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2010年9月21日 (火)

映画「祖国のために」

2009年に見た映画(138) 「祖国のために」

原題名: ОНИ СРАЖАЛИСЬ ЗА РОДИНУ
     (THEY FOUGHT FOR THEIR MOTHERLAND)
監督: セルゲイ・ボンダルチェク
撮影: ワジーム・ユーソフ
美術: フェリックス・ヤスケビッチ
出演: ワシーリー・シュクシン,ヴァチェスラフ・チーホノフ,セルゲイ・ボンダルチュク
時間: 135分 (2時間15分)
製作年: 1975年/ソビエト
  
2009年 8月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆☆)(5個で満点)

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ナチス・ドイツに反抗して闘い続けるソ連軍兵士達を重厚な映像で描く大作。
原作はミハイル・ショーロホフの同名の小説。

 

撮影のリアリティにひたすら圧倒される。
ドキュメンタリーではないのか?という意味のリアリティではなくて
逆光の映像であれば、兵士達と同じように汗ばんでくるような
息苦しい熱さを、水浴びのシーンであれば兵士達の仲間のように
一緒に清涼感を感じはしゃぎたくなり、戦場のシーンであれば煙硝に
思わず咳き込みたくなる。兵士達が飢えれば一緒に腹が空いてくる。。
そんな驚愕と言っても過言ではない撮影を担当しているワジーム・ユーソフ
は「惑星ソラリス」(1972)、「アンドレイ・リュブリョフ」(1969)などの私kuroneko的
にはオールタイム・ベストの上位にランクインする作品の撮影も担当している。

ロシアの歴史は実に大河の濁流のような荒々しい歴史だが、なぜか
というか当然というか、ジガ・ヴェルトフ、エイゼンシュタイン、タルコフスキー、
ソクーロフ、そしてこのセルゲイ・ボンダルチェクのどの作品のどの
シーンにも眼の前の何事かをフィルムに焼き付けた以上の
『something』が濃厚に漂っている。

わざわざ莫大な資金を投入して3Dなんぞにしなくても本作を観れば
そのまま戦場での臨場感を疑似体験できる。行軍の辛さ、食事の有り難さ、
戦場の孤独、守っているはずの民の辛辣さ、、国籍は関係ない。

誤解を恐れずに言えば、今後ただの一作も映画が作られなくても
構わないのでロシア/ソビエト製の映画を確実に遺していく方が重要
であると思う。なぜなら、才能のある人間ならば、どんなに悪条件であろうと
機材や資金に乏しくとも、これらの偉大な作品に触れてしまえば
映画を撮らずにはおれなくなる(はずだ)からだ

  
  
  

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