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2010年5月29日 (土)

映画「デカローグ 3,4」

2009年に見た映画(117) 「デカローグ 3,4」

原題名: Dekalog
監督: クシシュトフ・キェシロフスキ
出演:
デカローグ 3: ダニエル・オリブルフスキ,マリア・パクルニス,アルトゥル・バルチシ
デカローグ 4: アドリアンナ・ビェドジェインスカ,ヤヌーシュ・ガイヨス,アルトゥル・バルチシ,ヤン・テンザルフ
時間:
デカローグ 3:  55分
デカローグ 4:  55分
製作年: 1988年/ポーランド
 
2009年 7月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)

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「デカローグ」はモーゼ(モーセ)の十戒をモティーフとして作られた全十話の
テレビ用映画。デカ(deka)は語源はギリシャ語に由来して意味は"十"のこと。
文字通り"十の物語"。十戒については一話,二話の感想の項をご参照のこと。

第三話「あるクリスマス・イヴに関する物語」

(満足度:☆☆☆☆)

3. 主の日を心にとどめ、これを聖とせよ。

・妻を持つ男の下に元カノがやってくる。男は妻に嘘をついて外出するが。。

嘘をつくことでクリスマス・イブの一晩をひきずり回し合う男女の様がなかなかリアル。
この作品も他のキェシロフスキと同じように展開の順序がまず物語ありきではなく
全体のプロットの中に登場人物を放置してみるという雰囲気を多分に感じる
演出方法が新鮮に感じられ結末が読めない。雪の白さが鮮やかだ。

 

第四話「ある父と娘に関する物語」

(満足度:☆☆☆☆☆)

4. あなたの父母を敬え。

・母が自分の幼い頃に亡くなり、父を異性の対象の一人として見る年頃となった
娘が父の不在時に母の遺した手紙を読んでしまう。そこに書かれていた事は。。

これは脚本とキャスティングが上手く噛み合っていて傑作。
娘は年頃を迎えてとても美しく育ち父は娘を"女"として見ることを固く自らに
戒めている。もし、そんな二人が親子で無かったら。。

ガラスのコップとコップが置かれているテーブルが実は巧みに描かれた
絵にすぎないとしたら?触れて確認できなければ(確認しなければ)、絵であろうと
実在の物質であろうと実は関係ないはずなのに人間達はなぜかくも
愕然として右往左往するのだろうか?
『親子』であるという認識の前提や理由が実はお互いにとって異なるまま、
そのことに決して触れないように生きてる二人をキェシロフスキは激しく揺さぶる。
この作品はもう一度見返したい。平穏に生きる約束事がジンジンと侵食される様
が物語として心地よい。

 
 

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