コンビニな日だった頃
----------------------------------------
鈴木会長突然の辞任。セブンの「クーデター?」は、なぜ起こった
大西宏 2016年04月08日 11:47
----------------------------------------
[http://blogos.com/article/171025/]
----------------------------------------
7&iHD鈴木会長が辞任表明、子会社社長人事めぐり混乱
セブンイレブン社長人事で創業家の伊藤雅俊名誉会長らと対立
2016年4月8日(金)21時01分
----------------------------------------
[http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/04/post-4868.php]
学生時代は、7-11でアルバイトに日々励んでいた。総労働時間と、その密度と、
実績はちょっとしたものだったという自負が今でもある。
店長がこなす業務は文字通り"全て"やっていた。発注も、アルバイトの勤怠管理も、
面接とその合否判定もやっていた。店長が取り仕切っている日よりも、自分がリーダー
として終日勤務した日の方が明らかに売り上げがよく、金銭に関するミスや誤差も
少なかったので本部の人やオーナーによく褒められていたりしていた。その事を
店長が気に病んで欠勤(サボり?)が増え、自分の負担と権限が増えたことで逆に店の
労働環境が改善し、且つ売り上げがさらに増えたりした時期もあった。
常連客であり、当時の店の主要購買層の一角だったJKさんにもその激務振りを
褒めて(呆れて)頂いたり。やはり常連と思われる女性から品揃えの的確さと量を
お褒め頂いたり。(女性客が多い店だったのでスイーツ関連の売り上げ分析と、欠品を
出さない、品薄感を出さない等の陳列の配慮は徹底的にやっていた)
他社のコンビニで働いた経験は無いが、同社の発注システムは自分の働いていた
当時から非常に使い易く(今の店員さんをチラ見しているとそんなに変わっていない
ように見える)、ほぼ誰にでも簡単に売り上げの分析や、仮説の組み立てと実践、
発注のリアルタイム修正が容易で、データを日々分析しては相方(同じ学生アル
バイトのリーダー格)と売り上げ増を目指し、それを達成して面白がっていたものだ。
時には一日に幾度となく分単位での発注修正をかけ続けて、本部の人から
コンピューターの故障と思われて問い合わせが来たり。周辺地域の行事のチェックは
勿論、学校や病院等の位置と店までの距離、世帯と年齢構成の全体像までも把握
しようとしていた(←明らかにやり過ぎ&行き過ぎ)。
今思うと、ゲーム感覚でやっていたと言えるのかもしれない。
さて、上記の"お家騒動"関連記事で鈴木敏文氏をかなり久しぶりに見た感想は
まずは「老けた」の一言。また当然とも言えるが自分が働いていた頃の7-11が他の
コンビニとは違うと思われ始めた「破竹の勢い」の頃よりも、氏のポテンシャルは
明らかに落ちたと感じた。老いのためであろう。
学生当時、店長や本部の人にもてはやされ、分析と仮説通りの結果が出るのが
面白く、鈴木氏の著書も読んだりしていた。文章と文意が判りやすく簡潔・明瞭だった
印象が強く、氏の主張と実際の事業展開との整合性の高さに関心し、共感する点も
少なからずあった。
同店での労働全般、出会った多くの同世代の人間との交流、本部の人との交渉や、
接客、鈴木氏の著書を読んでいたこと。それらの体験は、その後の就職活動での
面接時や、現在に至るまでのリーマン生活においてかなり活きているように思う。
勿論、余りに頑張ってしまっていたので、それらの時間を学業に回していたらば、、
と思わなくもないが自分の場合は特に後悔もなく結果オーライ。
今後、鈴木氏の事実上の引退後、同社がコンビニというものをどのように運営して
いくのか。深刻な問題になっているらしいフランチャイズ店との関係やオーナーとの
関係、独り勝ちが続いたとはいえ、競合他社といかに勝負し、差別化していくか。
抱えている大量の社員のモチベーション一つとっても大企業ゆえに匙加減一つで
良くも悪くも業績に目に見えて反映されることになるだろう。
そういえば、2015年にはブラック企業大賞も授与されましたっけね。
人生の一時期をどっぷり費やした人間の一人として、同社の今後のアプローチを
興味深く眺めていくことにしよう。
| 固定リンク
「独り言」カテゴリの記事
- 2021年10月14日木曜日(2021.10.14)
- 2021年8月2日の風景「Kia kaha」(2021.08.02)
- 2021年6月26日の風景「終わりの始まり」(2021.06.26)
- 2020年3月22日の風景(2020.03.22)
- 2019年11月30日の風景(2019.11.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント