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2010年2月14日 (日)

LHC実験一般公開講演会

 

陽子陽子とをよ、
超高速(に限りなく近い速度)でよ、
派手にぶっつけてみたらぁよ、
いってぇぜんてぃどうなるっかぁよ、
いっちょやってみるっぺぇよ

 

という国際的な一大実験がスイスはジュネーブの近くで行われて
いるらしくその一般公開講演会が東大の安田講堂であるというので
行ってみた。

「一般公開講演会LHC実験はじまる」(2010/2/11/14:00-16:00)
[http://www.icepp.s.u-tokyo.ac.jp/info/kouenkai2010/]

 

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一般講演会の定員数は700で無料且つ事前予約も不要とのことだったが
一体どれほどの人が集まるか予想がつかないので早めにでかけた。

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天気が悪いのもあるせいか最初は心配してしまうほどに集まっていなかったわけだが。。
講演の開始間際にはメデタク7割程度は席が埋まる活況となった。

 

 

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安田講堂と言えば、傑作映画「下郎の首」(1955)の路傍に佇むお地蔵様よろしく
"様々な人間模様"を眺めてきたであろうことは周知の事実である。

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廊下にも歴史の香りが芳醇に漂う。

 

さて、「LHCって何ぞ?」と言われれば

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コレです。

 

何、見えない?  

。。。。仕方ないなあ(←大山のぶ代版ドラえもんの声で)

      

 

コレだぁぁぁ! !( ̄ロ ̄#)

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大型ハドロン衝突型加速器 (LHC =  Large Hadron Collider)

 

円周27kmのこのオバケのような加速器で 陽子同士をぶっつけると
いろいろなことが判って宇宙誕生の謎にも迫れるらしいぞ!(*^ー゚)b

  

肝心の講演そのものはと言えば、

小柴昌俊氏 (東京大学特別栄誉教授 2002年ノーベル物理学賞受賞)

小林富雄氏 (東京大学素粒子物理国際研究センター教授
        ATLAS実験日本グループ共同代表者)

村山斉氏 (東京大学数物連携宇宙研究機構長、特任教授)


といったその分野での第一人者が登壇されどなたのお話しも非常に
興味深かったが老齢の小柴昌俊氏が一線を退いた立場を自認しての
立場からの次世代の人間へのエールに敢えて留まった短い挨拶に対して
団塊世代の雄として実験畑から宇宙の秘密を解き明かそうとする小林富雄氏、
人類が短くない時間と莫大な費用をかけて到達した高度な実験的アプローチの
結果を縦横無尽に駆使して理論面から同じく未知の扉を開こうと迫る次世代の
ホープ?村山斉氏というこの御三人方の明瞭なる相関関係がまず
美しく且つ非常に頼もしく見えて楽しかった。


物質というものは原子で構成されていて、原子は陽子や中性子や
電子といった物質で構成されていて、、それで終りではなく
さらにそれよりも小さい素粒子といった物質で構成されている
ところまで現代物理学の理解は進んでいる(模様)。

宇宙の始まりの始まりの始まり・・・・始まりは素粒子が誕生して
陽子や中性子が生まれて原子が誕生して・・・・やがてやがて生命も
誕生するわけなので陽子と陽子をゴッツンコさせて素粒子を観測
することで宇宙の誕生の謎と仕組みを解明しようというのが
LHC実験の大きな目的の一つということらすぃ。。

その素粒子の一つであるニュートリノの検出をしたのが
小柴昌俊氏で小林富雄、村山斉両氏は文字通り次世代の
科学者として、先人の築いた貴重かつ偉大な功績をベースに
先に進もうとしているわけだ。


以下は恐れも恥も知らず無知蒙昧なままに諸氏の講演での
発言を端折って端折って書き出してみたい。


小柴昌俊氏によれば、
「なぜ陽子をぶつけるのか」と言えば
電子君や陽電子君はまー軽くてぶつけようと光線を当てたりすると
ちょこまかして思うようにいかないのでそれらに比べて重い陽子を
ぶつけてみようということである。

小林富雄氏によれば、
理論だけ証明されているヒッグス粒子という素粒子が質量を持つための
説明に必要な物質の存在を実際に観測によって証明しようとする
試みがLHC実験の目的であり、一連の実験により量子論、相対性理論
を統一出来る理論に辿り着けるかもしれないとのこと。
ヒッグス粒子の発見に小林富雄氏は相当な自信があるらしい。
見つかればビッグニュースとなるであろう。

村山斉氏によれば、
現在の人類の科学では宇宙君は現在137億歳とのことだが誕生後38万歳
よりも若い時代に彼が何をしていたかは我々人類には『判らない』との
こと。なぜなら38万歳よりも若い宇宙君の状態は原子や陽子はおろか
素粒子でさえもバラバラな状態と想定されていて、幾ら望遠鏡で人類が
遠くの星を観測して宇宙君の初期の状態を追っても38万歳以前は
我々の把握可能は物質はバラバラのため"観測不能"なのだ。
だから素粒子の組成すらを解明できるかもしれないLHC実験装置は
人類が手にした(最高精度の)「望遠鏡」であり宇宙の誕生を知ることが出来る
(かもしれない)「タイムマシーン」であるとのこと。
・余剰次元
・超対称性
・相転移
・ヒッグス理論
といったものがもしかしたら解明され
・ニュートンの力学
・マクスウェルの電磁気学
・量子論
・ひも理論
等々が統一され
『大統一理論』が出来上がるかもしれない。。
とのことらすぃ。。


。。。書いていて熱出てきた。


まあそんなわけで大変面白かったっす。
諸氏が皆揃って「税金を使って我々は研究を進めている」としっかり認識されているのは
さらにとても頼もしかった。

これ(LHC実験装置)は人類が手にした最高のオモチャ(の一つ)であるし
我々の税金も確実に巡り巡って投入されているわけであるから
直接・間接にこの超巨大プロジェクトに関係する諸氏は気合いを
入れて我々納税者及び庶民の目となり耳となり手となりしっかりじっくり遊んで頂き
その楽しさと素晴らしさを大いに伝えて欲しいものである。


尚、LHCは今年2010年と来年2011年は稼動を続け、
2012年はシャットダウンして総点検の年となり
2013年から電圧を上げる等のバージョンアップをして再稼動させる予定とのこと。
(運用が開始されたのは2008年9月から)


LHC =  Large Hadron Collider at CERN
       =  大型ハドロン衝突型加速器

CERN=欧州原子核研究機構(スイス ジュネーブ郊外に位置)

 

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