雪_12_12_28
雪_12_12_28
「雪だ」そんなに珍しいか。ここ数年の東京では、越年しない内に
雪が降るのは確かに珍しい。
年末になるとMY恒例行事の某漫画の単行本を出た分だけ大人買い
に某本屋さんに電車に乗って向かう。今年は三冊出ていた。最初の
頃は発売されると速攻で買っていたが、次の巻が出るのが待ち遠し過ぎる
ので最近は年末に買って年越ししながら読むのが楽しみ。
某本屋さん(というかそれなりに大規模に経営している会社)は、本好き
から愛好されているように見え、かつ従業員も本が好きであることが
採用条件かと思えるように皆、熱心に仕事に従事しておられてなかなか
見ていて感じがよい。漫画コーナーも漫画そのものから派生させて、
エッセイとか、イラスト集とかニーズをしっかり分析していると思われる
体系立てた棚作りをしておられ、その気になれば幾らでも散財してしまう。
誘惑を必死で断ち切り、目的の漫画以外に好きな作家さんの漫画を一冊
だけ購入。
BD(バンド・デシネ or ベデ)が精力的に紹介・販売されていた。日本の
漫画製作システムとは違って時間をかけてじっくり描いているのが売りの
ようだが、流通・物量至上主義を長年支えてきた日本の作家さん達が
主にネットを利用して、プリマリーバランスが壊れた洒落にならない悲痛な
現状を告発することがすっかり珍しくなくなった昨今、システムの改善に
乗り出さずに「次は、コレ」という風潮を感じられなくもない。BDでも漫画
でも、どちらでも何でもいいけど、受けて(消費者)が評価したいと思って
投じた金銭が製作者側に正当に還元されなければ文化ではなくて、搾取
でしかない。
携帯が普及しない頃は皆、電車で本を読んでいた。携帯が一気呵成に
普及すると、メールを打つため指でポチポチ。それが今は携帯は電話や
メールだけでなく、ゲームやSNS、音楽、文学、、
次世代に新しい何かを提供する人間はきっと今、電車の中で必死に
画面に向かって指を動かすことを"していない人"なのだろうと思う。
雪はすぐに雨になった。
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