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2011年8月 4日 (木)

「ぴあ」最終号刊行記念・映画の感想文

  
 

一時代を築いた情報誌"ぴあ"が最終号を迎えた。
ほほ新作映画だけしか観ていなかった我が「映画の旅・黎明期」の
ある一時期は毎週必ず買っていた。巻末に乗っていた星座占いも結構
当っていて(^^)、発売日には、出社するまでの朝の時間を喫茶店で
コーヒーとトーストをオーダーして、ぴあで新作映画をチェックして
過ごすのが20代リーマン時代の"贅沢な至福の一時"であった。

やがて、映画やコンサート・美術館関連以外のエンタメ情報全般に
明らかに大きくウェイトが置かれ、上映終了間際の情報の精度が
落ちたなと判断して、そのお陰で映画を見損なう事態も発生して
購入を止めた。

最終号は"ある特定の年齢層"が買い占めたという
ニュースが流れ、特に大きな愛着が合ったわけでもないので
「ゲット出来なければ、それはそれでよし」程度の気持ちで某日本屋一軒、
コンビニ数件をウロウロ、ウロウロというか会社に用事(仕事)が
あったので会社の最寄り駅から会社までの間の本屋一軒、
コンビニ数件を会社に向かうまでにローラー作戦を展開した
結果、完璧な予想通り、本屋やいつも混雑する駅に近いコンビニ
には影も形も無く、"特定の年齢層"が最も寄らないと思われる
若手をターゲットに絞って商品展開をしているコンビニで一冊だけ
残っていて無事にゲットした。

中身も予想通り、長年表紙のイラストを手掛けてきた及川正道氏
(名前は失礼ながら今回初めて知る)の一連の作品が大特集
されているが、ほとんど及川正道ムックと言っても過言ではない
やや偏った(と思える)特定のカテゴリーに過度に依存した
内容が、そのままぴあを終刊へと導いた要因ではなかった
かと思える。当然のように"ぴあ"にお世話になった、あるいは
"ぴあ"がお世話になった各界著名人のコメントも多数収録されて
いるが出色のコメントは鴻上尚史氏のそれである。

氏曰く

「『ぴあ』が実現したことは、全てを等価にするということでした」
(ぴあ 最終号 P116)

"ぴあ"の成し遂げた偉業を過不足なく完璧に伝えている流石の
コメントの上手さだ。そして、ぴあが舞台を降りて去っていく理由は、
"ぴあ"が等価にして与えた情報に読者が付加価値を自らの手で
見出せなくなってしまったからであるとも言えるのではなかろうか。

と、前置きはこのくらいにして及川正道によってイラストとされた
映画作品の中で自分がこれまで観た作品を"全て"挙げてみることで、
私kuronekoなりの"ぴあ"への感謝の意としたい。

   
   

、、、それではいってみよう(^^)b。

 

ぴあ表紙イラストでふりかえる洋画40年史

~kuroneko鑑賞済み作品(2011年8月時点)から振り返る怒涛の65本

 

※1 ぴあ掲載号の順に記述
※2 「何となく観たような気が。。(ーー;;)」程度の作品は除外した。 
※3 リンクが貼ってあるのは拙ブログ内の感想文等に飛びます、飛びます(←?)
-------------------------------

 

1] 「オーメン」 (1976/アメリカ) (76'年10月号)

脚本・映像・音楽・美術・キャストの何れもレベルが高く、
且つそれら全体の"調和とバランス"が心地良い逸品。
『映画』とはこうありたいものだ。オープニングの雰囲気イカス。

 

2] 「ロッキー」 (1976/アメリカ) (77'年 4月号)

自分の「映画体験」の原点の一つはこの作品(10歳くらい)。
試合の結末の演出は"テンプル"(側頭部)を一撃打たれて
脳が激しく揺れたような"感動"を今でも鮮やかに覚えている。

 

3] 「キートンの大列車追跡」 (1926/アメリカ) ('77年 5月号)

"列車暴走物"であれば、 「マルクスの二挺拳銃」(1940)の方が
個人的には面白かった。

 

4] 「ジョーズ」 (1975/アメリカ) ('77年11月号)

実家にいた時期の録画ビデオで観た作品では再生回数が
かなり上位の作品。"署長"演じるロイ・シャイダーがなにせイイ。

 

5] 「2001年宇宙の旅」 (1968/アメリカ) ('78年11月号)

『映画』とは結局の所、『冷静なる"情熱"と"狂気"』であるとういうことを、
この作品は完全に証明し続けていくと思う。人口知能"HAL"の冷静なる
情熱(?)と狂気。キュブリックの冷静なる情熱と狂気。

 

6] 「地獄の黙示録」 (1979/アメリカ) ('80年2月15日号)

「マトリックス」シリーズの「~リロー・デッド」"まで"は大活躍する(笑)
モーフィアスを演じるローレンス・フィッシュバーンが18歳で
出演している。特別完全版(2001)がとても良いので是非。

 

7] 「ブルースブラザーズ」 (1980/アメリカ) ('81年 3月13日号)

我が家の映画DVDの回転率が"2位"の作品(多分)。監督の
ジョン・ランディスは"あの"世界遺産級のPVマイケル・ジャクソン
『スリラー』も手掛けている偉大なる映画人

 

8] 「ブレードランナー」 (1982/アメリカ) ('82年 7月16日号)

"ワークプリント版","劇場公開版","完全版","ディレクターズ・カット",
"ファイナル・カット"の5バージョンがある。どれを面白いと感じるかは
貴方しだい。私kuronekoが好きなバージョンは"ワークプリント版"

 

9] 「E.T.」 (1982/アメリカ) ('82年11月19日号)

公開当時に劇場で観た。しかし、『映画体験』にはならなかった。
当時はE.T.よりも主人公のエリオット達が乗り回すチャリンコに
心を奪われた。チャリンコは日本の会社の製品だったのだ!

 

10] 「スターウォーズ・ジェダイの復讐」 (1983/アメリカ) ('83年 7月15日号)

現在は原題名のサブタイトル"Return of the Jedi"通りに日本語も
"ジェダイの帰還"となっている作品。"ジェダイ"の語源は日本語の"時代劇"
の(ジダイ)から取られているなどSWシリーズはトリビアネタが盛りだくさん。

 

11] 「グレムリン」 (1984/アメリカ) ('84年11月30日号)

初恋の人と交わした数少ない会話の一つがこの作品についてであり、
思い出すと、内容とは一切関係なく、切なくなるです(ーー)。。

 

12] 「インディ・ジョーンズ~魔宮の伝説」 (1984/アメリカ) ('84年 7月13日号)

ダン・エイクロイドが出演していたことをこの記事を書いていて初めて知る。
どこに出ていたのだろうか?82~84年のアメリカSF映画の勢いはもの凄い。
オープニングから10数分間の怒涛の疾走感の快楽はもう、アナタ、、

 

13] 「ゴーストバスターズ」 (1984/アメリカ) ('84年12月14日号)

「ゴーストバスターズ2」(1989)は高校生の時に先輩と公開初日に
勇んで観に出かけたが、客は私と先輩二人だけだった!(^^)キャスト・
スタッフは前作から完璧に揃った正統派続編なのに、なぜか大コケ。

 

14] 「メトロポリス」 (1927/ドイツ) ('85年 1月25日号)

つい最近、ようやくにして鑑賞。印象は予想と"かなり違っていた"。
「仕様を決めないで設計・施工をしてしまったシステムの悲劇」

 

15] 「ネバーエンディング・ストーリー」 (1984/アメリカ・西ドイツ) ('85年 3月22日号)

原作者とは揉めに揉めた作品であるようであるが、"映画の神様"は
確実に降りている逸品。
主人公バスチアンと同年齢時に初鑑賞出来た
ことが今は良い思い出であり、その後の人生を考えると有難いことだった。

 

16] 「パリ、テキサス」 (1984/西ドイツ・フランス) ('85年 9月 6日号)

大学時代のかな~り"精神的に落ちていた時期"にレンタルビデオ
(まだレンタルDVDはない時期)で鑑賞。ヴィム・ヴェンダースに初めて
打ちのめされる。
こちらも"映画の神様"は微笑んでいらっっしゃる傑作。

 

17] 「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 (1985/アメリカ) ('85年11月15日号)

ラストの「お見事」というしか無い鮮やかさはテレビで観た時に鳥肌立った。

 

18] 「スタンド・バイ・ミー」 (1986/アメリカ) ('87年 4月 3日号)

リバー・フェニックスが死んだと知った1993年のある秋の夜、何やら
哀しくて煙草を吹かす。それは、これまでの生涯でたった数回吸った
うちの一服であった。

 

19] 「プラトーン」 (1986/アメリカ映画) ('87年 4月17日号)

準主演のウィレム・デフォーは公開時31歳かー。見たまんまだな。
彼は素晴らしく良い歳の取り方をしているね。ジョニー・デップが出演して
いるが、どこに出ていたのか。。機会があれば見つけたい。

 

20] 「アンタッチャブル」 (1986/アメリカ映画) ('87年12月 5日号)

音楽良かったなーと思ったらエンリオ・ モリコーネだったとこれを書いていて
知る。オスカー・ウォーレスを演じたチャールズ・マーティン・スミス
(眼鏡かけた背のちっこい人)がとても良いのです

 
 
21] 「ラスト・エンペラー」 (1987/伊・中・英) ('88年 2月 5日号)

映画も良い出来ではあるが、"映画の神様"よりも"音楽の神様"が
より近くまで降りてきて下さっているのは周知の事実。それでも、
ジョン・ローンがしみじみ良かった記憶がある。

 

22] 「フルメタルジャケット」 (1988/アメリカ) ('88年 4月 1日号)

公開当時、「劇場で大変な事が起こっている!」と騒然となっていたが
年齢的にまだギリで観る時期ではなく、大学生になってから鑑賞。ほぼ全てが
"イギリスで撮影された"という点を踏まえて改めて観てみるのもまた一興。

 

23] 「グッドモーニング,ベトナム」 (1987/アメリカ) ('88年 9月16日号)

  所謂"ベトナム戦争物"としては、マイベスト3に入る傑作。ベスト1かも
しれない。
娯楽作品でありつつも"とても大切な何か"をきちんと描いている。
「人に鑑賞を勧めた回数ランキング」としてもかなりの上位に入る。

 

24] 「ダイ・ハード」 (1988/アメリカ) ('89年 2月 3日号)

余りにも絶賛され尽くした後に観たので面白いは面白いけど、
"乗り遅れた感"が未だに有り。"ダイ・ハード"のベストな日本語の
訳って今でも無い気がするが、どうなのだろう。

 

25] 「バード」 (1988/アメリカ) ('89年 3月 3日号)

大学生時代に鑑賞。この作品を観て以降、クリント・イーストウッドを
映画監督(映画人)として自分は注目するようになった
。 

 

26] 「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」 (1989/アメリカ)  ('89年12月 7日号)

オープニングの映像と音楽のワクワク感と融合度はハリウッド映画史に
輝く功績であろう。エンディングでも前作同様に炸裂したサービス精神は
当時、劇場でスタンディング・オベーションものだった。グッジョブ!

 

27] 「レッド・オクトーバーを追え」 (1990/アメリカ) ('90年 7月 5日号)

音楽を手掛けたベイジル・ポールドゥリスは「ロボコップ」(1987)も
手掛けている。撮影が妙に印象に残っているなーと思っていたら、
ヤン・デ・ボンでした。同時代の潜水艦物なら「クリムゾン・タイド」(1995)が好き。

 

28] 「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」 (1990/アメリカ)  ('90年 7月19日号)

三部作の中では一番好き。物語以上に肯定すべき要素が案外多い
作品だと思う。シリーズ通してのエンディングの統一感と爽快感は奇跡だ。
PART2,PART3を"マーティ"と同世代で鑑賞できたのは幸福なことだと思う。

 

29] 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」 (1990/アメリカ) ('91年 5月16日号)

こちらも、映像がやたらと良かった作品であるが撮影監督の
ディーン・セムラーって他の作品は個人的にパッとせず。鑑賞当時は
高校生時代で、この作品を思い出すと苦い思いがフラッシュバックする。

 

30] 「羊たちの沈黙」 (1991/アメリカ) ('91年 6月13日号)

映画を観て解釈について語り合うことが"お洒落な事"というパブリックな
イメージが定着したエポックな作品のような気がする。大学時代にビデオで
鑑賞したが、評判ほどの感銘は当時の自分は受けなかった。

 

31] 「ターミネーター2」 (1991/アメリカ)  ('91年 9月 5日号)

公開までの、期待度と待ち焦がれ度と満足度と興奮度の総合点において
ナンバー1かもしれない。自分と同い年でこの作品に触発され、海を渡り
ハリウッドで仕事をしている某氏がいるようだが無条件に応援したい。

 

32] 「ケープ・フィアー」 (1991/アメリカ) ('91年11月21日号)

微妙過ぎる作品だったが監督はマーティン・スコセッシだったのか!
元の作品である「恐怖の岬」(1962)も小難しい顔してレンタルビデオで観た
上京したてのあの頃。。"レンタルビデオ"も死語なんだなー。
  
 
33] 「エイリアン3」 (1992/アメリカ) ('92年 8月27日号)

「ターミネーター2」(1991)のラスト(との類似性)は撮影中に知ったと"リプリー"
(シガニー・ウィーバー)は言っていたが、どちらも良いラストだと思う。
「エイリアン」(1979)でのラストのシークエンスは当初は全裸の予定だったとか。

 

34] 「マルコムX」 (1992/アメリカ) ('93年 2月23日号)

10代後半の初見の時にはかなりの感銘を受けた作品だったが、
つい最近、"ビデオ"(DVDではない)で観直してカメラワークと
画面構成の凡庸さに気付き成長(≒増長)した自分を発見した。

 

35] 「ジュラシック・パーク」 (1993/アメリカ) ('93年 6月15日号)

T-REXの初登場シーンでの演出の上手さは「流石」の一言。しかし、恐竜よりも
続編も含めたローラ・ダーンの扱い方にスティルバーグの隠し切れない
"大いなる謎"を感じてしまうのは自分だけだろうか?

 

36] 「スター・ウォーズ エピソード4」 (1977/アメリカ) ('93年 8月 3日号)

『スター・ウォーズ』というのは本作EP4でマーク・ハミル演じる若きルークが、
焦燥感を抑えてじっと「夕暮れの中で"二つの太陽"を見つめるシーン」こそが
"イメージの全て"だと思っていたが、製作者側もそのように思っていたようだ。

 

37] 「シンドラーのリスト」 (1993/アメリカ)  ('94年 3月 1日号)

本作における幾つもの"欺瞞"を日本人として、きちんと"各個人"
で認識して、乗り越えていければ日本は『復活』できると断言できる
私、kuronekoの場合における"その第一歩"が「ある人間の履歴(三)」

 

38] 「スピード」 (1994/アメリカ) ('94年11月21日号)

こちらも、作品の内容とは一切関係なく、公開当時に劇場で観た辺りから
自分の人生の何かが大きく壊れていった気がする思い出の?作品。
キアヌーは「ハートブルー」(1991)が良いね。

 

39] 「フォレスト・ガンプ/一期一会」 (1994/アメリカ)  ('95年 2月28日号)

公開当時は卓球のシーンのピンポン玉が"CG"であることに世界が驚嘆
したのも今や「a long long time ago」な話だ。音楽を担当したアラン・シルヴェストリは
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズも手掛けた巨匠。

 

40] 「パルプ・フィクション」 (1994/アメリカ)  ('94年10月 4日号)

絶賛され尽くした後にビデオで鑑賞したが、全く情報シャットアウトで
観れたので、世界中が熱狂した『理由』を味合うことが出来た。誰が良いって
ハーヴェイ・カイテルが最高!映画は情報シャットアウトで観るべし

 

41] 「アポロ13」 (1995/アメリカ)  ('95年 7月25日号)

20代のかなりの長期間マイ・オールタイムベストの上位に位置していた作品で
ロン・ハワードの作品の中ではNo.1に好きな作品。本作におけるジーン・クランツ
を演じるエド・ハリスの男気溢れるカッコ良さは誰もが認めるところ

 

42] 「マディソン郡の橋」 (1995/アメリカ)  ('95年 9月19日号)

映画とは"頭"で考えないで、"心"で感じて観るものだということを教えられた
ような気がする印象深い作品。20代半ばに何やら感動はしたが、登場人物には
感情移入できないままであった。今観たら号泣するような予感。。

 

43] 「ヒート」 (1995/アメリカ)  ('96年 6月 4日号)

アル・パチーノとロバート・デ・ニーロの共演ばかりがクローズアップ
されがちな作品だが、映画そのものとしての出来が一級品だと思う
終盤のデ・ニーロと女の別れのシーンが個人的に琴線に触れまくり

 

44] 「セブン」 (1995/アメリカ)  ('96年 2月 6日号)

スタイリッシュで、ダークな結末は公開当時、騒然となった。息つく間もなく
劇場に2回足を運んだ作品。中盤の犯人とブラピの逃走&追跡シーンは
映画史に残る"完璧なカッコ良さ"。
たまに猛烈に観たくなる作品の一つ。

 

45] 「12モンキーズ」 (1995/アメリカ)  ('96年 7月 9日号)

"謎"が"謎"のまま残されて上手くいっている好編。今みたら
何から何まで初めてみるような新たな印象を持ちそうな気がする。

 

46] 「スター・ウォーズ 特別編」 (1997/アメリカ) ('97年 5月19日号)

"特別編"はエピソード4だけ観に行った記憶がある。旧三部作を
「劇場で観た」という実感が欲しくて。
しかし、小学生の時に
初めてブラウン管テレビで観た日の衝撃と感動には遠く及ばなかった。

 

47] 「ロスト・ワールド」 (1997/アメリカ)  ('97年 6月30日号)

恐竜をいっぱい見せてくれているのに、「何だろうこの退屈感は?」と
公開当時に劇場で悩みつつ観た作品。「ジュラシックパークⅢ」(2001)は
それなりに成功していると思う。恐竜映画や怪獣映画って意外と難しい。

 

48] 「フィフス・エレメント」 (1997/フランス)  ('97年 9月16日号)

"20世紀の終りの幕開け"という時代をそれなりに反映しているのではないか
と思う。「微妙な混乱振り」に奇妙な味を感じる佳作。監督はフランスの"雄"
リュック・ベッソン。エリック・セラの音楽は◎。サントラ聴きたい。

 

49] 「タイタニック」 (1997/アメリカ)  ('97年12月 8日号)

本作の素晴らしさは内容についてや製作当時の最高の映像テクニックの
駆使とかではなく、「観たい映像を現出させる」という執念をそのまま
"最後の完成映像まで持続し続ける"ことそのものなのだと思う

 

50] 「GODZILLA」 (1998/アメリカ)  ('98年 6月29日号)

GODZILLAが登場したその瞬間から観客の大方が失望するまでの時間は僅かに
一,二分程度だった記憶がある。問題は"G"がトカゲにしか見えない造型にではなく、
演出と脚本がダメダメであったというのが個人的な結論。もちぃっと勉強しいやー。

 

51] 「仮面の男」 (1998/アメリカ)  ('98年 8月 3日号)

こちらも個人史的に"ひどく落ちていた"時期に鑑賞した思い出の作品。
「何だかんだ言ってデカプー君は上手いなー」と思ったのが当時の偽らざる
正直な感想。監督のランダル・ウォレスのキャリアがこれまた微妙だ。

 

52] 「スター・ウォーズ エピソード1」 (1999/アメリカ)  ('99年 5月24日号)

自分達までか、より上の世代の映画ファンにとって、"エピソード1"という作品が
製作され、世界で公開されたという事実を今もって評価したい。それくらいに
EP6以降、スター・ウォーズ新シリーズの製作の噂は流れては消えていった。

 

53] 「アイズ ワイド シャット」 (1999/アメリカ)  ('99年 8月 2日号)

作品としての賛否はともあれ、"キュブリックの新作"を劇場で観れた事が
自分としては大きな誇り。キュブリックが本作に仕掛けた謎は一体幾つ
あるのか正確に判る日は、誰にとってもやって来ないだろう。

 

54] 「マトリックス」 (1999/アメリカ)  ('99年 9月20日号)

この間、テレビでやっていたのを久しぶりに数分だけ観たが、
大ヒットしただけはある「映画としての面白さ」が本作にはある
続編以降では、"それ"は残念だが雲ってしまったままだった。

 

55] 「ファイト・クラブ」 (1999/アメリカ)  ('99年11月 8日号)

映画が"何事かを物語る"カテゴリーまたは手段の一つではなく、眼前の
表現の『全て』、興行的な周辺のパッケージの『全て』、何もかも、一切合財が
ツールでありコンテンツに過ぎないことを明確に示した記念碑的な作品

 

56] 「PLANET OF THE APES 猿の惑星」 (2001/アメリカ)  ('01年 7月16日号)

何があったのかは知らないが、金を随分かけているのに「作品」として結実して
いない駄作。この作品以降、ティム・バートンの新作を劇場で観るのは止めた。

 

57] 「スター・ウォーズ エピソード2」 (2002/アメリカ)  ('02年 6月24日号)

友人と劇場に勇んで向かい撃沈。エピソード3には期待できなくなった。
"何が何でも表現したいもの"が本作からは残念だが感じられない。他の
各エピソードには少なからず"それ"はあるように思う。

 

58] 「マトリックス・リローデッド」 (2003/アメリカ)  ('03年 6月 2日号)

前作で掴んだと思われた幾つかの大事な"something"の捨てっぷり
潔さに驚愕。そして、それが作為的ではないのだと確信して絶望した

 

59] 「ターミネーター3」 (2003/アメリカ)  ('93年 6月30日号)

賛否が分かれる作品であるが、自分は好きな作品であり公開当時に劇場で
大いに楽しめた。最も評価したい点は監督であるジョナサン・モストゥの
揺るぎない"シリーズへのリスペクト"であり「T4」にはそれが感じられない。

 

60] 「マトリックス・レボリューションズ」 (2003/アメリカ)  ('03年11月10日号)

最早、"船"(=作品)の傾きの復原は不可能なのだと知った時に劇場内の
観客の多くが声にならない悲鳴を上げたように感じた。この時期から漠然と
新作映画というものにそれほど期待しなくなっていったように思う。

 

61] 「スパイダーマン2」 (2004/アメリカ)  ('04年 7月 5日号)

トビー・マグワイア主演のシリーズでちゃんと観ているのはこれだけだが
一番評価が高い作品であるようだ。ヒーロー側も悪役側も共に異形の者
として生きていく"孤独と哀しみ"が表現されていてなかなか良かった。
 
 
62] 「華氏911」 (2004/アメリカ)  ('04年 8月30日号)

オープニングに使用されている某拉致事件の映像はその『真実』と、
映画が伝えたいメッセージと、世間一般(特に日本)で言われている
その映像の意味の乖離は甚だしい。しかし"普通に見れば"判る事。

 

63] 「スター・ウォーズ エピソード3」 (2005/アメリカ)  ('05年 5月26日号)

何が気になるって、クライマックスの"一騎打ち"で、オビ=ワンも
アナキンも揃いも揃って倒れているパドメを放っておく点についてだ。
「映画」とは映像テクニック以前のそういった積み重ねが大事であろう。
 
 
64] 「ロッキー・ザ・ファイナル」 (2006/アメリカ)  ('07年04月19日号)

作品としては特にどうってことないが、長い付き合いの友人とワイワイ
飲酒しがらDVDで鑑賞できたのが嬉しい思い出。エンディングでフィラデル
フィア美術館の前で誰も彼もが"ロッキーする"姿がとても楽しい。

 

65] 「ターミネーター4」 (2009/アメリカ)  ('09年 6月 4日号)

多くの点で駄作。観客に向けて作られていないと思う。最先端の映像ツールを
幾ら駆使しても観客が感動するとは限らない好例となってしまった。
"脚本と演出上の"問題で孤立した人間達の地獄が延々と続く作品。

 
 
 
 
 

、、、
ありがとう、『ぴあ』。
さようなら、『ぴあ』。

 

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コメント

>「インディ・ジョーンズ~魔宮の伝説」ダン・エイクロイドが出演
 
いたかなぁー
全く気付いてないなぁ・・・

>"ダイ・ハード"のベストな日本語
 
「殺してもしなねぇーヤツ」ではダメっすか?

>「PLANET OF THE APES 猿の惑星」
この作品以降、ティム・バートンの新作を劇場で観るのは止めた。
 
同じですね
もう何の期待もしなくなりました

投稿: 万物創造房店主 | 2011年8月12日 (金) 17時36分

>全く気付いてないなぁ・・・
 
ダン・エイクロイドの顔って
そんなに特徴ないですしね(^^;)
渋谷とか歩いていも多分気付かない。
 
 
>「殺してもしなねぇーヤツ」 
 
"死ねない奴"を短く料理するのが
ムズイっすね(^-^)
die , hard だから、そもそも矛盾のある
言葉の組み合わせだし。
 
調度このダイ・ハード以前くらいまでは
「何が何でも"邦題"を付けなきゃイカン」
という鉄則が映画会社にあったようで
ある意味、語源を無視してストーリーの
方から題を作りに行った方が面白い
かもしんないですね。
 
んー気の利いたの思いつかないすねー
(^^;)
 
>もう何の期待もしなくなりました
 
楽しかった体験を共有できるのも
勿論楽しいですが、"残念な体験"
を共有できるのも嬉しいっすね(^-^;)
 
ピースが見事にバラバラの作品でしたね。
猿を人間の比喩や鏡としてではなくて
"猿"のままに描いちゃってどうしようなく
空中分解してましたね。
自分の観た映画館では音響のバランスも
酷くて金返せ状態でした。

投稿: kuroneko | 2011年8月12日 (金) 23時57分

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