« 映画の予習「ラストゲーム」 | トップページ | 「篤姫」第三十三話終了。 »

2008年8月16日 (土)

2008年8月の私たち

63年前、戦争に負けた。

なぜ武器も食糧も調達出来ないのに
戦うことを強制したのか。

なぜまともな戦況分析をしなかったのか。

なぜまともな作戦を立てなかったのか。

なぜ情報を共有して伝達することができなかったのか。

戦死とされた膨大な方々は「本当は」どのように
「なぜ」死んでいったのか。

今からでも遅くないのできちんと
検証していかなくては
『風化』を免れるわけもなかろう。

きちんと検証すれば、
状況分析の甘さと杜撰さ、
組織の硬直化、
人材活用の皆無、
思考停止、、

半世紀以上経っても何ら改善されていない
ことが判ってしまう。

スキームはよりひどくなっていることも
判ってしまう。

しかしそれでこそ、世代を超えて
何が誤りで何が大切なのか共有できるのでは
ないだろうか。

特定の人間のせいにしたところで仕方がない。
問いかけるだけで終りにしたところで仕方がない。

延々と事実を積み上げて誤りを修正して
意識のズレはズレとして
不明は不明として
克明に記録して残していくしかない。
延々と国籍・年齢・性別・立場を問わず議論を
続けていくしかない。

風化させたくなければ。
これからに活かしたければ。

|

« 映画の予習「ラストゲーム」 | トップページ | 「篤姫」第三十三話終了。 »

独り言」カテゴリの記事

コメント

僕はそれらプラス
アジア各国の日本と一緒に戦った人たちの再評価が急務だと思います
敗戦国日本に協力していたそういった人たちは、たいがいの場合、圧倒的に不利な立場におられます
台湾やタイ・ミャンマー・インドらへんはちょっと違うみたいですが
老い先短い方も多くいられるようなので
そういった人たちの名誉を回復してあげることってすごく急務だと思うのです

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月 1日 (月) 20時10分

今年の夏の太平洋戦争関係の特集番組では出演タレントの
あからさまな売名行為に等しい番組、貴重な映像の羅列と
最もらしい反戦を唱えながら実の所は現状の世界の
固定化の維持(平和の維持ではなくパワーバランス
の維持が最目的)に役立っているだけのような卑劣な
番組が幾つかあってかなり気になりました。
 
名誉回復とかは勿論大切なことですが
それらを行っていくのは今日の今を生きる
我々ですから、それらを推進する「動機」を
「明確」にすることがとても大切だと私は
思います。動機を明確にしない、あるいは出来
ない人が増えて多数派になってしまっているよう
な気がしてならないすね。動機無き多数派ほど
恐ろしいものは無いと思う2008年の夏です。

いくら聞いても動機が全く判らない福田"前"首相
の演説も怖いっす。。。

投稿: kuroneko | 2008年9月 2日 (火) 00時05分

>パワーバランスの維持が最目的
結局、日本人の平和主義ってほとんどが自分が平和の中にいればいい主義というか
個人の自己保存が根底にある平和主義の人が多いですよね
自分が巻き込まれる戦争はいけないが、他の国どうしの戦争や虐殺は知らんぷり
自国民が拉致られても刺激して北のミサイルが飛んでこないかだけが心配
アメリカ様の後ろについていれば自分は安全、アメリカが世界の他の国を踏みつけにしようと知らんぷり
そんな感じの人多いです

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月11日 (木) 18時46分

>日本人の平和主義
ひっくるめることは無理ですが
砂上の平和もいいところすね。
"平和"という言葉も、
もう使わないで欲しいですね。
悪質で言葉が可哀想だ。
本当に戦争で死んでいった人達は
怒っているような気がします。
 
でも正直に言わしてもらうと
今の日本の空虚感はず~~~~と
昔から醸造され続けたものだ
ということもまた事実だと思います。
2006年あたりから臨界に達し
いまやメルトダウンが始まった
感じがします。

投稿: kuroneko | 2008年9月12日 (金) 01時13分

>空虚感
やっぱり始まりはペルリですかね
圧倒的な力を見せられ
変に目覚めちゃって
西洋化したときに伝統的な日本をかなり否定して壊しましたからね
そして戦争に負けて代わりに作られた残りの価値観さえも崩壊してしまった
しかし
よく考えるとどちらもアメリカですな
戦後の価値観の方向性を作ったのもアメリカ
ペルリ以降ずっとアメリカに崩され続けている砂山それが日本なのかもしれません

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月14日 (日) 17時39分

>始まりはペルリ
こうしてペリーのせいにしてしまうのはどうもね(^^;)
"ガイアツ"がなきゃ変われない
(といいつう本質は骨抜きにして変えない)
国内情勢を憂うべきだと私は思います。
昔も今も。
始まりはマッカッサー
始まりアイゼンンハウワー
始まりはレーガン
始まりはブッシュ
始まりはプーチン(露)
。。。。
>よく考えるとどちらもアメリカ
これ自分も面白いと思うけど
あんまりこの点に言及している文章見ませんね。
日本とアメリカって共通点が
いろいろあることは間違いないすね。
国境が海に囲まれているので誤解されているけど
実は日本は多民族国家で
"国"という幻想に対して"同意"
があるからまとまっているだけの話しで。
アメリカと似てるといえなくもない。
今は良くも悪くも"無教育国家"になって久しい
のでその辺りを本気で誤解していて且つ
そのことに無自覚な人が国会議員やっていたり
教員やっていたり文化人やって毎日テレビに
出ていたりとまあ今に始まったことではないですが。
 
すげーポジティブに考えると
大真面目に"国"を語り"国"の在りかたを問う
のには今が戦後最高にして絶好の時期かもしれない
と思います。遅すぎでもありますが。もし困らないだけ金が
あったら政治家目指したいと私なんぞ
でも思うほどに表面上かなり壊れてきて
いますな。日本。


投稿: kuroneko | 2008年9月15日 (月) 00時41分

>実は日本は多民族国家
これがわかってない人多いですよね
まぁそれだけ日本人としてまとまってるってことでいいことなんでしょうけど
国際的に日本は移民を受け入れるべきとかよく言われますけど
正直、日本人になりたい人以外はお断りしてほしいですね僕は
ただでさえ狭い国土に人多いのに
そういや
台湾アイドルで「私の前世は日本人」「日本人になりたい」と発言して中国でバッシングされていた女の子はどうなったんだろう・・・

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月16日 (火) 17時59分

いました
楊 丞琳(レイニー・ヤン)ですね
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A5%8A%E4%B8%9E%E7%90%B3
まだ活躍しているみたいですね

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月16日 (火) 18時01分

>これがわかってない人多いですよね
まあ小学校から大学まで
『日本人は単一民族だ!』ってひたすら
叩き込まれますからね。自分も国内をバイクで
いろいろ旅して北海道で一晩中アイヌの末裔の
方と語合う機会があったり沖縄いってヒッチハイク
したりして何となく気付いてきたのはここ
数年ですね。
「まとまらないのは当然じゃん。だって
最初からバラバラだったのだから」と。
ほんの百数十年前は三百有藩に分かれていたわけだし。
日本人としてのアイデンティティを保つのは
今、明治以来最大に難しい局面にきている
気はしますね。だから若者が生きる指針を見失って
いるのは彼らの正直な本音なんだとも思います。
オッサン達が立ち上がるべきですね。
訳のわからん"キッズアダルト"達は逆に
どこかへ行って欲しいですが。

投稿: kuroneko | 2008年9月16日 (火) 23時49分

国内ではあまり報道されませんが
実は世界中で空前の日本ブームなんですよね。
アジアでも欧米でも。
家電製品でもサブカルでもカルチャーでも
日本が断トツで独り勝ちになってる。。
世界中の若者が日本のアニメを見てゲームを
やって実はファッションも日本が最先端を
走ってる。たまに深夜にテレビでそれほど
メジャーじゃない日本の若者のバンドが
海外遠征している模様をやっていますが
どこいっても物凄い歓迎振りで自分が見ていても
彼らは物怖じもせずに素直にカッコイーと
思います。だから余計に政治やメディアの
視野の狭さと三流振りは目に余るものがありますね。
この極限に達しているアンバランスさは
人に例えればもう完全に精神病患者として
絶好の研究対象になりますなー。

投稿: kuroneko | 2008年9月16日 (火) 23時58分

>家電製品
アジア圏での日本製家電のブランド力はすごいですけど
EUではあんまりよくないみたいですよ
メーカーがあんまり積極的に進出してないのが原因みたいですけど
サムスンがすごいシェアを持ってます

>メジャーじゃない日本の若者のバンド
何故か昨今、アニメの主題歌=ビジュアル系バンドなんですよね
だからアニメが売れるのと同時にそのバンドも売れるらしいのです
NHKで大槻ケンジ司会で特集やってました
また
メイド、ゴスロリ、デコ、NHKの「東京カワイイTV」は日本が世界に発信するファッションを色々とりあげる番組なのですがなかなか面白いですよ
http://www.nhk.or.jp/kawaii/

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月18日 (木) 16時41分

>政治やメディアの視野の狭さと三流振り
企業に関してもこれを感じますね
世界的に絶対に売れると思われるものでも
攻めの姿勢で売り込んでない
国内の狭いシェアでコスイ売り方で稼ごうとする
空前の第二次ジャポニズムブームで
今を売り逃してどうするんだって気がしますね

投稿: 万物創造房店主 | 2008年9月18日 (木) 16時50分

>サムスン
確かにシェア凄いみたいすね。
でも急激に成長しすぎて
"企業の本質的な力"はどうなんでしょうね。
全くの主観ですけど"サムスン製品"
と聞いてもそんなにというか全く心時めかない。
(別に韓国だからって偏見は持っていません)
10年後、いや5年後、いや3年後に
"サムスン"って残ってるんでしょうかね。
サムスンに限らず10年後どれだけの大手企業が
変わらず残っているか。。
そう思うと時代も変わりましたよね。
"勝者無き資本主義"の昨今ですなー
弱肉強肉(^^;)皆最後は誰かの食肉用。
 
>「東京カワイイTV」
意外(←失礼!)と貪欲に情報収集されるの
ですね。私は真ん中の男の方が
はっきし言って嫌いなのでたまに
放映していてもチャンネル変えちゃいますね。
 
>攻めの姿勢で売り込んでない
今は日本は全国津々浦々まで
攻めでも守りでもない。
保守でも革新でも中道でもない。
「何にも無いミーイズム」
が蔓延してますね。
テレビ番組が特に酷いことに
なってる気がします。
 
>今を売り逃してどうするんだって
内向きの人には何も判らないのでしょうね。
どんなに判りやすく説明をしても。

投稿: kuroneko | 2008年9月20日 (土) 17時53分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2008年8月の私たち:

« 映画の予習「ラストゲーム」 | トップページ | 「篤姫」第三十三話終了。 »