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2009年4月13日 (月)

映画「宮本武蔵 般若坂の決斗」

2009年に見た映画(三十二) 「宮本武蔵 般若坂の決斗」

原題名: 宮本武蔵 般若坂の決斗
監督: 内田吐夢
出演: 中村錦之助,三國連太郎,入江若葉,木村功,丘さとみ,宮口精二
時間: 107分 (1時間47分)
製作年: 1962年/日本 (東映京都)
(池袋 新文芸座にて鑑賞)

2009年 3月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)

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悪童"たけぞう"は沢庵和尚の導きにより天守閣に三年篭り
書物を読み漁る日々を送った。城主により宮本武蔵と名乗る
よう命じられここに後の剣豪宮本武蔵は誕生した。武蔵は
お通と再会し共に旅をすることを約束するが武者修行の為
独り旅立つ。名門吉岡道場への挑戦、宝蔵院阿厳との闘い、
クライマックスの浪人達との般若坂での死闘、、五部作の内の第二作。

第一部は"たけぞう"の関ヶ原の合戦からの生還と又八との
数奇な生き別れ、そして故郷の人々との決別と剣の道に
生きる男への再生と一人の"漢"の振幅の大きな青年期を
スケール感たっぷりに描かれた大傑作だったのでそれに比べると
若干の弛緩は否めない。それでも武蔵の跡を追って旅立つ
お通(入江若葉)と弟子の子供、それとなく見守る沢庵和尚
(三國連太郎)とロードムービーとしての型が見事に現われて
五部作の大河映画最高潮というところか。

一作目の野獣のような天衣無縫のような荒削りで手に負えない
"たけぞう"と三年の幽閉の後に誕生した目に生気の宿る青年剣士
宮本武蔵をとても綺麗に演じている中村錦之助はやはり大スターだ。

入江若葉演じるお通さんも"心の清潔感"が立ち振る舞いに表れていて
美しい。これぞ大和撫子。天晴れ。"たけぞう"が幽閉されて
いるとも知らずに天守閣の見える茶屋の老夫婦(宮口精二等演じる)の
下に身を寄せ"たけぞう"との再会を信じ、やっとの思いで
会えて老夫婦に手伝ってもらって身支度をする時のシーンは
泣ける。当然武蔵の姿はもうそこにはない。

クライマックスの般若坂の決斗でのカメラワークは絶品。
食い詰め浪人達に接近していく武蔵の後姿を視点を低くして
追うカメラ。決して敵の視点からや"神の視点"からは描かない。

"問答無用の斬り合い"がこれから始まることをカメラワークが
教えてくれる。自然と鳥肌が立った。
何でこういう演出が時代劇に当然のように無いのかなー。
法律で禁止されているのか?
やはりセンスの問題なのだろうか。。

静観する宝蔵院の僧達も敵なのか味方なのか判らないまま
一糸乱れぬ動きで般若坂に集結する。腕に覚えのある僧等の
キビキビした動きが俄然物語を盛り上げる。

まだまだ続く大河ストーリーなのであっけなく物語は
次へと進んでいく形で終わるけどもやはり本作は本作で
映画としてきちんと出来てはいる。

映画は充分楽しんだけどすぐ近くのオバハンのビニール袋攻撃に
撃沈した。映画が始まった直後ならまだしも中盤もクライマックス
も幾度となく音を鳴らし続けるから本当にこういう人々は謎だ。
嫌がらせするように誰かに命じられてるのか?
映画文化を衰退させるように金でも貰ってるのかマジで?
今年は結構な数の作品を映画館で観てるけど鑑賞の邪魔をするのは
ほとんど中高年だ。ビニール袋の音、携帯の光、お喋り、鼾、
途中入場、途中退場(なぜか必ず一番いいとこで!)、、

何の教養もなく何ら苦労もせず年を取ってしまった子供達。。
自分の家と公共施設の区別が全くできない年取った子供達。。
マナー守れないなら家に居てください。お小遣い上げるよ10円位。

一部の残念な人間のために不愉快な思いで劇場を出た。

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コメント

あ、これ
五部作かなんかの武蔵シリーズですね
偶然にも今日
古本屋でディアゴスティーニhttp://www.de-club.net/tjd/のこれの最終作「巌流島の決斗」を手に入れました
まだ見てませんけど
内田吐夢・中村錦之助なんでハズレはまずないと思います

投稿: 万物創造房店主 | 2009年4月22日 (水) 20時54分

>ディアゴスティーニ
たまには良いの出しますね。
これは買いかなー週末探してみます。
 
>内田吐夢・中村錦之助なんでハズレはまずないと
「人間」として二人ともスケール大きいですよね。
この宮本武蔵シリーズも『器』が何しろ大きくて
心地いいっすねー

投稿: kuroneko | 2009年4月22日 (水) 22時57分

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