映画の予習「ラストゲーム」
太平洋戦争末期の戦前最後の早慶戦をテーマにした映画「ラストゲーム」
を観にいこうかどうかとても迷っている。-->>オフィシャルサイト<<--
観に行く"当確"圏の要素は一応揃っているが前売り券を買うまでの
[もう一押し]が今のところ自分の中にない。
("当確"の映画は必ず前売り券を買って観に行く)
○ 観に行きたい肯定的な要素を並べてみる。
・撮影監督が坂本善尚なので映像に期待がもてる。
古くは「転校生」(1982),「時をかける少女」(1983)
などを手掛けている腕の確かなベテランであり
最近の作品では「男たちの/YAMATO」(2005)でとてもいい仕事をしている。
・古田求の脚本に期待がもてる。
今でも感想を書こうと思っている(けどまだ書いていない)2002年の傑作正月テレビ
時代劇「壬生義士伝~新選組でいちばん強かった男~」の脚本を担当。
「壬生~」は何が良かったって脚本がめちゃ良かった。(このTVドラマで古田氏は
橋田賞なる賞を受賞している模様)あと何気に隠れた傑作映画「疑惑」(1982)の脚本も
手掛けてるということを最近知る。
「疑惑」は原作者の松本清張が気に入らなくて(?)リライトしたらしいけども(^^;)
・柄本明の演技に期待が出来る。
ここ最近名バイプレーヤーとして確実に輝きを増している。
彼の経験豊かな渋い演技を戦争時代が舞台の映画で観るのも悪くない。
予告編で早慶戦開催に向けて奔走する姿や開催が決定して選手達に
「頑張れよ」と言った時に見せた笑顔はとてもよろしい。
・鬼束ちひろが好きだ。
アルバム2枚持ってる。今回の映画の主題歌を担当。予告編の映像とマッチしていて
とてもよろしい。前から鬼束ちひろの歌って「昭和」の香りがして
いたんだよなー。やっぱしスケールの大きな悲劇的テーマと彼女の曲って合う。
・美術の春木章も戦争映画を手掛けた実績がある。
・若手のキュスティングがチャラチャラしてなくて製作サイドの気合と誠意を感じる。
● 不安要素を挙げてみる。
・監督の神山征二郎に個人的になじみがない。
基本的に私は「監督が誰なのか」で最終的には観にいくか
どうか決め手いることがかなり多いのでこれだけ"観にいきたい要因"
があっても躊躇してしまう。
でもこの監督は特攻隊員を主人公にした映画「月光の夏」(1993)を手掛けている。
未見だがこのカテゴリの映画としては「月光~」は公開当時評判が大きく評価も
かなりよろしかった記憶がある。
・音楽担当の和田薫に不安が残る。
この人はゲーム関連を多く手掛けているようだ。
・一番躊躇する理由は「安易なお涙頂戴」になっていないかどうか
なんだけど。。
これだけの面子が揃っていて各人のキャリアを点検してみると、
「何かを伝えようとする意気込み」
は感じる。
繰り返すがキュスティングに好感が持てる。
売名行為に過ぎない犯罪的に無意味(むしろ有害)な配役は
避けられているように見える。
こうやって見ると製作陣はなかなか豪華といえば豪華だ。
戦争映画の佳作「美しい夏キリシマ」(2003)で初々しく主役を
好演した柄本祐君も出てるらしい。
宮川一郎太も出てるな。彼は「ウィンズ・オブ・ゴッド」(1993)
にも出てたけど何か本人がポリシーあるのかな?(^^)
。。と書いてみると結構観たくなってきた。
しかし鑑賞決定には個人的にどうしても決定打に欠ける。
いっそ帰省した時に親とでも観るかー親孝行かねて。
でも親とこういう映画観るのも微妙なんだよね。
この手の作品は下手に離れている世代で感想言い合うと気まずくなるし。
う~ん(ーー;)
しかしネットは便利だ。編集担当の蛭田智子まで調べれば
キュリアが判るんだから。
ちなみに「疑惑」(1982)は保険金目当てで夫を殺害したとされる被告役の
桃井かおりと弁護士役の岩下志摩の二大女優ががっちり密に競演していて
最初から最後まで見ごたえのある素晴らしい作品なので観て損ないです。
。。。
よし観に行こう! 古田求氏と神山征二郎氏を信じて!
予習終了。
| 固定リンク
「映画」カテゴリの記事
- 映画と賞を取ることについて関係性における独り言(2021.05.02)
- 映画「ジョーカー」(2020.12.09)
- 映画「魂のゆくえ」(2020.07.24)
- 映画「愛の渇き」(2020.05.01)
- 特撮映画における或る命題について(2020.04.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント