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2010年7月24日 (土)

映画「巨人伝」

2009年に見た映画(127) 「巨人伝」

原題名: 巨人伝
監督: 伊丹万作
脚本: 伊丹万作
出演: 大河内伝次朗,原節子,堤真佐子,丸山定夫,佐山亮
時間: 126分 (2時間6分)
製作年: 1938年/日本 東宝
 
2009年 7月鑑賞
(満足度:☆☆☆+)(5個で満点)

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ヴィクトル・ユーゴー(1802-1855)の小説「レ・ミセラブル」の舞台を日本の
明治初期に置き換えた作品。伊丹万作の最後の作品。

 

伊丹万作の作品を始めて観る。息子は言わずと知れた伊丹十三である。
作品は全体的に手堅い出来で主役の大河内伝次朗は流石の安定感。
大きな見所の一つは若干18才の原節子の美しさであろう。撮影時は17才か。
その美少女オーラ振りは現代の日本にも充分通じる。今、公開されてもその
美貌は大変な話題になるだろうと思う。70年以上前!の作品でも日本人の抱く
"可愛らしさ"への視点の角度がほぼ全く同じであることはなかなか興味深い。

伊丹万作、原節子に興味のある人は必見。作品そのものもしっかり出来て
いるので2時間を飽きることなく普通に観れると思う。主人公を追い詰める
原作でジャベールに相当する?男の造詣が「徹頭徹尾権力側の人間」の
オーラが出まくっていて不気味。

 

・・・などと偉そうにも書いてみたが原作は未読。漫画等で物語の流れを
知っているだけなのだが本作は"それなりに"舞台の日本化へのアレンジを
面白く観れた。伊丹万作は1900年生まれとのことなので最後の作品といっても
本作の制作当時でまだ僅かに38才。戦前、戦中までの日本人は早熟だ。

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