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2009年6月27日 (土)

死_09_06_26

 

 
マイケル・ジャクソン死去。

悲報を聞いてこれほど実感の湧かなかったことは
恐らくない。

死んでいるのか生きているのか
確かめようのない死。

誤報でしたと言われて元気に踊っている
映像が流れれば

「なんだ生きているんじゃん」

と思うだけだし

映像は過去のものだったと訂正されれば

「やっぱり死んだのか」と思うだけだ。

マイケルのことが好きか嫌いかどっちでもないか
という次元の問題ではなく。

死んだのかと思うだけのことでこれからも
日常のどこかで彼の声や映像に全く変わることなく
遭遇し続けるだろう。

マイケルの死という状況を経過したことで遭遇する
頻度は上がりこそすれ下がりはしない。

一個人の実体を遥かに越えて存在そのもの全部が
『情報(≒商品)』の中に溶け込んでしまった
唯一無二の存在。

「スリラー」の頃の若いマイケル、
子供をベランダから冗談半分に放る仕草をするマイケル、
サングラスをかけて日傘をさして法廷に出廷するマイケルを
これからも春夏秋冬も全く関係なくずっと目にすることだろう。

といったところで
自分自身のことですら死ぬ瞬間までは生きてるし
死んでしまえば自身はその全てが消失するわけで
全く実感できないことに変わりはない。

それにしても
彼ほどまでに生涯の大半の何もかもがショーと化した
人間はそうはいないだろう。

早すぎた死なのか運命の死なのかもわからない。





  
  
  
  
 
 
 
 





 
 

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日記」カテゴリの記事

コメント

まぁすでに人生終わってたというか死んだも同然でしたしね・・・
しかし悲しいかな
「ネバーランディングストーリー」なんて映画が最後の映画出演になってしまいましたねぇ・・・
「ムーンウォーカー」はゲームにもなって一世を風靡したのに
まぁ
これ以上生きていても生き恥が増えていくだけだったかもしれないので
ある意味死に時だったのかもしれませんねぇ
そういえば
死因まだ出てないみたいですね
「皮膚移植による感染症」が有力みたいですけど
ドラッグのやり過ぎとかもありそう
だとしても発表されないでしょうけど

投稿: 万物創造房店主 | 2009年6月27日 (土) 14時08分

>「ネバーランディングストーリー」
「ネバーエンディングストーリー」かと
思って焦りました(^^;)
かなり好きな映画で何度も観ているので
(「ネバー"エ"ンディング~」の方ね)

>一世を風靡したのに
まあ「スリラー」という世界遺産級の
超傑作を遺したので全然ノープロでは
ないでしょうか。
 
>死因
この場合の"死因"は事件性があるか
ないかが突出した問題かと思いますが
事件性は無いように思いますね。
医学的な見地としての死因は今回の
マイケルの場合はあまり意味を持たない
ように思いますね。死を招きかねない
健康管理上危うい問題を長年その体に
所持してきたわけですから。

投稿: kuroneko | 2009年6月28日 (日) 12時16分

>「ネバーエンディングストーリー」
僕も何回も見てますよコレ
映画公開当時の誕生日にコレの本を買ってもらって読んだ記憶もあります
2の方は評判悪いんで見てないですけど
なんか見ちゃったら思い出が壊されちゃいそうで・・・

投稿: 万物創造房店主 | 2009年7月 1日 (水) 19時13分

これほど続編が不必要な
完成度の高いファンタジー映画も
ないように思いますね。
この間、凄く久しぶりに観たけど
クオリティの高さに改めて感動しましたね。

投稿: kuroneko | 2009年7月 2日 (木) 00時12分

なんつっても
クリーチャーたちがすごいですよね
CGじゃないクリーチャーはやっぱり存在感というかリアル感が全然違うんですよね
ファンタジーにリアル感ってのもおかしな気もしますけど
リアルかどうかって物語に入れるかどうかの結構重要な要素なんだと思うんですよ
特に子供たちに見せる場合
子供ってけっこうシビアなんで、リアル感がないと「なんだ作り話か」で終わっちゃいますよね

投稿: 万物創造房店主 | 2009年7月 4日 (土) 16時39分

>ファンタジーにリアル感ってのもおかしな気もしますけど
まあこれは『映画』の場合いつも
言われる話ですな(^^)
リアルな怪物
リアルな銃撃戦
リアルな殺しのシーン。。
「ネバーエンディングストーリー」

「ブレードランナー」

CGが全盛期となる前の作品ですが
CG全盛期の作品が"全て"消えても
恐らく生き残る(生き残って欲しい)作品ですね。
リアルタイムで出会えた
(私はブレード~は最近ですが)
ことに感謝せずにはいられません。
今年はサラリーマンやりながら
映画三昧の日々を送れて
多くの人々に感謝感謝ですね私は。
後数年は世の中は安定していて
もらわんとマジで困る(^^;)
まだまだ5百本くらいは観なくては!

余談ですが「スターウォーズ」の新三部作(I~Ⅲ)は
私は残念ながら(?)消えると思います。
"消える"という意味は後世の人に
振り返られる頻度がほぼなくなるという
意味ですが。最初の三部作(Ⅳ~Ⅵ)も危ないかも(^^)

投稿: kuroneko | 2009年7月 5日 (日) 01時21分

>「スターウォーズ」新三部作
これは僕も思いますね
僕は興味なくてⅡⅢは見てないですもん

>最初の三部作
まぁなんつーか
スターウォーズって話が薄っぺらいですよね
ガンダムとか単純そうで複雑な話で育った日本人には物足りないのかもしれませんね
じゃ
わかり易いなら子供にならうけるかというと
仮面ライダーとかウルトラマンの方が面白かったりして
立ち位置が中途半端なんでしょうね

投稿: 万物創造房店主 | 2009年7月 6日 (月) 12時48分

>ⅡⅢは見てないですもん
私は全部観ましたが見事に
見る度に期待度が下降していきました。
ⅢはⅣへの繋がりの確認のために観に
行っただけでしたね。

>日本人には物足りない
まあ好き好きですね。
最初の三部作は良かったと思いますよ。
かなり何回も観たし(^^)
まあ最初のシリーズはスタッフのレベルが
極めて高かったし
ハリソン・フォードのSEXアピールに
負う所が大ですね。
 
>仮面ライダーとかウルトラマン
久しぶりに「帰って来たウルトラマン」を
DVDで観たら怪獣(怪人)のエピソードに
すりかえて北○鮮の拉致に関する事件を
ほぼ完璧に忠実にトレースしていたのに
ぶったまげました。地球人(日本人)に
怪人がなりすまして内部から占領(洗脳)
していくエピソードとか。。
当時はまだ北○鮮は楽園と日本人が本気で
信じていて拉致なんて事件自体無いこと
になっていたのに。
あれから20余年日本は見事に内部から
占領されてしまったですね(ーー;)
助けて!ウルトラマン!


投稿: kuroneko | 2009年7月 7日 (火) 01時31分

>怪獣(怪人)のエピソードにすりかえて
当時のコンセプトは「大人でも楽しめるものを」らしいので
今見ると子供のとき見てたのと違う深いところで味わえそうですね
いつかはウルトラマンシリーズも全部見直したいなと思ってます

投稿: 万物創造房店主 | 2009年7月 9日 (木) 16時06分

>いつかはウルトラマンシリーズも全部
これは無理でせう(^^;)
「ウルトラセブン」(最初のやつ)
「帰って来たウルトラマン」
は全部揃える価値はあると思いますね。
マニアの間では周知のことですが
「帰って来たウルトラマン」の
エピソード「怪獣使いと少年」は
ドラマ・特撮共に下手くそな映画を
遥かに越える傑作ですので
未見であれば是非どうぞ!

投稿: kuroneko | 2009年7月10日 (金) 01時05分

>これは無理でせう(^^;)
まぁ希望です・・・

投稿: 万物創造房店主 | 2009年7月10日 (金) 16時13分

希望は大事ですね(^0^)
「帰マン」はDVD-BOXを買うかもしれませんので
優れた回だけを特選して映画サミット番外編で
観てもいいかもですね。
映画サミット番外編
「kuroneko特選!萌える傑作日本特撮
TVドラマウルトラマン編」(笑)


投稿: kuroneko | 2009年7月11日 (土) 10時18分

「帰マン」3巻だけ800円で売ってたので買ってみました

投稿: 万物創造房店主 | 2009年7月12日 (日) 19時19分

気に入ったエピソードあれば良いすね(^-^)

投稿: kuroneko | 2009年7月12日 (日) 21時24分

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