観_10_11_13
渋谷で映画を観る。邦画の戦争物。
どうしても観たいというわけではなかったが、戦争を体験した、
戦争の遂行を担った世代が作った映画ということで、そこに
何かしらの真実はあろうと思い鑑賞。結果、全くもって素晴らしい
作品だった。泣く。館内のアチコチですすり泣きの声。泣いた
のは映画が内容・演出共に良くて率直に感動的だったということも
あるが、戦争もせずに内外の化け物達に国土も歴史も日々の
暮らしも好き勝手に踏み荒らされているのに声を挙げない拳を
挙げられない自分達の惨めさと情けなさに涙が出るという
意味もあったであろう。
劇場まで歩くルートを少し変えてみたがそのルート上に小さな
神社があることを発見。小さいがよく整備されていて起源も
相当に古く徳川幕府が始まる前よりも古いようだ。掃除もよく
されていて住民に愛されている神社なのだろう。何だか得した
気分で賽銭をする。今度から鑑賞前には必ず寄ることにしよう。
神社のすぐ近くの喫茶店では、何やら若者が独りでライブの
練習か、ギター片手になかなかいい声で熱唱していた。そのまた
すぐ隣りの準備中の居酒屋には某カルト映画監督のポスターが
貼ってあるのが外から見えた。この神社がこれらの表現者や
表現者の支持者を引き付けて渋谷のパワーの源流の一端を
担っているのだと勝手に解釈。鑑賞も合わせて実にいい時間を
過ごせた。
よく出来た作品を二日続けて観れてとてもハイ。いきゆく人々が
皆映画の登場人物のように思え、行き往く女性が皆美しく見える。
自分の体の中を"気"が正常に伝達されているような力強さを
感じた日。明日も映画を観て、そして仕事だ。
| 固定リンク
「日記」カテゴリの記事
- 観_24_01_03(2024.01.03)
- 観_23_05_02(2023.05.02)
- 量_23_04_30(2023.04.30)
- 始_22_08_21(2022.08.21)
- 割_21_12_20(2021.12.20)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント