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2012年6月 4日 (月)

映画「吸血鬼」

「吸血鬼」
Vampyr – Der Traum des Allan Gray
Vampyr


原作: ジョゼフ・シェルダン・レ・ファニュ
監督: カール・テオドア・ドライヤー
脚本: カール・テオドア・ドライヤー,クリスティン・ジェル
撮影: ルドルフ・マテ
音楽: ヴォルフガング・ツェラー
出演: ジュリアン・ウェスト,レナ・マンデル,シビリー・シュミッツ,ジャン・ヒエロニムコ

時間: 66分 (1時間 6分)
製作年: 1932年/ドイツ,フランス

(満足度:☆☆☆☆☆)(5個で満点)
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主人公の青年アランは 吸血鬼に激しく興味を持ち、その存在の真贋を確かめようと、
ある場所に向かう。やがてアランは見えない"力"に操られ自らの死に直面する。"影"となったアランは吸血鬼に操られることに。。 


 背を向けた人間の"存在"の恐怖。

 妖しげな宿屋。

 真夜中に訪問する者と意図不明な言葉。

 人智を超えた『何か』が確かにそこにあるのだという悲鳴すら
上げられない『恐怖が次々と描写されていく衝撃快感

 他者という得体の知れない生き物と、自分の存知していない世界に
希望を見出すことの無知を、現像後のフィルムをいじくるのではなく、
演出と見せ方、撮影方法により作り出される正攻法の

 何たる心地良さ
だろう。

 吸血鬼が操るかつては「人」だった者達の"影"。

 「吸血鬼」は実在して、それは、

"どのように、なぜ実在するのか"

を映像として階段を飛ばさずに追っていることから自然に
醸しだされる圧倒的な現実感が全くもって「超気持ちいい」


 これぞ『映画』。
 

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