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2008年4月30日 (水)

雑誌「PLAYBOY」6月号

雑誌「PLAYBOY」6月号
特集: 世界を変えた50枚の写真

写真に詳しい人にとっては見たことのある著名
な作品ばかりかもしれないけれど

写真は好きだけどそれほど詳しくはない。
という人にはとてもお勧め。永久保存版。

レイアウトが素晴らしく。各写真の短文もグッド。
表紙と掲載されている写真のバランスも
よく購買意欲をそそられた。

PLAYBOYは昔から読んでいるけど相変わらず写真
の扱いが上手い。

超有名なロバート・キャパの写真
「崩れ落ちる兵士」
Spain Civil War("The Falling Solidier")(1936)

も掲載されており記事は"ヤラセ疑惑"についても触れて
いるが、疑惑が起こっている理由はこの写真と
同一人物と思われる人間が別の写真でほとんど同じ
服装で全く緊張感なく演習風景と思われる塹壕で銃を
構えてい写真が残っており撃たれる瞬間を撮られた写真
との時間的な連続性に疑問を持たれていることが
理由としてある(二枚の写真はほとんど同時期に撮られている)。
私の意見としては記事でも書いてることだが
例えヤラセだと判明してもこの「崩れ落ちる兵士」の持つ迫真性と
ドラマ性の高さは今後も評価されるべきで何ら写真自体の
価値が堕ちるものではないと思う。

初めて見る写真も少なくないが
中でも以下の二点は特に感銘を受けた。

「ブラジル、セーラ・ペラーダ金山」
セバスチャン・サルガド
Serra Paleda,State of Para,Brazil(1986)

金山で働く人々を高所からダイナミックな構図で捉えて
いて画面から漂う群集のパワーは何だか"叙事詩"という
言葉が浮かぶ。

(ダッハの運河に沈むナチス親衛隊の死体)
リー・ミラー
Dead SS Guard floating in Canal, Dachau,1945'

眠るように河に浮かんでいる男の死体。その死体の表情
の穏やかさとある種の"美しさ"。そしてナチスであるという
事が見る者にこの男が親衛隊としてどのように生きて
なぜ死んで運河に浮かんでいるのかを考えずにはおかない。
生前にどんなに力を行使しても死んでしまっているという
人としての哀れさも。

他の掲載写真も見る度に異なるイメージを抱かせる
傑作写真ばかりで何度見ても飽きない。
グッジョブしてるっす。(*^ー゚)b

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

こういうのって
写真=真実と思っちゃうのがそもそも間違いですよね
ドキュメンタリーと非ドキュメンタリーもそうですけど
何らかの人の手が入った時点でもうそれは創作物でしかなくて
真実を現すものではないんですよね
僕の中では
ドキュメンタリーとドラマってけっこう同じ次元のものですね

投稿: 万物創造房店主 | 2008年5月 8日 (木) 20時41分

>ドキュメンタリーとドラマってけっこう同じ次元

なまじ「ドキュメンタリー」と言ってしまうだけ
「ドキュメンタリー」の方が実は虚構度が高い
というのがセオリーだけど一般では逆の
受け止められ方をしますよね。
高度情報化社会なんて言われて久しいけど
ネットの情報の多くもも古来からのゴシップ
と何ら変わりませんしね。むしろ伝達速度が
光の速度になった分だけ検証が疎かになって情報全体
の質は劣化しているともいえますよね。

投稿: kuroneko | 2008年5月 9日 (金) 01時12分

>情報全体の質は劣化しているとも
これは仕方ないですね
バカでも悪人でも
誰もが情報垂れ流しにできる時代ですから
受け取る人間が価値ある情報を選別する能力を鍛えるしかないです

投稿: 万物創造房店主 | 2008年5月11日 (日) 18時17分

>受け取る人間が価値ある情報を選別する能力を
これは難しいですね。というか教えようがない。
こういうことを「教える」という名目で
行政でも学校でも予算つけ易いだろうな。。
目に見える結果が出にくいことをさも効果があり
そうに言うのって楽ですよね。責任取り様が無い
し追求しようが無いし、ただひたすら金だけが
投入されてく。。(--)

投稿: kuroneko | 2008年5月11日 (日) 23時59分

>というか教えようがない。
経験則と知恵袋の広さ、知識の多さしかないですよね
まぁあと
ここからの情報は絶対確かだという情報源を持っておくってのも必要かもしれません

投稿: 万物創造房店主 | 2008年5月13日 (火) 19時45分

>情報源を持っておく
これは学校で教えていいことだと思いますね。
でも全国の先生と呼ばれる方々で果たして
この一言の大事さを気付いている方が何割
いるのでしょう。。

投稿: kuroneko | 2008年5月13日 (火) 22時48分

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