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2013年1月14日 (月)

2013年1月14日の風景

   
 

 所要で都心に出かける予定で起きたけど、想定外の積雪の量と
止みそうもない降りっぷりの良さに外出断念。まだまだ降りそうだけど
気温はそれほど低くはないので、止んでしまえばたいしたことに
ならないと思う。休日明けの明日以降、首都圏で交通トラブルが
もし起こるとすれば、今日の午後から明日にかけて除雪に始まる
適切な初動処置を怠った結果だろうと思う。

 外出を諦めて正月用(ふて寝&引きこもり用)にストックして余っていた
インスタントラーメンを食す。お湯さえあれば食べられて、野菜や肉も入れ
ればより美味しく栄養価も補うことが出来る。インスタントラーメンは「発明」
の名に相応しい食べ物だ。

 
  

中国で突出の微小粒子汚染は環境汚染無視のツケ
[http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130114-00023051/]
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中国内陸部広域で発生が伝えられる微小粒子状物質汚染は大気環境
基準の10倍もの濃度に達し、深刻な健康被害が懸念されています。
環境汚染を無視した経済発展と法制度を続けたツケが一気に噴出した
形です。「PM2.5」と呼ばれ、粒径が2.5マイクロメートル以下の汚染物質
測定を、これまで中国当局は実施していませんでした。PM10というもっと
大きな粒径物質の測定しかしなかったのに、北京と上海で米国大使館、
領事館が在留民向けに測定結果を独自に公表、迷惑顔だった中国当局が
渋々測り始めたら、とんでもない高濃度広域汚染状況が明るみに出たのです。
(略)
水俣病などが契機になって公害対策基本法が国会で可決されたのが1967年
でした。中国の状況はこれよりも前、水俣病患者が奇病として差別されていた
段階に相当します。公害被害者が補償を求める権利を認められるどころか、
泣き寝入りするしかない法制度になっています。地方から北京に出向いて、
政府に直訴するケースも出ていますが、社会を乱す者として司法手続きに
よらない労働矯正送りになる可能性が高いようです。
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団藤 保晴 | ネットジャーナリスト、元新聞記者
2013年1月14日 8時15分

 「PM2.5」というのは肺の深部にまで達する大きさで甚大な健康被害を及ぼす
ことはすでに立証されている模様。"当局"はこれから始まる混乱をまたしても
政治利用して矛先を自分達以外に向けようとするのだろうか。

 団藤 保晴という人の上記の記事は読みやすくて好感を持ったので、
そこまま氏の過去ログを拾ってみる。

第54回「明治維新(下)循環社会から膨張社会へ」 (98/07/23)
[http://dandoweb.com/backno/980723.htm]
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...
幕末の佐賀藩の対外的な動きと、藩内の西欧技術移転推進者の実像が
描かれる。それ自体も面白いのだが、会津戦争のくだりに目が釘付けになった。
...
「アームストロング砲の破裂弾がタイムヒューズ付きで着弾と同時の破裂では
なかった」「弾丸は着弾後、数分間経過して破裂し、現在のように着弾前、
着弾、着弾後に爆発するように細かく操作することができなかった。砲弾は
発射の時、砲弾の導火信管に火がつくと飛翔中も燃え続け着弾後、十分な
時間が経ってから破裂するようになっていた」「打ち込まれた砲弾を水に濡らした
厚布で砲弾の導火線を消して爆発を防いでいた。山川大蔵夫人も城内に打ち
込まれた砲弾を処理中に砲弾が破裂し戦死している。籠城中の城内でのアーム
ストロング砲弾の処理は婦女子の役目だったようで、通常は打ち込まれた砲弾を
爆発しても被害が及ばないところに運ぶ余裕があることを示している」

熱く焼けて、いつ爆発するか分からない砲弾を、塗れ布で包んで運ぶ仕事。
当時の大砲の多くは砲弾を前ごめしており、その際に未燃焼の火薬が暴発して
砲手の命を奪うことがたびたびあった。新式のアームストロング砲は砲弾を後ろ
からこめる形式に改良されていたのに、旧式の大砲を扱う砲手と変わらない勇気
と判断力を、保守的とされている、会津の女性達が発揮したであろうことに、
少なからず感動した。
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 女性が危険な砲弾の処理をするという発想というか持ち回りは、ベトナム戦争
でも全く同様にみられたようだ。多国籍軍(≒アメリカ軍)の猛烈な空爆は膨大
な不発弾を生む。空爆後にクレーターだけ出来て爆発していない爆弾に危険の
印の旗を付けて回るのは年端もいかない少女達の「仕事」だった。そうして
おかないと、いつ爆発するかわからないので放置しておくのは余計に危険なのだ。
某日本のジャーナリストが、その危険な任務を屈託なくこなす少女達(結婚の予定が
決まっている少女もいた模様)を取材し、数年後に再びその村を訪れた時、当時
取材に応じた少女達は全員死亡していた。某氏の取材後ほどなくいつものように
旗を付ける仕事の最中、不発弾が爆発して死亡したとのこと。

 

上記記事は日本がかつてリサイクルの"超先進国"であったことも言及する。
同じく、第54回「明治維新(下)循環社会から膨張社会へ」から引用
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...
 「緊急提言:世紀末ニッポンへの処方箋」の「情報化狂騒の前に、ガーデン・
アイランズを取り戻せ」の項にこんな指摘がある。「江戸時代末期、イギリス人が、
当時は辺鄙な寒村だった横浜に初めて降り立ったとき、その美しさに息をのんだ
といいます。手入れの行き届いた田畑を見て、『これは庭か? 』と。『日本の農業は
園芸だ。まったく隙がない』と感嘆した。江戸に来ても同じです、どこを見ても緑に溢れ
ている。彼らは『江戸はガーデン・シティである、そして日本はガーデン・アイランズだ』
と驚いたのです」「園芸や庭というのは、実はイギリス人が自分たちの文明の中で最も
他に誇ったものでした」
...
 年々、太陽の光が注いだエネルギーを植物が固定する。人間はその固定された
範囲で資源を使っていたのが江戸時代だった。

 石川氏の著作を紹介しながら「江戸時代に学ぶ持続可能な社会システム」は主張
する。「そこで明らかになるのは、『リサイクル』『ボランティア』など、今日われわれが
カタカナ英語で何とか『導入』し『定着』させようと努めている概念が、実は江戸時代
後半の『ご先祖様』の生活にはしっかり埋め込まれており、しかも洗練の極致にあった
にもかかわらず、『文明開化』と『高度経済成長』により無残に破壊されたらしいという
ことだ」「それぞれの専門家が、現在の古紙回収のように町内を巡回していたため、こちら
から出かけていく必要がなかったこと、修理・再利用のシステムが芸術と呼べるような
域に達していたことが特筆されよう。その徹底ぶりは、ものを使いきり、その天命を全う
させることへの情熱といったものすら感じられる。資源が少ないという条件があったに
せよ、豊かな精神文化が背景になければ維持できないシステムだろう」
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 「太陽の光が注いだエネルギーを植物が"固定する"」判り易くて、視覚的で凄く良い
表現だと思う。植物が自ら消費する為に自分用に「変換」して「蓄積」したエネルギーを
人間は一部、または全部摂り入れて、加工し消費していく、あるいは製品にして経済を
回していく。システムの途中で放出される膨大な熱や余剰成分、"部品"はまた何かに
変質させていくか山に、海に、大気に戻されていく。我々の日々の生活や娯楽の享受
はこれらの循環の中にあるに過ぎず、それ以上でも、それ以下でもない。

 衛星を幾ら打ち上げようが、月や火星に人を送り込もうがこれらの『系』の中の一つの
活動に過ぎない。「太陽の光が注いだエネルギーを植物が"固定する"」という表現は
そのことを教えてくれて、そこに水に感情があるだとか、植物や自然は何が何でも
問答無用に正義であるという一種オカルト的かまたは感情的且つ非合理的な判断が
入る余地はない。

 団藤保晴氏は元は朝日新聞の記者だったようで、検索してみると、必ずしも良いこと
ばかりは言っていないことが判るが、そういった点についても検索するだけですぐに
幾つも記事が見つかるという点こそがネットの最大の利点であると思う。ナンセンスな
行為を続ける組織、集団、ロジカルでないシステムをいたずらに看過し続けることは、
上述の深刻極まる大気汚染を生み、成層圏のスペースデブリ(宇宙塵)を生む。凡そ
無意味なベトナム戦争での少女達の死、時を越えて百数十年前の日本の会津での
惨劇、、繋がっていないようで繋がっていること。繋がっているようで、実は繋がって
いないこと。

 『知』は途絶えたら復仇する必要があり、継承されていても、検証と実証を繰り返し
バージョンアップを続けていかないといけない。そのバージョンアップの方法も同じく
検証と実証を繰り返し、その経過は保存されていかなくてはならない。


以下参考記事 
・ルーツは武田武士団:氷解した会津藩の特別さ 
[http://bylines.news.yahoo.co.jp/dandoyasuharu/20130111-00023008/]

・第53回「明治維新(上)志士達の夢と官僚国家」 (98/07/09)
[http://dandoweb.com/backno/980709.htm]

 

・朝日新聞 団藤記者への公開質問状
[http://www.rondan.co.jp/html/mail/0510/051006-3.html]

・団藤保晴氏 「日経電子版の客寄せ特ダネ、いただけない素人騙し」の言説を検証する
[http://obiekt.seesaa.net/article/144665337.html]






 

 












 





  
 
  
  
 
  
 
 
   
  
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 







 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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