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2010年1月13日 (水)

漫画「ちんまん」(前編)

漫画(2) 「ちんまん ~中村珍短編集~」(前編)

短編集の前編ではなくて、
読む前に少し書いておこうと思う意味での前編。

中村珍という漫画家(♀)はよくいくサイト漫棚通信(ブログ版)
の記事で知った。
某誌で掲載されていた中村の漫画「羣青」(ぐんじょう)の
打ち切りまでの経緯を中村珍自身がブログで赤裸々に
暴露しているのが、まあ率直に言って大変面白い。

問題の根幹にあるのは長年かけて完璧なまでに
構築された読者・漫画家(作者)・編集者(出版社)の
三位一体の関係に編集者側が胡坐をかき、
読者の眼前に"面白い漫画"を差し出すという産婆の
役に徹することを忘れ漫画家を単なる金の産む道具
(かなり莫大な大金を産む鵞鳥)としてしか見なくなった
ことがあるように思う。

原稿料はスタッフを雇う経費に完全に消え(それでも足りず)
打ち合わせと称した編集者の経費落しを前提とした豪遊の
褄にされ交通費も支給されないという
漫画を描けば描くだけ赤字になるという見事なスパイラルを
壮絶に生き抜いた中村珍という人に敬意を表し、かつ
いかに漫画家を続けて洒落ないなんない借金がこさえられたのか
という詳細な報告のブログが単に面白かったので
貢献したい意味もこめて短編集を買ってみた。

印税がたとえ数パーセントであっても私の買った一冊から
巡り巡って彼女に幾らかでも入り、借金の返済や漫画家継続の
お役に立てば幸いである。

もう一つの大きな理由(漫画を買う本来の理由)は彼女自身の
キャラクターが相当に面白そうな方なので漫画もきっと光り輝く
ものがあるに違いないという理由である。

「ちんまん」の表紙からいってかなり"ヤバイもの"が描かれて
いそうで期待できる。

想像されるのはお年頃の女子を主人公にした恐らくは悲惨な
体験をベースにしたかなりのキワモノ的な物語であり、そこには
ギャグと呼ぶには多くの人が躊躇するであろうブラックな何かが
散りばめられていることであろうということ。そして、きっと何やら
特異な人生を送られてきた雰囲気が濃厚に漂う作者の人生や
思考も当然のことであるが投影されていることだろう。

その当然のことが出来ていないことが普通であることが
今の日本の漫画貧国への確実な傾斜があるわけで、
その大きな原因の一つを彼女は自身の生き様をもってして
見せてくれたと私は思う。

とウダウダと書いてみたが、さてこれから読んでまた感想の
ようなものを近日中に描きたいと思う。-->感想のようなもの

と書いてみて松永豊和の場合何から何まで同じパターンである
ことを思い出した。繰り返す自分という歴史。。


中村珍の運営サイト"珍村"
http://ching.tv/

漫画棚通信(ブログ版)のサイト
http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/

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「ちんまん ~中村珍短編集」
中村珍(なかむらちん)著
日本文芸社

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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