ダーティーなこの世界で

酒井法子の一連の報道には
かなり久しぶりにダーティーな得体の知れない何かを感じた。

自宅で見つかった夫の物ではないという麻薬と吸引器具
夫逮捕時の「私に恥をかかせるの?」の言動
尿検査の頑なな拒否
子供を残しての失踪
ATMからの二度の現金引き出し、、

しかしよりダーティーなのは
これらの行動を

酒井法子一人の行動である(に決まっている)と
容赦なく決め付ける報道(と社会)のあり方ではないだろうか。

確かにもしかしたら報道されている一部は正しくて
その作られたイメージとはおよそかけ離れた別の顔を
彼女はいつのまにか持ってしまったのかもしれない。

しかしそうではないかもしれない。

現時点で公表されている状況証拠からは
一切何も判らないといっても過言ではないだろう。

携帯の電源を切ったのが彼女ではないとしたら。

望んで失踪しているのでなく自由になれない身になっているとしたら。

ATMを使ったのは彼女ではないとしたら、、

ここ一週間の行動が全て彼女の主体的な行動だとしたら
一個の人格としては、まがりなりにもそれなりの人気を
長年維持してきた芸能人として一人の母親としては
あまりにも不自然すぎはしないだろうか。

逃走したところまでは事実かもしれないけど
自分のこれまで築いたキャリアを全て瞬時に根底から
失っても逃走しなくてはならなかった深刻で緊急の
理由があったとすれば

その理由にこそ芸能界だけでなく日本の一般社会の
麻薬汚染の深刻さがあるのではないだろうか。

彼女一人がバッシングされて芸能界から消えれば
いいというものでは決してあるまい。

状況証拠から勝手気ままなストーリーを作って
必要以上に人を窮地に追い込む構図もまた麻薬の汚染と
同等かそれ以上に深刻で陰湿で悪質ではなかろうか。

逃げ出したい理由は確かにあったのだろうし
償いはきちんとしなくてはならないが

子供を置き去りにして自暴自棄な行動を取らないように
して欲しいものだ。　　

　

警察は単なる個人の失踪ではなくもっと違う側面から
事件の可能性の有無は検討していないのだろうか。