映画「ラスト・ワルツ」
2010年に見た映画(三十七) 「ラスト・ワルツ」
原題名: LAST WALTZ
監督: マーティン・スコセッシ
出演: ザ・バンド,ボブ・ディラン,ニール・ヤング,エリック・プラクトン
時間: 117分 (1時間57分) [カラー][35mm]
製作年: 1978年/アメリカ
2010年 4月鑑賞
(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)
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60年代から70年代に活躍したアメリカのロック・グループ
"The Band"のラスト・コンサートの模様をマーティン・スコセッシ
が捉えたドキュメンタリー作品。
音楽関連全般については何ら掘り下げることがないまま過ぎて
きた人生なので半ば「講義」のような気分で鑑賞。全体的にバック・
グラウンドが全然判らないながらも「The band」の作り出す骨太な
サウンドには圧倒され、多くのファンと共に同時代のアーティスト達
にも愛された理由も何となく頷ける。
「16年続けた。20年も続けるなんて信じられない」
"一瞬一瞬"にかけてきた彼等の活動が、「永遠に弛まず続くこと」への
強い抵抗感がバンドマンとしてあるのか?何か大いなるものがchangeする
ようにと歌い続け、叫び続けた自分達だけが安泰であっていいわけがない
ということなのうだろうか。
ニール・ヤングの熱唱に驚愕し、エリック・クラプトンの"クラプトンぶり"
にちょっと苦笑(クラプトンは前の会社で連日泊り込みでベスト盤をひたすら
聴きながら仕事していたことを事を思い出す)マーティン・スコセッシの彼等
ミュージシャン達へのリスペクトと心からの応援ぶりが伝わる『距離感』、
60年代という時代への強い愛着が何よりも胸に迫る。これこそ本当のパックス・
アメリカーナなのだろう。
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コメント
ザ・バンドは名前の通り
ただのバンドで
(確か名前はボブディランが付けたんやったと思います)
単体よりバックバンドで光るグループなのです
(僕的解釈)
ずーっと
あらゆるボーカリストを支え続けてきた
その結果
ゲストがこんなに豪華なラストライブができちゃったのですね
投稿: 万物創造房店主 | 2012年3月 5日 (月) 20時03分
>ザ・バンドは名前の通り
>ただのバンドで
"真のバンド"は持ち上げ過ぎの訳すかね(^^;)
ボブ・ディランが
「"ただのバンド"という意味だよ」
と言えば何だかエスプリが効いているような
気もしてきますね。←知ったような口を
>豪華なラストライブができちゃった
色々知っていると、知っていないよりは軽く
数十倍は楽しめる作品のような気がしますね。
自分のような門外漢が観ても
「豚に真珠」「馬の耳に念仏」か、、(ーー;)
音楽に入れ込んで生きて来た人々の
"何か"は確かに感じられる作品でした。
(^-^)
投稿: kuroneko | 2012年3月 6日 (火) 23時25分
>真のバンド
まぁそういった意味合いもあると思います
僕は
アーティストじゃなくて職人と理解してます
>「"ただのバンド"という意味だよ」
この冗談をほんとにバンド名にしちゃうところが
さらにエスプリですな
>「豚に真珠」「馬の耳に念仏」か、、(ーー;)
いやいや
音楽なんて楽しければいいんですよ
余計な知識は不要です
投稿: 万物創造房店主 | 2012年3月 9日 (金) 19時12分
>まぁそういった意味合いもあると思います
本職の方々に愛されたバンドのようですね。
>さらにエスプリですな
ですねー(^-^)
って"ベース"(←文字通り)が無いので
同意が自信を持って出来ない。。
付け焼刃もいいとこ(^^;)
>余計な知識は不要です
フォローあざぁっす!\(^^)/
映画も音楽も観て、聴いて、感じることが
大事ですな。
所詮はエンタメ。されどエンタメ。
投稿: kuroneko | 2012年3月10日 (土) 02時03分
Don't Think. Feel!
ですな
投稿: 万物創造房店主 | 2012年3月22日 (木) 15時57分
\(^^)/
投稿: kuroneko | 2012年3月24日 (土) 02時07分