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2012年8月23日 (木)

news「ジャーナリスト山本美香さん死亡」

  
 

死亡記者は山本美香さん ジャパンプレス、シリア取材中
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 シリア北部の激戦地アレッポで日本人女性記者が死亡した
との情報について、シリア反体制派は20日、インターネット上で
「日本人女性記者、ミカ・ヤマモトがアレッポで死亡した」と発表し、
女性の遺体の映像を公開した。ジャパンプレス所属の山本美香
記者とみられる。
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2012年8月21日(火)
[http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/K2012082100910.html]

 

気鋭のビデオジャーナリスト=戦地取材に奔走―亡くなった山本さん
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 山本美香さん(45)は、戦乱のシリア国内でも特に激しい戦闘が
続くアレッポで取材中に、非業の死を遂げた。小型ビデオカメラを
片手に世界中の戦地を飛び回り、タリバン支配下のアフガニスタンや、
イラク戦争などの実情を伝え続けた気鋭のジャーナリストだった。
(略)
 2003年4月8日、バグダッドのパレスチナ・ホテルが米軍戦車の
砲撃を受けた際は、直撃を受けた部屋の隣室におり、間一髪で難を
逃れた。この時の時事通信の電話取材に、被弾直後の生々しい様子
を語り、自らもビデオカメラを構えていて砲身を向けられたと証言。
「決して許せない」と憤っていた。
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2012年8月21日(火)[時事通信社]
[http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-120821X141.html]

 

「被弾時もビデオ撮影」同行記者、無念語る
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シリア北部アレッポで20日、独立系通信社「ジャパンプレス」所属の
女性ジャーナリスト、山本美香さん(45)が死亡した事件で、山本さんらは、
政府系民兵集団とみられる迷彩服を着た一団に遭遇した直後に突然、
銃の乱射を受けたことが分かった。同行していたジャパンプレス代表の
佐藤和孝さん(56)が毎日新聞の電話取材に応じて当時の状況を語った。
(略)
佐藤さんは「被弾した時もビデオを回していたのだろう。山本は『華やかな
オリンピックの陰で、砲弾の飛び交う中で暮らすシリアの人々の現状を
伝えたい』と話していた。彼女を守れなかったことに責任を感じている」と
声を詰まらせた。佐藤さんから電話で知らせを受けた山本さんの父の
孝治さんによると、空爆取材中に銃撃を受け、首に受けた銃弾が致命傷
だったという。
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2012年8月21日(火)【高島博之、カイロ前田英司、エルサレム花岡洋二】
[http://www.excite.co.jp/News/society_g/20120821/Mainichi_20120822k0000m040101000c.html]

 
  

 『死』というものは人間に限らずとも、痛ましい。しかし個人的に、これほど
痛ましい"死"のニュースは今年では最大級だ。報道されている亡くなられた
状況からすると、相当の至近距離から撃たれたか、殺傷能力の高い武器で
銃撃されてしまったかであるが、「戦場の最前線だから、戦争だから仕方ない」
では片付けられない余りにも唐突な襲撃。

 人間社会の最たる惨禍であるが、今後も決してなくなることはないであろう
『戦争』という病の"現場"まで出て行って、そこで営まれている日常と非日常
を伝える仕事を選んだ山本美香さん。そのキャリアの最初の動機には記者だった
父とボランティアに勤しむ母の背中を見て育った影響が大きかったとのこと。
ごく普通に戦禍から遠い社会の中で生きていても、女性には女性の大きな
不満と不便があるであろう。命の保証を自分でするしかない戦場においては
いかばかりであったか、想像を遥かに超えたものだっただろう。

 常人の想像を超える醜いものと、美しいものを彼女は見たであろう。

 彼女の遺してくれた足跡を大事にして、女性がジャーナリストとして、戦場
であろうが、どこであろうが自分の意志で取材するために、社会は何が出来る
のか、何をするべきなのか、するべきではないのか、考え続け、実施できる
ものは実施し、改善すべき点改善できる点は改善するのが彼女の死を少し
でも弔うことになる。

 同じく戦場を長年駆け回ってイラクで甥の小川功太郎と共に悲劇的な最期を
遂げたジャーナリストの橋田信介(2004年死去)同様に、山本さんを射殺した
者達は、真実を知った時に、一体誰を殺してしまったのか知った時にきっと
「慟哭」するに違いない。

 貴方の死の原因は微塵も肯定されてはいけない。だが貴方の死は決して
無駄ではなく、世界の人々に身を持って『何事か』を知らしめたのです。
貴方は真のジャーナリストだ。

  
  
 
  
 
  

 



 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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コメント

>政府系民兵集団とみられる迷彩服を着た一団
結局、何者なのか曖昧なままですね
政府系なのに民兵なのがわけわからんです
報奨金か何かのために動いてる民間人?
 
政府vs反政府じゃなかったのか
独裁vs民主主義じゃなかったのか
カオスでどうしようもないですね
 
もう治安がないから
政府・反政府だけじゃなくて
火事場泥棒の武装強盗団みたいな
国の行く末なんてどうでもいい人たちもいっぱいいそう
 
普通なら
「政府軍に射殺」と報道されそうな事件ですけど
曖昧なものは曖昧と報道させたのは
何やらジャーナリストとしての信念を感じます
 
でも、僕としては
今はもう
戦闘の表面だけ切り取ったって仕方ないと思うんですけどね
それぞれの組織自分らで撮ってネットにアップしたはるし
ジャーナリストなら、その裏にあるものとか・・・
 
無理ですかね
ほんまの事スクープしたら命狙われそうやし・・・

投稿: 万物創造房店主 | 2012年8月24日 (金) 22時03分

>結局、何者なのか曖昧なままですね
 
かなりドス黒いものを感じますね。
日本人ジャーナリストがいると知った上での
武器の行使だったとすれば、、
非武装の民間人だと認識した上での
発砲だったとしたら、、
悪質な戦争犯罪ですね。
 
>カオスでどうしようもないですね 
 
国連の影が薄くなっている気がします。
現国際連合事務総長 潘基文
の故意に満ちた怠慢がシリアの混沌とどう
関係しているかメディアは告発すべきですが、、
 
>国の行く末なんてどうでもいい人たち
 
ヨーロッパも南米も、悪事に余念がない某国も、、
獣以下になってますな。。。「人間」達(一_一)
ヤバイよヤバイよ((( ;゜Д゜)))
 
>何やらジャーナリストとしての信念を感じます
 
「知っている」んじゃないですか。
報道の向こう側の少なくない人々が。
知っているが報道できなくて、せめて「嘘」は
やめようとギリギリの抵抗を関係諸氏の一部で
しているのかもしれませんね。
凄惨な遺体の画像なんぞ公開せんで
そういった情報をネットに流してしまえばいいものを、、
(-_-)
 
>戦闘の表面だけ切り取ったって仕方ない
 
現場がどうなっているか実際に見て知らせることは
極めて重要かと思います。現場に誰もいかなくなったら
マズイですね。情報は死んでしまう。
 
>ほんまの事スクープしたら命狙われそうやし・・・
 
今の時代はスクープしやすいと私は思いますね。
昔のようにアウトプットのメディアが限られていたら
スクープそのものが「敵」のコントロール下にあることも
やむを得ないですが。SNS時代の今だから伝えられる
何かはあると思いますね。
 
命狙われる時って『既得権益』を侵した時ですよね。
そういった意味でも"今"という時代はカオスで
面白いといえば面白い。
 
10代の頃何度も読んだ開高健の小説のタイトル
そのままですなー
 
ピカピカと光っているようで、その実何も見えない
『輝ける闇』

山本美香さんの死は2012年の今の世界の深い深い
深すぎる闇を垣間見せてくれたですね。

投稿: kuroneko | 2012年8月25日 (土) 03時07分

>政府系なのに民兵なのがわけわからんです
 
こういう所に「メッセージ」が隠されているかもしれない
ですね。判らない人はさっぱり気付かないが、判る人
には判る。点と点を結ぶ"線"かもしれないすね。
 
アメリカのイラク侵攻時や9.11の時はこのような
バラバラになったパズルのピースのような情報が
明らかに故意にばら撒かれて、それが陰謀論等を生み、
肝心の真実には辿り着けずに特定の人々はほくそ笑んで
いたのかもしれません。
 
「民兵」自体は地域に根ざした自警団のようなもの
みたいですね。それが"政府系"というのはやはり
言葉として「弱い」ですね。
 
政府系だから政府じゃあ!と言えば
「それは民兵の仕業だから」と煙に巻かれてしまうし、
民兵かあ!と言えば
「いやいやそれは政府の責任だから」と
逃げられてしまう。。
 
意外とコレは「穴」(ブレークポイント)の一つなのかも
しれませんな。

投稿: kuroneko | 2012年8月25日 (土) 13時30分

>政府vs反政府じゃなかったのか
>独裁vs民主主義じゃなかったのか
 
「政府・独裁」は体制がどうあれ『国』
ですけど
「反政府・民主主義」の側には、
シリア国内にそもそも干渉するべきではない
魑魅魍魎がもの凄く高度で緻密なスキームで
最前線にも入り込んでいるはずで、それこそ
「カオス」の原因の主要因の一つであると
メディアはすっぱ抜くべきですが、それが
 
「民主主義」の側の体裁を取っている事が
報道できないジレンマになっているのでは。
 
 
「政府系民兵集団とみられる迷彩服を着た一団」

そう思ってこの一言を見ると、
なんて象徴的な言葉なのでしょうね。
何年も経たないと真実は出てこないのでしょう。
シリアが何者かの手に落ちてからじゃないと。。
 

投稿: kuroneko | 2012年8月25日 (土) 13時49分

どうやら昨今
ジャーナリストをわざわざ危ないところへ連れて行って殺させて(殺して)
誰々のせいにする
という宣伝行為がはびこっているようですね
 
「シリア政府が声明 山本美香さんの銃撃死に謀略説」
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000174493/1.htm
 
やはり彼女はただ単に利用された感が・・・

投稿: 万物創造房店主 | 2012年8月27日 (月) 22時40分

>誰々のせいにする
>という宣伝行為がはびこっているようですね
 
なんか、世界的に
『誰々のせいにする』はびこり過ぎすよね(ーー)
日本なんて、某国二国の半世紀以上に渡る
『全部誰々のせいにする』ゲームに付き合い続けて、、
もうイヤ(>_<。
 
やっぱし国交断絶で上等!だと思いますけど
特に距離が近い方の某集団様とは、、(-_-)
 
>やはり彼女はただ単に利用された感が・・・
 
利用するのは"双方"ですよね。
今のシリアの惨状を政府はゲリラのせいにするし、
ゲリラは政府のせいにするし、国際社会は
どちらかのせいにするし、、
「"センセーショナルな死"を利用する」という
スキームを
「陰謀」という風にストレートに持っていってしまうと
大局は決して見えてこないかと。
 
全ては『人』が介在して起こることなんですよね。
当たり前のことだけど、なぜこれほどまでに
残虐なことが起こせるのか、、
国際社会に出来ることは結構ありますね。
 
細部を見つつも全体を俯瞰して見る。
パズルを疑って改めて組みなおしてみると。
 
疑い続けること。
考え続けること。
結論を急がないこと。
(*ΦωΦ)ノ

投稿: kuroneko | 2012年8月28日 (火) 01時50分

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