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2010年5月30日 (日)

映画「デカローグ 5,6」

2009年に見た映画(117) 「デカローグ 5,6」

原題名: Dekalog
監督: クシシュトフ・キェシロフスキ
出演:
デカローグ 5: ミロスワフ・バカ,クシシュトフ・グロビシュ,ヤン・テサシュ
デカローグ 6: グラジナ・シャポウォフスカ,オラフ・ルバシェンコ
時間:
デカローグ 5:  57分
デカローグ 6:  58分
製作年: 1988年/ポーランド
 
2009年 7月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)

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「デカローグ」はモーゼ(モーセ)の十戒をモティーフとして作られた全十話の
テレビ用映画。デカ(deka)は語源はギリシャ語に由来して意味は"十"のこと。
文字通り"十の物語"。十戒については一話,二話の感想の項をご参照のこと。

第五話「ある殺人に関する物語」

(満足度:☆☆☆☆+)

5. 殺してはならない。

・新米弁護士の男とタクシー運転手の中年と孤独な青年ヤツェクの哀しき
運命の交差を描く。

「殺人に関する短いフィルム」(1987)のオリジナル版。映画版の衝撃が余りに
大きかったせいか、こちらはダイジェスト版のような印象を受けてしまった。
映像の妖しげな色合いと物語の世界全体を強烈に暗示するオープニングの
逆光に浮かび上がる首吊りのアクセサリーの構図、そしてドラマが投げかげる
問いかけの深さ。テレビ映画とはとても思えない完成度だ。若年層における
殺人というのは、その多くが案外とヤツェクのような止むに止まれぬ衝動的な
ものではないかと思う。妹がもし生きていればヤツェクの人生はまるで違った
ものになったであろう。そして、軌道修正が出来ない顛末をキェシロフスキは
ただ静かに青年に寄り添って眺める。アルトゥル・バルチシ演じる物語に絡まない
謎の男そのままに。

 

第六話「ある愛に関する物語」

(満足度:---)

6. 姦淫してはならない。

・集合住宅に友人の母と暮らす内気な青年の趣味は向かいの部屋を
双眼鏡で盗み見することだった。青年は覗き見ていた女性に恋をする。
女性は自由奔放に男を部屋に招き入れ、やがて青年の存在を知る。。

「愛に関する短いフィルム」(1988)のオリジナル版。映画作品の方を鑑賞済みで、
その完成度に充分満足しているのでこちらのテレビ版はスルー。改めてこの
テーマを眺めるとこの「ある愛~」はテーマが完全なまでに作品として昇華して
いることが判り、映画化も当然と言える。必見。

 
 
 

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コメント

なんか見たくなってきてDVDが出てるのか探してみました
うーん1万円台後半ですね安くて17800とか
高いなァ・・・

投稿: 万物創造房店主 | 2010年6月 3日 (木) 12時54分

>なんか見たくなってきて
 
目茶嬉しいすねー\(^0^)/
感想書いている甲斐があります( ̄ー+ ̄)
是非ご覧ください。
 
>高いなァ・・・
 
このシリーズはDVDで買った人はなかなか
手放さないでしょうね。忘れた頃にふと猛烈に
観たくなるような話ばかりですからね。
キェシロフスキ作品は沢山の人に観ては
ほしけど余り過剰な安価で出回って欲しく
ないすね。観たいと思う人がそれなりの
価格で購入して大切に何回も観てほしい
気がします。他の優れた監督と同様に
この人に出会うのが遅すぎなくて良かった。。
自分もキェシロフスキの作品まだ未見の
ものもかなりあるので今後楽しみっす(^-^)

投稿: kuroneko | 2010年6月 4日 (金) 00時47分

>余り過剰な安価で
とは言えども
日本はDVD高過ぎるんですよ
世界の平均の倍ぐらいの価格してます
僕は映画一本(一枚)2000円ぐらいが妥当な価格だと思うのです
デカローグの場合5枚組なので1万円ぐらいですね
日本の会社が世界で稼がず、日本人からばかり金をとろうとしてる様は、なんか利権にしがみつく公務員や天下り組織と共通の匂いがします
たまに「少林寺三十六房」の例のエディションのように、それなりの価値があるものはありますけど
ほとんどは字幕付けただけで、商品努力の欠片もない場合が多いです

投稿: 万物創造房店主 | 2010年6月 5日 (土) 16時48分

>日本の会社が世界で稼がず、日本人からばかり金をとろうとしてる様は、
>なんか利権にしがみつく公務員や天下り組織と共通の匂いがします
 
これは「大きな問題」だと思いますね。
世界で稼がないことが問題ではなくて
「世界で稼ぐとはどういうことか」という点についてですね。
概ね同感ではあります。
 
>利権にしがみつく公務員や天下り組織と共通の匂い
 
"改革"という言葉ばかり連呼して「何もしない」ことに
国民は慣れきってしまいましたね。精神病といえます。
「鬼畜米英」と叫んで本気で勝ってしまっている気分に
なっているのと同じですね。
 
強制リセットされるまで止める気がないのでしょう。

投稿: kuroneko | 2010年6月 8日 (火) 00時12分

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