SNS疲れ

　　　

　SNS(social networking service)というものについて米国人がとりわけ

「疲れている」(らしい)

　という記事をネット上で見かけたが、

「さもありなん」

　と思った。

　

　お金(Money)には"使え!!(消費せよ)"というメッセージが鋳込まれていて、
　ネット(Web)には"サーフィンしろ!!(検索せよ)"というメッセージが鋳込まれていて、
　 ○カ・○ーラには"飲め"というメッセージが、それぞれ刻印されている。

だから人々は逆らうことが出来ないという説があって、日々納得して生きている
のだが、SNSについては「皆、よーやるよ」(^^;)という感嘆の声しか自分は出ない。

　

SNSに鋳込まれているメッセージは当然であるが、
"登録しろ!!(参加せよ)"であろう。

　お金を使う事も、ネットサーフィンをすることも、基本的には一人称で"閉じている"
ので始めるのも、続けるのも、止めるのも自分の意志で出来る。しかし、SNSは
参加してしまった以上は、その性質上、一方的に辞退するわけにはいかない。
パーティの一種だから、楽しいとは限らないし、疲れて当然だろう。

　一人称の事象については傍で見ていても覗き趣味でもない限り何ら面白い
もんじゃないが、三人称が必要となる集団的・組織的な事象においては、その動きは
格段に複雑になり、学問の対象にもなりうる。SNSに関る人間の動き、思考の動きを
俯瞰して見ることができれば、きっと面白いだろうし、実際にシュミレーションして
公開しているサイトなんてのも容易に見つかることだろう。

　だが、複雑なシステムは脆くもある。SNSは一般的な評価がようやく定まった
ばかりであるにも関らず、数年後にどのような姿に変貌しているかはほとんど
誰にも予想できないだろう。誰もいない(参加しない)コミュニティというものは
言葉自体が矛盾であり、存在し得ない。

　宴はまだまだ続くのだろうか?それとも、、、ザッカーバーグ君に聞いてみよう。