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2009年2月 1日 (日)

映画「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」

2009年に見た映画(二) 「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」

原題名: SHINE A LIGHT
監督: マーティン・スコセッシ
出演: ミック・ジャガー,キース・リチャーズ,チャーリー・ワッツ,ロニー・ウッド,バディ・ガイ,クリスティーナ・アギレラ
時間: 122分 (2時間 2分)
製作年: 2008年/アメリカ
(新宿 武蔵野館にて鑑賞)

2009年 2月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)

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結成して半世紀近くが過ぎて、最早生きる神話と化しながらも
その人気は益々上がり続け、パフォーマンスも衰ることをしらない
モンスターバンド「ザ・ローリング・ストーンズ」を名匠マーティン・スコセッシが
撮るというのだから何が何でも観に行かないわけにはいかない。

2006年の秋(10/29,11/1)にニューヨークのビーコン・シアターで
行われたライブをハリウッドの一流スタッフが撮影してメンバーの
貴重なインタビューを挿入しながら怒濤のサウンドが展開する。

と書いてみたけれど
自分にとってのザ・ローリング・ストーンズといえば
1981年のライブの模様をダイナミックに捉えた超傑作映像
「THE ROLLING STONES LET'S SPEND THE NIGHT TOGETHER」であり、
ベトナム戦争映画の傑作「フルメタル・ジャケット」の
エンディング曲「黒く塗れ」位なわけですが、、

まあそれはそれ。

ミック・ジャガーの動きと容姿が20年前の「LET'S SPEND~」から
ほとんど衰えておらずその動きはよりしなやかに滑らかに洗練されて
いるのには心底ビックリした。

本作の一番始まりの曲が「LET'S SPEND~」を意識してか敬意を
表してか同じ"Under My Thumb"なのは何だかとても嬉しかった。
半世紀近くも活動している超大物バンドだけあって色々と曲の使い方も
定番のタイミングや順序があるらしく"Under My Thumb"は出だしに
使われる定番の曲なのかもしれないが。

今回はマーティン・スコセッシが彼らを撮るテーマは
「ローリング・ストーンズがローリング・ストーンズである理由」。

メンバーはどのようにお互いと距離間とタイミングを取ってバンド演奏を
しているのかということを映像に納めることを目的にしたとのことでそのために
撮影のため選ばれたライブ会場のビーコン・シアターという場所は
収容人数は2千人強で観客と彼らの距離も近くカメラは超一流スタッフの手
により抜群の安定感と経験確かなプロの技で思う存分メンバーと
ライブ会場全体を捉える。

ミック・ジャガーのメンバーを含めた出演者全員へのさりげない気配りと
文字通り水を得た魚のようなリズムと艶かしい動き(今年で66歳!!)。
キース・リチャーズのバンドメンバーへの確固たる信頼。ロニー・ウッドの
常に一歩引いた視線とキースとの絶妙の呼吸。チャーリー・ワッツの温かな寡黙。

まるで自分がバンドのスタッフの古株の一員のような彼らと
親しい友人のような特別招待されたVIPのような何とも言えない
とにかく幸せな気分になれた。ライブ前の挨拶は第42代合衆国大統領
ビル・クリントン(!)というのも彼らくらいになると何だか当然の
ようにも思える。

彼らほど「生きる」ことを"楽しみ続けている"人達も稀のような気がする。
ライブ映像からも終始「俺たちが誰よりも一番楽しんでいるぜ!!」という
断言する絶叫が聴こえてきそうだ。

バティ・ガイの重厚な歌声と美しいクリスティーナ・アギレラの
パワフルなパフォーマンスも実に楽しい。

それにしてもメンバーの老いの遅さは驚異的だ。
巨万の富を使って不老不死の薬でも本当に使っているのでは
ないかとすら思えた。

DVD購入決定。
本作と「LET'S SPEND~」の2枚のDVDを再生するのに申し分の
ないAV機器があれば自分の週末は完璧だ。
彼らの提供する曲と映像とパフォーマンスを存分に受け止める機器と
場所を構築していくために働いていこう。

機会があれば劇場でもう一回観たい。
素晴らしいパワーをありがとう。

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