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2010年9月13日 (月)

映画「修羅雪姫 恨み恋歌」

2009年に見た映画(134) 「修羅雪姫 恨み恋歌」

原題名: 修羅雪姫 恨み恋歌
監督: 藤田敏八
撮影: 鈴木達夫
美術: 樋口幸男
出演: 梶芽衣子,吉行和子,伊丹十三,原田芳雄,岸田森,安部徹
時間: 89分 (1時間29分)
製作年: 1974年/日本 東宝
 
2009年 7月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)

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無実の罪で殺された父母の恨みを晴らした修羅雪姫こと鹿島雪(梶芽衣子)は
逮捕され服役していたが裏取引をもちかけれ、ある人物を殺害することを条件に
出所する。。「修羅雪姫」(1973)の続編。

 

オープニングの海岸での修羅雪姫(梶芽衣子)と刺客達の殺陣はカメラワークが
秀逸。旧作を観ている人にも本作から初めて観る人にも期待を持たせる。

制作費が厳しそうであるのは画面から見てとれるが画面展開からスタッフ陣
の気合いが感じられ、実力充分な役者達がさらにそれを補っている。

梶芽衣子の凛とした立ち振る舞いとして成立する主役としての軸、
岸田森のとっても悪漢らしい歪んだ笑み、
原田芳雄の醸しだす精神構造の在り方としての"正義"、

特筆すべきは伊丹十三演じる文士役で、反骨精神の為そのものといえる反骨精神
としての反権力のスタンスは演技を超えて鬼気迫るものがあって彼の死とその
本当の死因に思い巡らすと考えさせるものがある。権力があるからというだけで
反権力というものはあっていい。いや、なければならない。伊丹はそう言いたい
のだろうか。

岸田森(1982年に43歳で逝去)はジャンルを越えて名脇役として今でも根強い人気を
誇る俳優で特に本作と同時代に制作された一連の吸血鬼シリーズでの演技は
絶賛されていて同じく吸血鬼役を終生の当たり役としたクリストファー・リーと並べて
言及されることが多いようであるが残念ながら自分はまだ未見。特撮物の
テレビ・映画への出演も多く、もし長命していれば天本英世演じる余りにも有名な
死神博士に匹敵するか越えるほどの名キャラクターが生まれていたであろうことは
想像に難くない。

クライマックスは拍子抜けするほどあっさりしているけど本作のようなB級活劇を
最初から着地点として作られている作品はそれでいいのだ。

撮影監督の鈴木達夫が手掛けた作品は黒木和雄監督の「TOMORROW 明日」(1988)、
篠田正浩監督の「写楽」(1995)などがあり、どちらも良い仕事をされておられる。
「写楽」はとても好きな作品で大学生あたりの頃に何回もビデオで観たものだ。

美術監督の樋口幸男のフィルモグラフィーは残念ながら個人的には特に
これといったものなし。どうも本作の画面展開の荒い部分は撮影の頑張りに対して
美術がついてこれていない感が否めない。

梶芽衣子、緑魔子、真木よう子、辺りが集まっただけでとてつもなく面白い
映画が作れそうだ。。括りは「一筋縄ではいきそうにない女(主観)」(^^)

ふと思うと日本の女優さんて素晴らしい才能が断続的に出続けている
気がする。それに比べ男性陣は枯渇且つ先細りの一方であろうか。

 
 

 

本作の鑑賞当日の気分はこちらのコメント欄でどうぞ。
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コメント

>真木よう子
龍馬伝のお龍さんがいい感じですね
キャラがめちゃあってます
前々回の由美かおるっぽい寺田屋風呂シーンもよかったです(◎ρ◎)

投稿: 万物創造房店主 | 2010年9月14日 (火) 13時45分

そうですね。
番組そのものには
言いたいことが山ほどありますが(ーー;)

投稿: kuroneko | 2010年9月15日 (水) 00時43分

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