングで黒猫は避け二人は衝突することなく
バーンズはそのまま走り去った。

バーンズにしてみれば黒猫はいつか倉庫にでも呼び出して
恐怖によって黒猫を屈服させ態度を改めさせるべき相手だったに違いない。

きっとバーンズは猫で自分が狩られるべき鼠なのだろうと黒猫は思った。
鼠である自分は今日でさっさと辞めバーンズはきっとこの職場で
これからもバーンズであり続けなくてはならない。自分という鼠を
狩れなかったという怒りを持ったままここで生きていく男に黒猫は
若干の同情をした。

「さようなら、バーンズ」

黒猫はそう呟いて駅に向かって歩いた。

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2008年3月22日 (土)

外国人投資家の日本売り鮮明に

外国人投資家の日本売り鮮明に ブラックマンデー並み
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東京証券取引所が21日発表した東京・大阪・名古屋市場の
3月第2週(10~14日)の投資部門別売買状況によると、
外国人は4週間連続で「売り」が「買い」より多い「売り越し」
だった。売り越し額は9226億円で、米国株の暴落で世界株安
となった 87年10月の「ブラックマンデー」時の1兆1220億円
に次ぐ規模となった。
サブプライムショックによる金融不安の拡大で、外国人が
日本から資金を引き揚げたことが鮮明となった。
(以下略)
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[http://www.asahi.com/business/update/0321/TKY200803210356.html?ref=goo]
2008年03月21日20時13分

せっかく海外投資家が株を手放してくれているのだからここは
コイズミカイカク以降奪われた国内資本を一気に買い戻す一大チャンス
だと思うけど、それはど素人考えなのだろうか。。
でも自分に資金があればここは一気に国内資本を買いだ。

資金を引き上げている理由はサブプライムローン問題ではなくて
日銀総裁に空席を作ろうとしていることや暫定剤率の期限切れ
問題や低賃金で働く奴隷を倍増させる"諸カイカク"の実行の遅れなどの
失政による宇宙ならぬ『カイガイからのメッセージ』だと思う。

勿論これらの原因は野党にではなく与党にある。数のゴリ押し
という幼稚な幼稚な手を長年ウマシカの一つ覚えで行ってきた
政府与党が参議院で唯一無二のこの方法が使えなくなると全部
野党のせいとぼやいているだけだ。もういい加減長時間ぼやき
すぎだろう。オフィシャルな場でいつまでもぼやいていいのは
楽天のノムさんくらいだぞ。

もう福田政権では国の運営は出来ないことは明明白白なのである
からここはサクッと解散して選挙で正々堂々国民に政策の選択を
問うべきなのが当然だが、国を弄びたい彼らはまだまだ遊び足り
ないようだ。

火遊びは結構な危険水域に入ってきたが彼らが気付くことはない
のだろう。

日本が世界に誇るジャパニメーションの傑作映画のセリフが
日に日に現実味を帯びてくる。

「日本はもう一度、戦後からやり直すことになるのさ」

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2008年3月20日 (木)

アーサー・C・クラーク死去

『2001年宇宙の旅』の脚本家、アーサー・C・クラーク死去 - goo 映画

巨星逝く。

アーサー・C・クラークと言えば「ネット(web)」がまだ研究機関や
大学などで運用されていて「一般人もアクセスしてもいいよ」
というレベルのころにいち早く

「ウィルスを流してネットの交通を意図的に妨げる人間
には死刑を適用すべきだ」

という主旨の発言を明快にしていた。
日本でもその昔、川に毒水を流した人間は問答無用で極刑だったとか。

さて

「2001年宇宙の旅」は原題は

  2001: A Space Odyssey

と言ってタイトル自体がシェイプされた極めて優れた
「デザイン」となっていることはよく知られている。
映画で使用されるフォントの『形状自体』にも恐らく
監督のキュブリック(1999年死去)とアーサー・C・クラーク
はそれなりの拘りと決定までの時間を費やしているはずだ。

邦題の「2001年宇宙の旅」は公開当時の60年代後半の日本の
高度経済成長期の

このまま行けば自分等のひひ孫あたりは宇宙に行くんちゃう?

という"気分"が何となく出ているような呑気な雰囲気が
どことなく漂う。

「2001年宇宙の旅」はこれからきっと人類が続く限り
語り継がれていく超級の名作映画であろうが私としては

キュブリックの実像に迫ったドキュメンタリー番組で
ある詩人が言っていた評が正鵠を射ていると常々思う。

曰く

「映画"2001: A Space Odyssey"は宇宙を『不可知』として
描いた最初の作品である」

宇宙とはきっと不可知であろう。我々の種の人類にとって
宇宙が不可知でなくなる日は残念ながら来ないであろう。

そして後続のSF映画で果たして宇宙を『不可知』なものとして
描けた作品がただの一作でもあったであろうか。

後続の全ての作品の宇宙のシーンはただのストーリー進行上の
添え物に過ぎないかこの作品の下手なパロディに過ぎないのでは
ないだろうか。製作者の意図とシーンの創造に費やした資金は
別として。

私は畏敬の念をこめて思う。

「映画"2001: A Space Odyssey"は宇宙を『不可知』として
描いた最初の、そして最後の作品である」

と。

お疲れ様でした。そして奇跡の作品をありがとうございました。

40年来の友人によるアーサー・C・クラークへの弔辞

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リーマン戦記(1)

リーマン戦記(1)
リーマン晩餐

駅前のいつものラーメン屋で味噌ラーメンを食べる。
この店の味噌ラーメンは極めてどうってことない味なんだけど
不思議と飽きない。店構えも実にどうってことないけど
いつもそこそこ客が入っている。

残念ながらメニューに「味噌チャーシュー」がない。
チャーシュー麺はあるけれど醤油味のみ。

味噌ラーメンを頼んでつまみにチャーシューを頼めばいい
のだけれどそうすると何となくご飯も食べたくなる。
そうなると合計で1000円超えてしまうのでちと痛い。

たまに途中下車して食べる別の店の葱チャーシュー丼
のチャーシューはかなりイケル。

で残念なことにこちらの店はトンコツ系なので味噌ラーメン
自体が無い。当然味噌チャーシューも無い。そして本命の
トンコツスープが自分にとっては今ひとつである。

[この店]の味噌に[あの店]のチャーシューが乗ればどんな
に素晴らしいか。。

と思いつつ残ったスープを何となく蓮華ですくって飲んで
いると隣りの客が半ライスを頼んだ。

私は自分の味噌ラーメンには赤唐辛子とおろしニンニクを
やたら沢山入れた。赤みがかった辛目の味噌スープにご飯
を少しだけ入れたらなかなかイケルかも。。(≧∀≦)

と思ったが所持金が半ライスを注文するほども残って
いなかった。(゚д゚;)

今日も一日が終わった。

今日も上司とのチキンレースが終わったのだ。

上司が我慢に耐えかねて怒りをぶちまけるのが先か、
私の仕事が終わるのが先か、
あるいは私が逆ギレして辞表を叩きつけるのが先か、、

今日の作業で確実にここ数ヶ月打ち込んできた仕事の

『終り』が見えた。

勝ったのは僅かな残業代の為に人生を浪費する私なのか、
安月給で三十路過ぎ独身男をこき使う会社か。。

今の仕事がこの会社での最期のミッションになったとしても
我がリーマン人生に悔い無し。

次回は必ず味噌ラーメンに半ライスも頼もう。

帰って来て財布を見たら60円しか残っていなかった。

明日はどっちだぁ~♪

To be continued ===>

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旧館ではこんなことも叫んでいます。

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2008年3月17日 (月)

鬱々日記

この時期はどうしても鬱々する。
毎年のことなのでもう鬱々すること自体は仕方が無い
として諦めて

ここ数年はそうした自分と向き合いつついかに平静に
過ごすかということに重点を置いている。

鬱々なもう一人の自分。

"ソイツ"に過度に向き合うと取り込まれる。

背を向けると隙を突かれる。

いつも視界に入れておきながら、
自分とソイツの距離を一定に保ちながら、

近づいてきたら正面から正眼に捉え

「体を入れ替える」

武術にも通じる心構え。

そんな訳であるから昔から3月,4月は
何となく人付き合いも避ける。

この時期を逆に利用しようと毎年モガクけど
なかなか上手くいかない。

まあでも今年もGWの始まる頃には治るだろう。

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チベット自治区で起きた暴動では中国側は鎮圧に武器を
使用していないと主張し、ラサを脱出したある観光客は
デモ隊に装甲車が突っ込んで人を轢きデモ隊は死体を回収
していったという。

鬱々な世の中。
鬱々な報道。
欝欝。。

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2008年3月16日 (日)

映画「アメリカンギャングスター」

「アメリカンギャングスター」

原題名: American Gangstar
監督: リドリー・スコット
出演: ラッセル・クロウ,デンゼル・ワシントン,ジョシュ・ブローリン
時間: 2時間37分(157分)
製作年: 2007年/アメリカ

(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)
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巨匠でありハリウッド映画界を引っ張る現役バリバリでもある
リドリー・スコットの最新作を映画館で観れる幸せ。。

その上、誰もが認める実力派俳優ラッセル・クロウが麻薬取締捜査官
を演じデンゼル・ワシントンがその真逆の麻薬密売王を演じるというの
だからたまらない。

ストーリーも映像も文句無しでした。相変わらず全編映像良かったけども
特にクライマックスの教会でのシーンは演技・美術・音楽・カメラアングル
その他の全てが融合した

『これぞ映画』

という鳥肌ものの映画史に残る傑作のシーンで久しぶりに膝が嬉しくて震えた。

ベトナム戦争たけなわの70年代が舞台の作品であるが全てのシーンが
リドリー・マジックといっていい安定した美しさなんだけど
全体的にグレーかかっているなー(それはそれでトーンが安定していて
綺麗だけど)、70年代を舞台にした映画であれば何だか画面が極彩色で
ビートの激しい音楽に乗って黒人が踊り狂うっていう勝手なイメージが
あるけど、この色調の落ち着いた統一感はリドリー自身の

「その時代を知っている者」

としての拘りだとか。

どこかどうしても清潔感の漂うデンゼル・ワシントンが麻薬王という
キャスティングはどうなんだろうと安定した演技を楽しみながらも
思っていたが全部見終わってみれば激しく納得。

彼のテキパキとした麻薬ビジネスの推進と堂々とした貫禄ある風格と
演技にともすればその生き方を観客に肯定させてしまう危険な
魅力が漂うが

「悪事」に手を染めた者に一時も安息は無い

というメッセージを安っぽいセリフとかではなくあくまで「映像」
として随所に仕込んでいるところも拍手。

欲を言えば個人的にはラッセル・クロウ演じるリッチー・ロバーツの部下達の
キャラがもう少し掘り下げられているとさらに良かった。

 
 
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引越しシーズン

東京でただ何となく生きている。

ブログを始めて一年余。

思うところあって、お引っ越し。

旧館はこちら。

http://blog.goo.ne.jp/kuroneko_2007/

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引越し完了

とりあえずブログを引越ししてみる。

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