映画「太平洋戦争 謎の戦艦陸奥」
2009年に見た映画(三十九) 「太平洋戦争 謎の戦艦陸奥」
原題名: 太平洋戦争 謎の戦艦陸奥
監督: 小森白
出演: 天地茂,菅原文太,小畑絹子
時間: 90分 (1時間30分)
製作年: 1960年/日本 (新東宝) [モノクロ]
(六本木 六本木シネマートにて鑑賞)
2009年 3月鑑賞
(満足度:☆☆☆)(5個で満点)
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戦艦陸奥の爆破を企む一味とそれを阻止しようとする陸奥乗組員達の
活躍を描く。
「戦艦大和」(1953年)、「明治天皇と日露大戦争」(1957)、などの
大ヒットで太平洋戦争物にすっかり味をしめた新東宝が製作した中篇。
戦艦陸奥は1943年に爆発による沈没を遂げているが今もって原因は
不明のようだ。本作では外人スパイとそれに協力する日本人一味の
手によるものとしている。
(時限装置付爆発物を武器庫に紛れさせて爆破をしようと暗躍)
戦争物に無条件に足を運ぶ層を主要なターゲットにして作ったことは明白で
特に深みのある物語上の展開もなく、艦内のシーンや温情ある上司と仕官達の
熱血漢振りを適度に盛り込み爆破に向けて暗躍するスパイ一味の
動きと陸奥乗員と女スパイの恋を縦糸にして描くB級映画。
スパイ一味はどこまでも卑怯者に描かれて目的は単に日本軍の
力を削ぐことという単純明快さ。
新米乗組員の靴底に爆発物を仕掛け本人もろとも爆破するシーンが
単純描写ゆえに憐れで不気味。このシーンは死体は出てこないけど
作品のテーマが特に深くもないので逆にグロテスクにグチャーって
血糊バリバリで描いても良かった気がする。
グダグダの戦後を生きる日本人の一人としては今からでも
遅くないので戦艦陸奥が沈没した真相がきちんと判明して欲しい
なんてことを思いながら観た。
邦画の戦争物は無条件に抑えたいという人はまあ見たら良いかと。
軍人役の皆さんは動きは卒なく普通に見れる。
[陸奥(戦艦)]
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陸奥(むつ)は旧陸奥国を名前の由来に持つ、日本海軍の戦艦で、
長門型戦艦の2番艦。横須賀海軍工廠で建造された。
(略)
起工 1918年 6月 1日
進水 1920年 5日31日
就役 1921年10月24日
その後 1943年 6月 8日に爆発、沈没
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(ウィキペディアより)
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