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2008年10月18日 (土)

今さらサブプライムローン問題について

 
  
 
"サブプライム"と聞くとどうしても言葉の最初の方の
"サブ"の辺りで脳が勝手に"侍(サムライ)"をイメージ
して画像を作り出してしまい、丁髷をしている無骨な漢がまず浮かぶ。

別に聞き間違えているわけではない。"サブ"のブのところで
検索エンジンは瞬時に"サブプライム"を選択し終わっている。
しかしその検索速度よりも遥かに早く脳内画像処理機能が働いて
お侍さんがディスプレイに鮮やかに浮かぶ。

んで言葉は"サブプライム"だから個人的にはサムライが
西海岸かどこかを歩いているような感じのイメージに私としては
なる。ニュースが流される度に、あるいはネットや新聞で記事を読む度に
・お侍
・ウエストコースト(アメリカ西海岸)
・イーストコースト(アメリカ東海岸)
・ウォール街
・お金、株
などのイメージが頭の中でごった煮になって一人で面白がっている。

さて
サブプライムローン問題の何が問題なのか?

もうかなり前から明確に指摘されていたことだと思う。
さしたる担保も無い低所得者に安易に住宅の価格が上がることを
前提にしたローンを組むことを許したということばかり日本の報道では
クローズアップされてる印象を受けるけど問題は

そのサブプライムローンが金融商品として扱われ
さらに一番の問題は他の金融商品と混ざって世界中にばら蒔かれたことだ。

これは随分前に"タバコ"(煙草)に例えられてその例えは正鵠を射ていたと思う。

タバコは一本がバラバラになった場合に紙とフィルターとタバコと
約200個くらいに細かくなってしまう。それが川や水路・配管などに流れた場合は
さらに細かくなり水は汚染される。そして最も問題なのは細かくなりすぎた
タバコの破片を回収することは絶対に不可能だということ。

つまりタバコが水に流されて汚染された場合は最早水を[全て]取り替えるか
流れる通路も丸ごと取り替える以外にない。
たった一本のタバコでもとても広範囲に簡単に汚染することが"可能"であり
そして一度汚染されてしまえば元に戻すことは不可能。
だからタバコの吸殻を水に流してはいけない。

サブプライムローン問題はこの例えにほぼ合っていると思う。
世界経済を人に例え、資金の流れを血液に例えればサブプライムローン
問題の深刻さと恐ろしさはさらにはっきりするだろう。

体中の血管という血管に細かいタバコの破片が流されてしまった。
そしてその人間(国際社会)はつい先週まで常時激しい運動をしたり食事を
したり排泄をしたり怒ったり笑ったりしていた。

想像してみよう。自分の体中の血管にくまなくタバコの細かい粒子が
行き渡ってしまった状況と日々の暮らしを。食事も友人との会話も
恋人とのデートも労働も、何も意味を成さなくなる。

いつ突然死してもおかしくない状態がずっと前から続いていたわけだ。
この人間がいつ倒れるのか倒れないのか掛け金は上がり続け
チキンゲームは続けられた。ほとんどの人が状況の危険の異常な高さも
原因もはっきり判っていたのにゲームに熱中して巨万の富を
得ていた。そして予想通り突然倒れた。

清廉な水の流れ(自由経済における神の見えざる手による資金の流入)を
決して汚してはいけない。

とはライブドア事件の時にホワイトナイトとして登場した某人物の
言葉だったが、ライブドア事件の時からすでにサブプライム問題も
水面下で発生していたはずだ。水の流れは既に清廉ではなくなっていた。

サブプライムローン問題に端を発した金融危機は毒が流されていたことをほとんどの
人間が知りながらも己の利益を優先して放置し続けてきた結果と言えるだろう。

今、世界中が無制限に資金を投入して必死に人海戦術でドブさらいを
している状態とも言える。しかし巧妙に細分化された金融商品を
全て回収することなど到底不可能だろう。

ドブさらいが落ち着くまであるいはドブそのものを撤去するまで資金の流れの
正常化は難しいだろう。だから自転車操業を強いられている企業や個人の人々
がまず危険に晒されているのであり、結局は雇用の安定していない人々が
最大の犠牲者となる。さらにその人々の収入を当てにして生計を立てている人々も。

金融テロといっていいがその場の全員が犯人ならば誰も責任を追及
するわけもない。そして全員が全員毒水を飲むならば、最早それは
毒とはいえないのかもしれない。

さらに言えば全員が同時に死亡すればそれは最早死亡ではない。死亡を確認する
"人"がもういないのだから。こっちの世界からあっちの世界へ移行するだけ
の話しだ。

今回の危機からはいい加減に人々も少しは何かを学ぶ気がするけど
チキンゲーム自体を止めることは決してないだろう。

結局、人間は大地の上に二本足で立ったその瞬間から得た有り余る自由を
持て余して暇で暇で暇で暇で暇で暇で暇で仕方が無いから自分達を追い詰めて
テラー=恐怖を感じて愉しんでいるだけなのかもしれない。

 

僕は死ねない。
僕は死ぬはずはない。
だって僕は僕自身だから。

12才で自ら命を絶ったある少年の詩から。

 

 

 

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コメント

リーマンのCEOとか年収470億もあったらしいですね
倒産しても困るのは下っ端従業員と顧客だけで
責任者はウハウハなまま
詐欺師の手法ですよこれは・・・

まぁもともと新自由主義はこういうことしてもOKな政策なんで
それを支持しつづけてたアメリカ国民が馬鹿と言えば馬鹿なんですけどね

投稿: 万物創造房店主 | 2008年10月23日 (木) 18時57分

>詐欺師の手法
詐欺師という言葉では足りないですよね。
白昼夢というか、グローバルなネズミ講ですね。
工業などの生産する産業を軽視して
金融業を国家運営の柱にした米国や
欧米は当分駄目みたいです。しかし我が国も
連日テレビで「もの作り大国」とは
言ってみても現場の人々に何ら還元しない
でオンブに抱っこであるということで特に
誇れたもんでもありません。
とにかく非生産的な人種の跳梁跋扈には
もっと怒らないといけませんね。
怒るだけでなく現場の人間をシステムの
中枢に送っていかないと。

投稿: kuroneko | 2008年10月24日 (金) 01時37分

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