観_12_01_18
都内某所で映画を観る。欧州のユーロ安やギリシャを
筆頭にした国債の暴落による経済の混乱と低迷は収拾の
目途が全く見えないようだ。ユーロという統一貨幣の導入と
経済の連動・一体化という壮大な実験は失敗と終りそうだ。
深刻な問題は、スケープゴートを作らないで解決の方向に
向かわせる"手段"を持っていないということだろう。「誰か」が
間抜けにも自分からスケープゴートとなるか、自分達が製造
した訳でも頼んだわけでもないというエクスキューズの下に
やはり何処からかスケープゴートが降ってくるかしない限り
混乱は続くのだろう。あるいはこれが民主主義社会の限界なのか。
鑑賞した作品は70年代の洋画。予備知識を一切持たずに
鑑賞するのは久しぶりだったが、無駄を削ぎ落とした辛口の
酒のような"ソリッド感"に満足。燃料が切れかかっていたが
しっかり注入して貰った感じ。大変有難い。
たまたま"桜田門外の変"が少し気になったところから、幕末の
時代を舞台にした作品を多数残した吉村昭を個人的に"再発見"
する。20代の頃は氏の幾つかの作品を読んだだけで判った
気になって手仕舞いにしてしまったが改めて大きな存在として
自分の前に現れている。とある些細な発端から繋いでいくこと、
繋がっていること。今までもこれからも。
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