映画「種々の年齢の七人の女」
2009年に見た映画(121) 「種々の年齢の七人の女」
原題名: Siedem kobiet w róznym wieku
監督: クシシュトフ・キェシロフスキ
時間: 16分 [モノクロ]
製作年: 1978年/ポーランド
2009年 7月鑑賞
(満足度:☆☆☆+)(5個で満点)
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バレー学校での年齢の異なる女性達の練習風景を捉えたドキュメンタリー。
キェシロフスキが30才半ばの時の作品。僅か16分の作品なのでふと気付いたら
終わってしまっていたのだけど、キェシロフスキの諸作品と同様に何だかもう一度
観たくて仕方がない感慨をこの作品にも持つ。その短さと集中して観れなったにも
関らず妙に印象深いのは、キェシロフスキが彼女達を個人的な物語の一人物として
小さく再構成してしまわずに「この全世界・宇宙の中で生きる人間という生命体」として、
劇場で配布された解説書の記述にあるように『凝視』しているからなのだろう。
こういう目力の詰まった作品を観てしまうと、映画あるいは映像作品を撮りたい
衝動に駆られてしまう。本作の制作時点におけるキェシロフスキはゴダールとも
何となく重なるものもあって何かの拍子に近い位置に進んでいったかもしれない
などとも思ってみる。また是非観たい作品。
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コメント
短い・・・
まさかこれで1800円とかじゃないですよね・・・(^_^;)
投稿: 万物創造房店主 | 2010年6月15日 (火) 17時27分
そうですね。
無料配布の資料には参考上映と
ありますから他の短編的作品と一緒に
パッケージされていそうですね。
投稿: kuroneko | 2010年6月16日 (水) 00時46分