ポール・ニューマン死去
ポール・ニューマンさん死去「明日に向って撃て!」
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【ロサンゼルス吉富裕倫】AP通信によると、映画「明日に向って撃て!」
や「スティング」などで知られる米映画界を代表する俳優の一人、
ポール・ニューマンさんが26日、がんのため死去した。83歳だった。
(略)
「ハスラー」(61年)、「明日に向って撃て!」(69年)、
「スティング」(73年)、「タワーリング・インフェルノ」(74年)など
次々と話題作に出演しスターの地位を固めた。68年には「レーチェル・レーチェル」
を監督し、アカデミー賞候補になった。「スクープ・悪意の不在」(81年)、
「評決」(82年)など社会派作品でも重厚な演技を見せた。何度もアカデミー賞
候補になりながら受賞には縁がなかったが、86年「ハスラー2」で主演男優賞を受賞した。
(略)
晩年まで活躍したが、07年5月、「満足できるレベルの役者でいられなくなった」と
俳優引退を表明した。今年6月、がんで闘病中と報じられていた。
◇精神が自由で柔軟 映画評論家、佐藤忠男さんの話
直情径行型の青年役から出発したが、上手に年輪を重ね、食えない中年男を演じられる
柄の大きさを身につけた。精神が自由で柔軟だったのだろう。反戦・反核など社会活動
にも熱心だったといい、その幅の広さ、底の深さは、いかにもアメリカ的だったと
言える。得難い俳優を失った。
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[http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080927-00000112-mai-soci]
9月27日23時25分配信 毎日新聞
「スティング」、「ハスラー2」は何度も観た。
「スティング」での快活な博打打ち仲間のリーダー役の演技はとても印象深い。
また「ハスラー2」での若いハスラー(フォレスト・ウィテカーが好演)に敗れる
ベテラン勝負師の心の葛藤を渋く見事に演じきった。晩年に近い作品
「ノーバディーズ・フール」(1994)での演技も良かった。「ロード・トゥ・パーディション」(2002)
への出演あたりから自分の演技に納得がいかないとか引退するとかいう話を
聞くようになったと思う。
社会運動にも熱心だったという。実子が麻薬中毒で死去したことから
麻薬反対活動に資金を提供したり反戦・反核運動にも参加。
日本の障害を持つ児童のためにも寄付をしたことがあったとのこと。
その生き様と人々に与える印象は優しくて頼りになって怒らせると少し怖い
私達が持つ"良きアメリカ人的父親像"を体現していたと言える。
合掌。
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