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2011年8月18日 (木)

『動機』が生きることの全て

   
 

 映画監督の押井守のことはそれほど敬愛するわけでは
ないのだが、氏の発する言葉については10代の頃より共感
することが多い。人間に対して心のどこかで冷め切ってしまっ
ているような視点が押井の作品にはいつもあって(本人もその
ことは色々な場所で触れているが)、自分の中にも"それ"はある。

 さて、そんな押井守が作品を作るということにあたって、
常に発してきた言葉に「動機が全てである」というものがある。
ここ数年、ずっと自分自身の行動の「動機」、思考の出発点
についての「動機」を考え続けて、3.11大人災以降はさらに
その考察は加速せざるを得なかった。今もって、その『答え』
は出ていないし、こう何年もひたすら考え続けてくると、今更
答えが出ても返って困るということもあるのだが、つくづくシミ
ジミと判ったことは、やはり人間の行動様式のほぼ全ては

「動機が全てである」のだなあ。

ということに尽きるという一つの結論だ。

 自分がなぜ、東京に居るのか。なぜ、今の仕事に就いて
いるのか、なぜ独身でいるのか(←^^;)、これからどこに向かって、
一体何をしようとしているのか、、細かな理由付けは幾つも
あるのは当然として、その初動の根本的な、エンジンの最初の
点火部分には『動機』というものがあるのだ。

 予算が見るからにタイトである映画作品になぜかくも感動
するのか、予算が潤沢で著名な俳優が出ていてもなぜかくも
面白くも何ともないのか?それは、作品から作り手の『動機』
というものが感じられるか否かに尽きるといっても過言ではない。
押井守の最近の某作品には大変失望したのだが、怒りまで感じな
かったのは悔しいが、氏の動機付けはその作品から感じられた
からなのだろう。

 この混迷極まる3.11大人災後の社会を生きるにあたって、一見
"善なる道"を歩んでいるように見えるがどうにも許しがたい人間
いて、「俺は悪である」と言って憚らない人間でも実に信頼できるのも
その根底の「動機」が一体どうであるかということから判断できる
ように思う。

 動機が判らない、不明瞭な人間は多分、何をやっていても、
どの組織に属していても、この社会をより混迷の度を深めていく
だけなのかもしれない。嘘と放射能を撒き散らすことは出来ても、
物事の事態を収拾することなんて出来やしない。
そこには
『動機』なんてものはなく、自分の『動機』について考察したこと
なんてないのだろう。そんな人間が原発を止めようが、何を
言おうが、所詮はどこまでもなんだ。

 と言うわけで、自分は「とある動機」に従って、明日も明後日も
映画館に向かう。来年も再来年も「とある動機」に従って、ある事を
やっていこうと考えている。

 
  
  
 
  
 
 
   
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 







 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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コメント

動機の意味を調べると
 
1 人が意志を決めたり、行動を起こしたりする直接の原因。
2 心理学で、人間や動物に行動を引き起こし、その行動に持続性を与える内的原因。
3 倫理学で、行為をなすべく意志する際、その意志を規定する根拠。義務・欲望・衝動など。
 
とありますが

クロネコさんの言うところの「動機」は何か違うもののようですね
 
なんかもっと適当な言葉がありそうですが、思いつきません

投稿: 万物創造房店主 | 2011年8月19日 (金) 20時04分

1]
>3 倫理学で、行為をなすべく意志する際、
>その意志を規定する根拠。義務・欲望・衝動など。
 
2]
>2 心理学で、人間や動物に行動を引き起こし、
>その行動に持続性を与える内的原因。
 
の辺りを自分では言いたくて書いたつもりでしたが、、
(^^;)
"辺り"で終わってしまっていますかね。
 
「義務・欲望・衝動の"内的原因"」
ですかね。言いたかったところは。

投稿: kuroneko | 2011年8月20日 (土) 02時46分

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