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2009年12月19日 (土)

映画「刺青」

「刺青」

原作: 谷崎潤一郎
監督: 増村保造
脚本: 新藤兼人
撮影: 宮川一夫
音楽: 鏑木創
美術: 西岡善信
編集: 菅沼完二
出演: 若尾文子,長谷川明男,山本学,佐藤慶

時間: 86分 (1時間26分)
製作年: 1966年/日本 大映京都

(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)
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刺青を彫られた町娘の数奇な運命の変遷と娘に関る男達の受難を描く。
原作は谷崎潤一郎「刺青」(しせい)、「お艶殺し」。

『映画』を"細部まで造り込む"楽しさとキッチリ造り込まれた映画を隅から
隅まで鑑賞する楽しさに満ちた逸品。

日本が世界に誇る撮影監督宮川一夫と美術をてがけた西岡善信の完璧と
いっていいコラボレーションにどこまでも酔いしれて物語は個人的に脇に
置いて素晴らしい映像美にひたすら見入った。

美しい肌を持つ女に何が何でも刺青を彫らねば気がすまない一流で
あるがゆえにファナティックな彫師を若き日の山本学が好演。

背中一面に毒蜘蛛を彫られた女に近づく男達の人生はことごとく狂っていく。
それはまるで背中の毒蜘蛛が糸を使って巧に獲物を絡め取るように。

毒蜘蛛の巣に迷い込み哀れな末路を辿る男達と女を距離を置いて
眺め己のした仕事の業にやがて恐怖する彫師。。

新藤兼人の脚本も伏線が的確に張られて要所要所できちんと回収されて
いて心地いい。

撮影の宮川一夫と美術の西岡善信コンビは世界的なレベルで見ても
間違いなく最高峰のレベルを有するコンビだと思う。幾度となく再評価が
されていくことであろう。

深々と雪の降るシーン、雨の降るシーンで本作の美しさ。
じっくり・ゆっくり観たい作品。
 

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