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■ 2010.01.06.Wed
広島・長崎で二重被爆、山口彊さんが死去
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広島、長崎の両方で被爆し、「二重被爆者」として平和活動を
続けていた長崎市の山口彊(やまぐち・つとむ)さんが4日午前
5時38分、同市内の病院で胃がんのため死去した。93歳だった。
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2010年1月6日(水)
[http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20100106-567-OYT1T00464.html?fr=rk]
□ 記事要旨
・2006年8月にニューヨーク国連本部で核兵器の廃絶を訴えた。
・長崎市が把握している範囲で広島,長崎の両方で直接被曝が
認定されたのは山口さん一人。
□ 一言
Wikipediaによると映画監督のジェームズ・キャメロンが2009年12月22日に
病室を訪れて面会している。キャメロンは山口に原爆をテーマにした作品の
構想について語ったという。山口は英語で「私の役目は終わった。後は
あなたに託したい」と語ったという。
■ 2010.01.14.Thu
<ゾルゲ事件>連座の画家に勲章 旧ソ連が授与、45年後に遺族の手へ
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太平洋戦争前夜に日本の情報をソ連に流して逮捕、死刑となった
スパイ、リヒャルト・ゾルゲの事件で、連座して逮捕された画家、宮城与徳
(沖縄県名護市出身、1943年に獄中死)にソ連が出した勲章が、
モスクワのロシア大統領府保管庫で見つかった。宮城のめい、
徳山敏子さん(81)=米ロサンゼルス在住=が13日、東京都内の
ロシア大使館を訪れ、ベールイ駐日大使から勲章を手渡された。
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2010年1月14日(木)
[http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20100114ddm012040144000c.html]
□ 記事要旨
・事件後、徳山さんは国賊扱いを受け58年に渡米。
・65年にソ連が授与を決定。「祖国戦争2等勲章」。
・近衛文麿内閣のブレーンだった尾崎秀実(ほつみ)(44年刑死)も
勲章が授与され、モスクワに保管されている。
□ 一言
もしゾルゲ事件(1941-42)が無く、内閣のブレーンでありながら、
国家機密をゾルゲを通してソ連に提供し続けた尾崎秀実がいなければ、
戦前の政治の在り方と戦局、そして戦後も結構変わっていたと思う。
日本の敗戦とソ連の日ソ中立条約による一方的な参戦と日本人の
シベリヤ抑留による膨大な死者と、現在まで続く北方領土問題が
ソ連側に有利になるように彼らは働いたわけで表彰されて当然で
あるが、ベールイ駐日大使(当時)の弁
「世界をファシズムと軍国主義から解放するため貢献した人物に
敬意を表したい。その一人があなたのおじだった」
は我々日本人はそのまま受け入れるわけにはいかない。
刑死した尾崎秀実は平和の為ではなく、共産主義(=ソ連国家体制)に
共鳴し、日本を国際的に孤立化させ疲弊させる為、日本の政治・社会
体制を倒壊させる為にファシズム国家に仕立て上げる事を目的に
翼賛政治体制を煽ったという旨の証言を残している。
日本人は敗戦により視点を分裂したまま(されたまま)であり、篠田正浩
監督の作品「スパイ・ゾルゲ」(2003)は我々の視点・精神の分裂振りが
とても良くわかる作品である。尾崎秀実と宮城与徳という人物とゾルゲ事件
について、日和ることなく真摯に自分達自身で思考し、総括し、その意見を
自分達の手で海外に向けて発進できなくては日本の本当の意味での発展は
いつまでもないのだろう。嘘に塗れた"過去"を断罪することで日本を無尽蔵に
"永久不変"に金品を巻き上げられるキャッシュカード状態にすることを
『平和』というのだろうか?その巻き上げた天文学的な資金はどこに流れ、
何に使われただろうか?
どの国の人間であれ、真の意味で『平和』を語ってよい資格を持つ人間は
それほど多くない。"普通の人間"は皆、どこかで他者を貶めて生きている。
ただし、それを自覚しているか、いないかでは大きな違いだと思う。
自覚していない人間ほど荘厳美麗な言葉を発して平和と安定と国際秩序を
乱す要因となってはいないだろうか。
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