映画「フレディ・ビュアシュへの手紙」
「フレディ・ビュアシュへの手紙」
A Letter to Freddy Buache
監督: ジャン・リュック・ゴダール
出演: ジャン・リュック・ゴダール
時間: 12分
製作年: 1981年/スイス
(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)
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「街」とそこで生きる人々の様々な表情。
その映像の細かいカットに友人?への手紙が綴られていく。
レコードプレイヤーを楽しそうにいじくる中年の男と
手紙を読む声は監督のゴダールか。
一見誰にもで撮れそうな街の建物や道路や人間の仕草。
そして細かいカット割り。
学生の頃、ほんの僅かな一時期だったけどカメラを回して
友人と映画撮影ゴッコをしていたのを観ながらずっと
思い出していた。
自分でもこんな感じで撮れそうだ。
と正直思ってしまったけど、
本作をゴダールでも何でもない無名で若い学生の作品
だと思って観てみるとしたら
「とんでもない才能の持ち主だ」
と思う。
だからやはりこの作品は12分とはいえ素晴らしい作品といえる。
よくわからないままに心を空にして
屈託無く笑うおばちゃんの姿や
木漏れ日が差す街路樹や
くたびれた建物や道路を
ただ観て
ただ自身の通過してきた時間と見てきた
風景を思い出してたまらなくなって
それだけで充分。
訳も判らずただもう一度観たいという衝動に
今も駆られている。
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