news「松林宗恵死去」
松林宗恵氏(映画監督)が死去
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松林宗恵氏(まつばやし・しゅうえ=映画監督)15日、心不全で死去。
89歳。告別式は近親者で行い、9月10日午後1時30分、
東京都世田谷区成城1の4の1の東宝スタジオNo.8ステージで「お別れ会」を開く。
喪主は長男、天平(てんぺい)氏。
1952年に上原謙さん主演の「東京のえくぼ」で初監督。
「人間魚雷回天」「連合艦隊」や森繁久弥さん主演の「社長シリーズ」など多数の作品を監督した。
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[http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/obit/20090815-567-OYT1T01060.html]
読売新聞2009年8月15日(土)23:21
「戦艦大和」(1953) 応援監督
「人間魚雷回天」(1955) 監督
「潜水艦イ-57降伏せず」(1959) 監督
「世界大戦争」(1961年) 監督
「連合艦隊」(1981年) 監督
「人間魚雷回天」は作品そのものとしてはそれほど関心しなかったが
国を思って戦って死ぬことと個人の絶対的死(強制される死)という
アンビバレンツとでもいうべき状況の中でもがく若者達を誠実には描いていると思った。
しかし同作品は同時に誠実に対象に向かうことと映画として「何を語るべきなのか」
ということは全然別なんだということも強く考えさせられた。
wikiによれば1920年生まれの氏は戦中は部下150名を率いて南支那において
陸戦隊長を勤めたとのこと。「人間魚雷回天」には同世代の同じく戦場に
身を置いた者の持ちえる視点の緊張感はかなり良く出ていると思う。
特にオープニングとクライマックスの出撃シーンは優れた出来である。
「潜水艦イ-57降伏せず」、「世界大戦争」は知る人ぞ知る作品で
今でも根強い人気が一部にある模様なのでいつか観てみたい。
できれば両方共スクリーンで。
松林氏は変わったとことででは
「帰ってきたウルトラマン」も最後の二話分を手掛けている(第49話・第50話)。
享年89才。
合掌。
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