聴_12_06_26
聴_12_06_26
なんとなく、適当にクラシックを聴く近頃。基本的に自分と
いう人間は嵌れる物はごく少なくて、嵌れない物というか拒否
したい物は巷に数多くあるが、音楽は世の中にあって大変好
ましいものであって本当は積極的に嵌りたいが嵌れない物の
一つだ。嵌れない「理由」をたまに自問自答しててみると、その
答えはなかなか面白かったりするわけだが。
全体数は全然だけどクラシックの中でも気に入ったもの、
繰り返し聴くものを単純に並べてみると作曲者で言うと月並み
に過ぎるがベートーベンが圧勝となる。曲にストーリー性を感じて、
頭の中で物語が生まれる。最初は良いと感じた曲でもそのうち
忘れてしまうのはその曲から"物語"が自分の頭の中に産まれて
こないからなのだろう。
ブラームスも自分には割と合うような気がする。ち~とも酒を
飲めない奴が夜な夜な独りで怖る怖る利き酒をしているような
無謀感とスリリングさ。音楽に関するデータベース(素養)が余り
にも何もないものだから、毎日のように頭の中で繰り返されていた
とある曲がベートーベンの交響曲第7番第2楽章であると判った
時にはちょっとした感動があった。ネットが無ければ偶然出会う
までと諦めていたかもしれない。
人生というものは、主観的には悲劇であっても客観的には
基本的には「喜劇である」ということを自覚している人間が世の中
にどれほどいるかで世界の安定と楽しさと奥深さは決まるように
思う。今はそう意味でも過度期であり端境期の時代なのだろう。
などと書きながら、すでにジャズの方の摘み食いならぬ"摘み聴き"
に走ったりしている今日この頃でもある。
友よ、拍手を!喜劇は終わった。
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン [1770-1827]
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