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2014年11月 9日 (日)

旅2014 「東京~大阪~京都(四)」

旅2014 「東京~大阪~京都(四)」

 東京から、大阪を経て、京都へ向かって旅に出た。
まだ立ち入ったことのない"街"をこの目で見、触れる為に。
友と再会する為に。

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8月22日(金) 晴れ  第6日目 京都(二)
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11:00  起床。

・午後に観る予定の映画が、何となく、混雑する予感がして、
店主さんに集合時間を少し早めにしないかとの打診をする。

 

13:00 京都文化博物館にて。

・早めに到着。開場までの間、ロビーに飾ってあるスチール
写真の俳優や監督について店主さんと雑談する。予想通り、
早々と混雑してくる。往年の大女優や巨匠監督の諸作品に
ついて思いつくままに話しをしていると、周囲のおじ様おば様が
次第に会話に加わってきて、なかなか楽しい雰囲気に。やがて、
話題はなぜか拉致問題や近隣某国の傍若無人振りに移って、
一気に政治色を帯びてくる。若かりし頃であれば、煽った挙句に
アジ演説の一つでもぶっていることであろうが、おじ様の某国
批判のヒートアップ振りに内心同意しつつ、店主さんと苦笑し
つつ、政治と映画のごった煮談議を楽しんでいるうちに開場。
結局、上映開始直前にはほぼ満席となった。

・成瀬巳喜男監督作品「晩菊」 [モノクロ 101分] (1954)を鑑賞する。
邦画史に一時代を築いた大女優杉村春子の主演作。戦後まもない
せち辛い社会を守銭奴の批判をもろともせず、単身で逞しく
生きるオールドミスの下に元恋人が訪ねてくる。。

作品自体は期待通りの面白さであったが、中盤から前方の
客席で男女の口論が小さく始まり、断続的に続く。嫌な予感。
案の定、作中のハイライト・シーンで、且つ楽しみにしていた
元恋人(上原謙)との久しぶりの対面に、はしゃぐ春子女史の
熱演シーンでコンマゼロ秒もずれずに、ジャスト 0.000秒で
激しい口論が始まってしまう。

。。。マジすか(ーー;;) 
。。。君たち、なぜそのタイミングで始めるかね。

夏の日の思ひ出が、またひとつ出来た。(≧ε≦)ノノ

街の中心にある冷房のよく効いた映画館に集ってほぼ無料で
名作を皆で楽しんだ後に、それぞれ買い物したり、お茶したり
して消費活動を楽しむというサイクルは"有り"だと思う。上映
そのもののコストが入館料金で足りない分は、恩恵を受けるで
あろう近くのスーパーなり、デバートなり、自治体なりが少しずつ
薄く広く負担すればタダみたいなものだろう。それで、『映画』という
文化が守れて、経済(経世済民)が円滑に回って、古今東西の
名作・迷作を楽しめて、そこから、次の文化の担い手、作り手、
守り手が生まれてくれれば安いじゃありませんか。諸君!!

と思いつつ鑑賞。

 

19:00  第44回京都映画サミット Vol.1

・MNMさん特製グリーンカレーを食しつつ、メンバーが集まる
のを待つ。昨晩の店主さん特製タイカレーもまだ残っていて
こちらは一晩経ってよりマイルドな味わいに。店主さんとMNMさん
が、各自の"作品"の優位を互いに一歩も譲らずに、頂上決戦を
繰り広げる中で、交互に食べ比べては悦に入る。カレー好き
として嬉し過ぎる晩餐。

両方とも大変美味しゅうございました(^o^;)/

・Fさん、235さん、ベジ君といった懐かしい面々と再会。Fさんは
お変わりなく。235さんは前よりも痩せた感じがしたが、後で聞くと
そんなこともないとのこと。ベジ君は前回は「就職刑」前夜でまだ
学生風を残していたが社会人となって精悍さを増した感じか。
昨夜に続き参加のN子さん、留学生コンビのEちゃんAちゃんも揃う。
参加予定メンバーが全員揃ったところで、皆で乾杯してサミット開始。

・Fさんのブログに少し前に載せてあった作者不詳の作品の作者が
スイスの画家アルノルト・ベックリン(1827-1901)で、渦中の作品は
「死の島」と呼ばれる連作の一つであることをFさんに話すと、意外
にもまだ未解決であったようで謎が解けて喜んで頂く。Fさんは
アイフォーンを取り出すと、ベックリンの作品を次々に検索しては
画像を取り込み、ものの数分でまとめ画像をブログにアップして
しまう。スマフォ・パワーを目の当たりにする。

・ここ一年ほど考えていた万物創造房発のプロジェクト案を幾つか
メンバーの皆さんにプレゼンしてみる。概ね好評なリアクションを
頂く。いましばらく熟考・熟成が必要な物と、すぐに始動していける
物と仕分け完了。

 

[1] 「死体解剖医ヤーノシュ エデンへの道」
(1995/ドイツ) [カラー 86分] [☆☆☆☆]

・kuronekoセレクトDVD。導入部が長すぎて「すわ、モンドか??」
嫌な予感がしたが、中盤以降、期待した解剖シーンががっつりと
あって面目を果たす。臓腑を出したり入れたりをやたらと繰り返す
のがなぜなのか謎だが、自分としては純粋に撮影の為の動作で
あると解釈。
1996年モントリオール国際映画祭ベストドキュメンタリー賞
1996年ロッテルダム映画祭観客投票ベストドキュメンタリー作品
などを受賞しているが、監督・脚本・編集まで一人でこなしている
のがかえって『死体・死』という壮大で深淵なテーマに向かうには
掘り下げのマン・パワーがやや不足していたか。惜しい感じ。

 

[2] 「ホワイト・バッヂ大殺戮外人部隊」
(1992/韓国) [カラー] [☆☆☆+]

・本物の銃器を使っているというのが大きな売りの一つ。
そのせいか戦闘シーンには演出以上の緊張感が感じられる。
"音"に注目して観ていたが、多分こだわっていて、聞き覚えの
あるよくある重低音ではなく空気を裂くような高音域の音になって
いる気がした。といっても、映画というのは音は後で加工するもの
だし、韓国映画では本物の銃器を使うのは珍しくないらしいので
余り過度に注目してもせんない。それよりも重要なのは、ベトナム人
虐殺のシーンでの"耳"を削ぐシーンかと思う。豊臣秀吉による朝鮮
侵略の逸話として語られ続ける"耳塚"があるが、昔は"鼻塚"と呼ば
れていたという説がある。敵を討ち取った証拠を持ち帰るのに首では
大変であるので鼻または耳を持ち帰ったとのこと。耳も持ち帰ったで
あろうが、"首"の代替品であれば、"鼻"がメインで妥当であろう。
歴史を謙虚に学んで、未来へ活かしていくならば、結果としての行為が
「何を意図していたのか」の研究・史跡の発見・文献の解釈のブラッシュ
アップを続け、ニュアンスもきちんとセットで伝えていかなくては『嘘』
であろう。過去に残酷な時代や事象があったのではなく、曲解・捏造が
横行する現代がより残酷でより危険であること「知る」べきだ。

  

3] 「小さな唇」
(1978/イタリア・スペイン)[カラー 86分] ☆☆☆☆]

・戦争で心に傷を負った男が少女に過剰な思いを寄せ、その思いを
行動にも移すお話し。少女に「女」を見るという行為(≒ロリコン)が
いかにご法度であるかとうバイアスが、製作体制も含めた全体にも
非常に強くかかっていて(←当たり前)、少女のキャスティングや物語の
運び具合にまで(過激な行為やシーンは実は夢または妄想でしたという
念押し)周到に及んでいること自体、また「少女愛」というものについて
お国柄・文化の違い・許容性の違いまで興味深く拝見。少女は果たして
本当に少女であるのか?というのがサミットでの主要議論となる。
主人公の男の醸し出す雰囲気・オーラが学生時代に親しかったロリを
自認する某氏に良く似ているので
「"その辺"については国境・民族を超えるのだろうか?( ̄- ̄;)」
と考えてみたりしながら鑑賞。

   

4] 「ヴィクセン」
(1968/アメリカ)[カラー 71分] [☆☆☆☆]

・ラスメイヤー(1922-2004)が一番"乗っていた"時代の作品の一つか。
男はひたすら女を求め、またはひたすら互いに殺しあうという潔い
内容のお話し。しかし、トポロジー的に捉えてしまえば、"男"というか
雄(♂)には残念ながら、"それ"しかやることがない。ひたすら
欲望を満たすか、欲望を満たす障害を排除する(=縄張り争い=殺し合い)
準行為をするかである。国という民族単位でそれらの縄張り・ロジックが
固定された時、人類に史上初めてそういった原始的行為・蛮行に
大ブレーキがかかり『平和』がやってきたということが、とても良く
理解できる壮大な作品。(←本当か?)

それにしても、「勢いで撮っている」ことを作り手も自覚している作品を
観るにつけ、自分も撮りたくなる。あるいは、ほんの少しばかり撮って
いた青春の一ページがほのぼのしみじみと開口健風に言うと
「温かい湯に浸かっているように」蘇る。

  

2:00  全日程終了。

・後片付け(というほどでもないが)をしつつ、店主さんと反省会且つ
世間話。サミット非常勤講師の栗塚さんは元気かとか(←気安いぞ)、
同じくサミットメンバーの(←違いますから)ボウケンレッドさんが活躍
を続けているようで良かったね等々の話しをて無事終了。
皆さん、お疲れ様でした!

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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