映画「メカゴジラの逆襲」
「メカゴジラの逆襲」
監督: 本多猪四郎
脚本: 高山由紀子
撮影: 富岡素敬
音楽: 伊福部昭
美術: 本多好文
編集: 黒岩義民
特技監督: 中野昭慶
特殊効果: 渡辺忠昭
特技合成: 三瓶一信
アクション: 河合徹(ゴジラ),森一成(メカゴジラ),二家本辰巳(チタノザウルス)
出演: 平田昭彦,藍とも子,内田勝正,佐々木勝彦,麻里とも恵,睦五郎,伊吹徹
時間: 83分 (1時間23分)
製作年: 1975年/日本
(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)
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地球に潜伏し続け、支配の好機を狙うブラックホール第三惑星人と、学会への
復讐を誓い、恐竜を自在に操る装置を完成させた真船信三博士(平田昭彦)の
思惑は一致し、メカゴジラとチタノザウルスは街を破壊し尽くす。。
昭和ゴジラシリーズ最終作。いつしか子供っぽい・子供向け作品のレッテルを
貼られてしまったシリーズであるが、本作はなかなかどうして脚本は人間ドラマを
骨太に描き、特撮もとてもよく頑張っている大健闘の秀作で大変に驚いた。
メカゴジラ、チタノザウルスのデザインがまずとても秀逸。メカゴジラは恐ろしさと、
機能美?とメカニックらしさが全面に出ていて、チタノザウルスは"恐竜"と呼ぶに
相応しい生命を感じさせるスリムで有機的なデザインだ。メカゴジラは劇中の
デザインと"正解"の本来のデザインがきちんと融合したソフビがあれば是非欲しい。
前作で破壊されたメカゴジラの残骸を調査する潜水艇"あかつき"が無残にも
恐竜チタノザウルスに襲撃される冒頭のシーンは特撮が部分的にやや稚拙なのは
予算の都合で仕方ないが演出はとても良い。所員の一之瀬(佐々木勝彦)が事態の
収拾と謎の解明に全力で向かっていくのは仲間の犠牲という大きな代償という悲劇が
あるからこそという前提を脚本と演出がきちんと最後まで貫けていくる。その土台が
あるから、過程における真船の娘の桂(藍とも子)とのロマンスもきちんと物語として
見る価値のあるドラマとなっている。
父の為に文字通りに身を犠牲にする桂は、怪獣のもたらす破滅と呼ぶに相応しい
大カタストロフィと、一之瀬との恋の中で"自己"を確立して最後は父に反抗する。
彼女の運命は、予算がタイトで主要ターゲットが(表向きは)子供である怪獣映画で
カリカチュア化されてはいるが意味するところを少し考えてもこれ以上はないほどに
恐ろしく、残酷である。
主役のゴジラは子供を救うという仕方なくと思える「とってつけた感」丸出しの数秒の
シーンは置いておくとして(多分、上からの強制的指示ではなかろうか)、自分の
テリトリー(とりあえず日本及び日本周辺)を二匹の怪獣に著しく侵害された為に
否応なく闘うという構図が抑えられており違和感は全くない。
メカゴジラとチタノザウルスによる一方的な攻撃に破壊され尽くされる街の特撮も
及第点で大地が根底から吹き飛ぶ描写も主に予算からの制約の上限いっぱい
良くできている。逃げ惑う人々の背後に二匹が迫る合成の縮尺比率が合っていない
のも恐怖感をより煽る効果を上げており、もしかしたら意図的な演出なのかも
しれない。
メカゴジラはブラックホール第三惑星人の野望と陰謀の達成のためのみに作られた
『大量破壊兵器』そのものであり、チタノザウルスは真船信三という歪んでしまった
人間の私怨の復讐装置である。
メカゴジラが体内に満載している最新兵器に焼かれ、チタノザウルスの尻尾攻撃に
何度も何度もはじき飛ばされて、投げ飛ばされ、蹴とばされ、二匹にひたすら
リンチ状態にされても怯むことなく「孤軍奮闘」を続けるゴジラ。
恐らく本多猪四郎を始め、製作者サイドの意図の一つは日本の近代史の歩みを
象徴させているはずで観る者はそれを感じて、胸が熱くなることだろう。
レーゾンデートルの為にゴジラには"闘う"しか選択肢はないのである。
チタノザウルスという巨大な力を手に入れた真船博士と「侵略と占領」という
明確な目的の為にのみにメカゴジラを作り、駆るブラックホール第三惑星人に対して、
海洋研究所所員とインタポール、自衛隊それぞれが点としてしか動かない、
動けないというのもなんとも今に連綿と続く『とてつもない何か』を示唆していて
真船親子の悲劇と、日本という国のある面におけるシステムの欠陥に起因する
二つの大きな悲劇を描いているといえる。
人間ドラマにおいても、特撮においても抑えるべき点は抑え、冗長または無駄な
描写が驚くほど見られず飽きさせないスピーディーな展開は編集の黒岩義民の
功績が大きいと思われる。同氏が参加している「海軍特別年少兵」(1972)、
「ゴジラ」(1984)等においても同様の特徴がよく見られ、エンタテインメントとして
大きくプラスに働くことに貢献している。
傑作SF映画であり、内包するテーマの重厚さと立体感は今後リメイクする
価値も充分だろう。
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コメント
そういや
シンゴジラ
観ました?
投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月 9日 (火) 23時42分
観ましたよー
スタッフ陣の
ALL JAPAN
な感じが画面に漲っていて
とても良かったです。
そのうちブログに登場します。
2013年版とは比較にならんですな。
傑作!( ̄∇ ̄)
投稿: kuroneko | 2016年8月11日 (木) 01時46分
観に行こうと調べてみたら
4Dと
音いいヤツと
普通のヤツ
の3タイプがありますね
松 3000円
竹 2300円
梅 1800円
しかも梅はあんまりやってない
なんか設定がやらしーいんで
そこがひっかかって行ってないんです
そのうちレイトショーでもやったら行こうかな…
投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月13日 (土) 23時06分
>4Dと
音いいヤツと
普通のヤツ
の3タイプがありますね
作品自体がかなり良い出来なので
"普通のヤツ"
で充分楽しめましたよ。
ツイッタ
では
4Dが良かったという意見がありましたので
話しのネタ代に上乗せできれば
4D観てみてください。
>そのうちレイトショーでもやったら行こうかな…
脚本もかなり良いので
情報入らないうちに観ることを勧めますよー
自分の中では
本年度No.1
に既に確定です。
(^o^)/
投稿: kuroneko | 2016年8月14日 (日) 23時09分
>本年度No.1
まじっすかっ!そこまでの!
よく調べたら
4Dにはさらに3D料金が上乗せされるので
3400円でした…(゚ー゚;
たけー
レイトショーはじまったので
1300円で行って来ます
投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月18日 (木) 18時37分
>本年度No.1
まじっすかっ!そこまでの!
マジっす。( ̄ー+ ̄)
既に二回観に行ってますが
二回とも泣きました。(ノД`;)
それにしても、
「シン・ゴジラ」を観れば観るほど、
「ゴジラ」(1954)がいかに完成度の高い作品かが
再認識されますね。
総監督の庵野や監督の樋口がやりたかったことは
結局は
初代のイメージの完璧以上の再現だったと。
そして、成功しました!
あっぱれ!(≧∇≦)
>よく調べたら
4Dにはさらに3D料金が上乗せされるので
3400円でした…(゚ー゚;
たけー
すげー((( ;゜Д゜)))
>レイトショーはじまったので
1300円で行って来ます
二回くらい観たら。
生きていてよかったー
ヽ(´ー`)ノ
投稿: kuroneko | 2016年8月19日 (金) 01時45分
観て来ましたよー
まー今年たいした映画に出会ってないので
今年一番と言われればそうかもしれませんが
感想としては
面白くなくはない
ぐらいでした
;:゙;`(゚∀゚)`;:゙
再現VTRとしてはよくできているけど
映画としては物足りないかなぁ…
詳しくはブログに書きましたので
そちらを
投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月25日 (木) 20時52分
自分は
「大怪獣が現代の日本に出現したらどうなるか?」
以上の余計な虚飾を"極力付け加えて欲しくない派"
なので大ヒットっつかホームランでした。
長谷川博己
高良健吾
市川実日子
・・・
・・・
キャスティングも大変良かった。
中盤の大きな見せ場の首都防衛の攻防の
状況とゴジラのゆっくりと歩く速度が
リアルタイムで進んでいくのも最高に萌えたすねー。
ヽ(;´Д`)ノ
投稿: kuroneko | 2016年8月26日 (金) 00時38分
人死に出なさ過ぎちゃいました?
それとゴジラのレーザービーム
やり過ぎでしょー
もうゴジラじゃなくて使徒でしたよ
僕はそのあたりでかなりリアルから遠のた感じがしました…
あーそれとブログに書くの忘れたんですが
エヴァの音楽使うのはやめてほしかったです…
投稿: 万物創造房店主 | 2016年8月27日 (土) 00時03分
>人死に出なさ過ぎちゃいました?
中盤までの街の壊滅、自衛隊の犠牲、
首都侵攻から終盤の"作戦"に渡って膨大な
犠牲者が出ていることが明白な間接描写は
相当にあって逆に
中盤でのほぼ直接的描写(倒壊による犠牲)の
一カ所が印象が濃くて"上手かった"と自分は
思いますよ。
今回の間接表現の的確さを称賛する声は
ネット上でも多いようですよ(^-^)
>それとゴジラのレーザービーム
やり過ぎでしょー
もうゴジラじゃなくて使徒でしたよ
自分も怪獣映画を撮ることを真剣に考えて
思考して遊んだ時期があったですが(←そうなのか)
「怪獣が存在する恐怖」というものを人間共に
知らしめるにはあれくらいの強力な遠隔攻撃が
出来ないと怖くないですね。
謎の放射線が凝縮されてあんだけ強力な奴になったと。
逆にそうでもしないと「弱そうだ」と思われること
必定ですしね。難しいところではあります。
>僕はそのあたりでかなりリアルから遠のた感じがしました…
まあ、"リアル"を取ると、今の野蛮極まる
『人間と彼らの兵器』になんてそうそう勝てないすよん。
(^^;)
>あーそれとブログに書くの忘れたんですが
エヴァの音楽使うのはやめてほしかったです…
そうみたいですね。
エヴァ知らないので楽しめますた。
( ̄ー+ ̄)
唯一の不満は伊福部の音楽を多用し過ぎかなー
自分の世代としては。
庵野達世代では無理もないけど。
まあ、充分に大健闘作品ですよん。
多分、もう一回観に行くっす。
d(≧∇≦)b
投稿: kuroneko | 2016年8月27日 (土) 01時22分
>犠牲者が出ていることが明白な間接描写は
んー明白かなー
死んでるだろう
ぐらいじゃないですかねー
倒壊するビルにちょっと人影とか書き込んだらいいだけじゃないですか
死の匂いのしない死亡シーンはダメシーンですよ
シード以降、ガンダムでも
コクピットで潰れる人間しっかり描いてますよ
初代キングコングも
初代ゴジラも
直接的な人死に描写ありますし
僕はR指定とかのためにヒヨったようにしか思えなかったですねー
>まあ、"リアル"を取ると、今の野蛮極まる
『人間と彼らの兵器』になんてそうそう勝てないすよん。(^^;)
あれやっちゃったら
もうリアルもクソもないんで
チラシに載ってた絵の通り
エヴァ出撃でよかったです
庵野さん本人が出てきて
実は全世界のエヴァの売り上げ注ぎ込んで
ガイナックス施設の地下でエヴァ建造してたんですっ!
って言って
エヴァ出撃
音楽もエヴァなことやし…
リアルで進んでて急にちゃぶ台ひっくり返すみたいなー
それなら僕も絶賛してたかもですね
>まあ、充分に大健闘作品ですよん。
まぁ邦画界がとんどもなく不作ですからねぇ
>多分、もう一回観に行くっす。d(≧∇≦)b
まじっすかー
では4Dに挑戦を!
投稿: 万物創造房店主 | 2016年9月 3日 (土) 20時51分
>犠牲者が出ていることが明白な間接描写は
んー明白かなー
死んでるだろう
ぐらいじゃないですかねー
どー考えても亡くなっていると思うっす(ーー;)
>倒壊するビルにちょっと人影とか書き込んだらいいだけじゃないですか
もしそれを描いたとしても、いたずらに賛否両論が
巻き起こるだけすねきっと。でどちらかと言えば否が多いでしょう。
それは恐らくは死を描いたことにではなく、「描き方」による否でせうね。
死を描くというのは実は案外難しいと思います。
>死の匂いのしない死亡シーンはダメシーンですよ
いや、死の匂いしてましたよ(ーー;;)
>シード以降、ガンダムでも
コクピットで潰れる人間しっかり描いてますよ
それは、それ、これはこれでいいと思いますよ。
描いてありゃいいってもんでもないですし(一_一)
そういう風潮に日和っていないとも言えます。
>初代キングコングも
初代ゴジラも
直接的な人死に描写ありますし
僕はR指定とかのためにヒヨったようにしか思えなかったですねー
自分は、制作側はかなりの議論をした上での結果、
あんな感じになったと思います。
よい感じにソフトランディングしていると評価しますよ。
あれ以上踏み込むには余計なリソースと配慮をし過ぎないと
いけないし、あれくらいは描かなくては当然、不自然でも
あります。妥当じゃない。(^-^)
>庵野さん本人が出てきて
実は全世界のエヴァの売り上げ注ぎ込んで
ガイナックス施設の地下でエヴァ建造してたんですっ!
って言って
エヴァ出撃
音楽もエヴァなことやし…
リアルで進んでて急にちゃぶ台ひっくり返すみたいなー
それなら僕も絶賛してたかもですね
一般公開作品で全国(全世界)展開視野だから無理でせうねー
っつか、一般客ドン引きですやん。。(ーー;)
アニメ化決定したみたいだし、
堂々と映画館で「ゴジラVSエヴァンゲリオン」って
グッズ沢山売っていたし(←とりあえず俺様ドン引き)
案外、実現するんじゃないですかね。
"そっちの作品"ではきっと
死の描写沢山出るんじゃないすか。
ターゲットからいって。(^^;)
>まぁ邦画界がとんどもなく不作ですからねぇ
今回の傑作作品の登場と大ヒットによって
今後、良質な作品がどんどこ出てくるでしょう!
(*^ー゚)b
>多分、もう一回観に行くっす。d(≧∇≦)b
まじっすかー
では4Dに挑戦を!
2Dで充分ですよ!
(≧ε≦)/
投稿: kuroneko | 2016年9月 3日 (土) 23時42分
>2Dで充分ですよ!(≧ε≦)/
と言われても
デッカードなら4D行きます
昨日やっとつまんなかった理由わかりました
結局「シン・ゴジラ」って
最初から最後まで311映画なんですよ
ゴジラ映画じゃないんです
地震をゴジラに置き換えただけ
潜在的に面白いと思うかどうかは
「311で日本人・自衛隊がんばったー」で感動できる人かどうかなんだと思います
僕はそういう単純な日本人バンザイ映画で全く感動できない人なんで
つまんないんでしょうね
投稿: 万物創造房店主 | 2016年9月 5日 (月) 17時46分
>2Dで充分ですよ!(≧ε≦)/
と言われても
デッカードなら4D行きます
3400円
お振込みください。。(ーー;)
それか、
万物創造房で使える商品券でもいいです。
>結局「シン・ゴジラ」って
最初から最後まで311映画なんですよ
ゴジラ映画じゃないんです
>地震をゴジラに置き換えただけ
怪獣映画は基本は
ディザスター映画に含まれると自分は思うので
今回の作品は「正解」だと思います。
そうゆうわけで
「ゴジラ」(1984)も大好きです。
寧ろ、シリーズ固有のお約束とかは正直嫌いです。
映画は常に普遍性にチャレンジしてほしい。
「ゴジラ」(1954)
は戦争や空襲の再来に他ならなかったわけですね。
そういう演出意図で描かれている。
そういう意味でも
「シン・ゴジラ」は"真"だと思いますよ。
>潜在的に面白いと思うかどうかは
「311で日本人・自衛隊がんばったー」で感動できる人かどうかなんだと思います
別に311じゃなくても
危機に対して知恵を出し合って乗り越えるべきを
良しとしている人々は感動できると思いますよ。
(^-^)
>僕はそういう単純な日本人バンザイ映画で全く感動できない人なんで
つまんないんでしょうね
『怪獣』を観たいんじゃないですかね。
ゴジラならゴジラ。エヴァならエヴァ。
ウルトラマンならウルトラマン。
ジラースならジラース。
モスラならモスラ。
私はそれらの要因に対する「リアクション」をこそ観たいです。
「リアクション」がしっかり描けていれば
怪獣が映像化されなくても死が映像化されなくても満足です。
「シン・ゴジラ」は
不確定の不安要素 =ゴジラと一応名づける。
に対して、描写はこれ以上ないくらい良く描けていると
思いました。
だから、それ以上3Dだ4Dだは別に要りません。
登場人物達を何回でも観たい。
ゴジラにぶちかますビルとか電車とか砲撃とか
それらがぶつかり合って砕け散っていく様や
右往左往する人々、やがて決断していく人々を
何回でも観て萌えますね。
2Dで充分ですよ!(≧ε≦)/
『怪獣』が大暴れする方に主眼を置いた作品も
それはそれで特価して作ればきっと傑作になりますな。
今回のシン・ゴジのお陰で作られるのじゃないですかねー
それも、結局は
シン・ゴジに対してのアンサー映画になるのだから
今回の「シン・ゴジラ」は傑作です。
(^o^)/
投稿: kuroneko | 2016年9月 6日 (火) 02時17分
僕は基本的に映画の最終評価は好きか嫌いかだと思うのですが、結果的に言えば僕はシン・ゴジラあまり好きでないです。
でも、それは単に好みの問題で、映画として普通に面白かったですけどね。
おそらく庵野さんの性格上、今ゴジラをやるなら、本来怪獣映画ではどうでも良いハズの科学考察をクリアしておきたい=究極生命体だからOKみたいになってたのは変な理由付けされてなくて僕はココ結構良かったです。(ココは多分どうでもいい所だけど)
反核兵器というようなイメージだったゴジラに対して、震災と復興と核とをコレから・・・というような「希望」的な含みを持たしてある所は「シン・ゴジラ」かなるほどなぁと思いましたけどねぇ。
まぁこういうのとか
個人的に腹立つシーンを見終わった後に思い出すから最終的に気に食わなかったんでしょうね僕は
いや、荒んでるのか単に。
投稿: ベジ太 | 2016年9月 7日 (水) 09時21分
>でも、それは単に好みの問題で、映画として普通に面白かったですけどね。
『映画』はつまるところ
面白ければそれでいいと思います。
自分は
「とっても面白かった。」ですねー(≧∇≦)
"可能な限りクソ真面目に撮っているところ"を
何よりも誰よりも一番評価します。
パンフにも書いてあったけど
「虚構は『ゴジラ』だけ。(後はほぼほぼリアル)」
だそうで。
そういう"怪獣映画"が長年観たかった
(自分も撮るならそう撮る)ので自分として
ホームラン作品でした。
皆の衆もそういう作品が観たかったのが
大ヒットしている証拠すね。(^-^)
>変な理由付けされてなくて僕はココ結構良かったです。
"ココ"については相当に膨大な議論があったのでは
ないすかね。その上での
・変な理由付けなし。
・原子炉のような仕組みで巨体を支えている。
・その"存在"からあらゆる生物の機能を有し、あらゆるDNAを
凌駕しているハズ。(そうでないと巨体を維持できない)
だけに醸造された=ゴジラ
が出来上がったのでしょうね。
>いや、荒んでるのか単に。
まあ、年齢的に荒む時期かもね。
良い意味で。
自分はもう今更荒んですらいらんないので
マッタリ・ジワジワと。
もう一回しみじみ2Dオカワリ行っとこ。
(´_ゝ`)
投稿: kuroneko | 2016年9月 7日 (水) 22時43分
>『怪獣』を観たいんじゃないですかね
ちょっと違うんですよね
中途半端が嫌いなんです
怪獣に特化するならそれでいいですし
怪獣メインじゃなくて人間をリアルに描くなら描くでいいんです
でもリアルさがあまりに中途半端で
人が好む白いものだけ出してるんで
リアルにしたいならリアルにしろよという感じですかね
まぁキレイなものだけ見たいのが大衆なんで
それは売れるための条件なのかもしれないですけど
せっかく子供を突き放して大人向けのゴジラを作ったのなら
もっと話もリアルに重厚にしてほしかった
薄っぺらくて初代ゴジラの重厚さは欠片もないですね
あの夢物語をリアルとか言ってる人の脳が幸せすぎて、それが日本の大多数を占めるとなるとビックリですな
「夢物語ステキだったねー」ならいいんですけどね
喉もと過ぎれば熱さ忘れる
311の反省も熊本地震の反省も、何ら生かされないまま時に葬り去られて行くのかと心配になります
「想定外」の台詞も超軽いですしー
ゴジラの想定外は仕方ないけど
実際の想定外は何十年も前から指摘してた地震学者さんの意見を無視しての想定外ですから
全く意味が違うというか
なんか311の想定外がほんとに想定外だったように思わせてしまう作りもなんだかなーって感じです
大戦時から続く悪い体制が残っていて
そのせいで311は被害が大きくなったわけじゃないですか
熊本地震の被害も
行政が根拠なく出したハザードマップ
根拠なく出した安全宣言
予算獲得のために嘘を並べる御用学者
のせいで被害が拡大した
という
相変わらず誰も責任取らない体質で
全く反省してないことが明白なのに
そのあたり全く無視で
日本には悪い人は一人もいない設定で
かばらしい政治家
すばらしい官僚
すばらしい自衛隊
まぁ当時、自衛隊の人たちはがんばったと思いますけど
官僚・政治家はどうでしょうね
架空だからこそ
言えないことが言えるはずなのに
何も言わない
せっかくスポンサーが入っておらず
東電等の影響なしに作れるのにですよ
なんつーか庵野監督
政治に興味ないんでしょうね
とりあえずビミョーに単純な反米の気持ちは持ってるんでしょうけど
基本ノンポリなんでしょう
その他
世界情勢も単純な国連とアメリカ様・フランスだけで
果たしてリアルなのか?ってこともあります
描くとややこしい近隣中韓北台露あたりは意図的に外したのか知らないだけなのか?
台湾は相当な義援金くれたし
中国はラストで活躍する放水車を無償提供してくれましたよ
なんで放水車使いながら中国が提供してくれたエピソードは入れなかったんですかね
ま、そういう誰にもいい顔しよう的なヒヨった作品
毒にも薬にもならない作品
はあんまり心動かないんです、僕
やっぱ何か一本芯が通ってないと…
>個人的に腹立つシーンを見終わった後に思い出すから
そこまで腹立つシーンあったかなぁ…(^_^.)
どのシーンか気になるなー
投稿: 万物創造房店主 | 2016年9月12日 (月) 18時04分
>リアルにしたいならリアルにしろよという感じですかね
充分出来る限り
リアルだったと思いますよ。
グッジョブ!です。(*^ー゚)b
>せっかく子供を突き放して大人向けのゴジラを作ったのなら
小学校高学年くらいの子供から充分
楽しめる作品になってましたよ。
グッジョブ!です。(^-^)/
>薄っぺらくて初代ゴジラの重厚さは欠片もないですね
初代ゴジラのスタッフはきっと
拍手してくれたと思いますよー
グッジョブ!です。( ̄∀ ̄)Y
>あの夢物語をリアルとか言ってる人の脳が幸せすぎて、
それが日本の大多数を占めるとなるとビックリですな
大多数は占めてないです。きっと。
20%くらいすかね(^^;)
>「夢物語ステキだったねー」ならいいんですけどね
「リアルな夢物語」ステキだったねー
グッジョブ!です。d(≧∇≦)b
>喉もと過ぎれば熱さ忘れる
311の反省も熊本地震の反省も、何ら生かされないまま時に
葬り去られて行くのかと心配になります
大丈夫です。
シン・ゴジに立ち向かっていったように
多くの日本人は困難に立ち向かっていくでしょう。
(*^ー゚)b
>「想定外」の台詞も超軽いですしー
そんな事ないですよ。
グッジョブ!です。( ̄∇ ̄)
>そのあたり全く無視で
そんな事ないですよ。
この作品を観て学んでいってくれることでしょう。
グッジョブ!です。\(^^)/
>果たしてリアルなのか?ってこともあります
あんまり詰め込んでも仕方ないですよ。
そっちの方が安直って言われてしまうでしょう。
>描くとややこしい近隣中韓北台露あたりは意図的に外したのか知らないだけなのか?
ちゃんと際どい台詞ありましたよ。
見落としている(聴き落としている)人多かったと思うけど。
>なんで放水車使いながら中国が提供してくれた
エピソードは入れなかったんですかね
それこそ日和ったって言われてしまうでしょう。
>やっぱ何か一本芯が通ってないと…
五、六本は通っていたと思いますよ。
グッジョブ!!です。( ̄∇+ ̄)v
まあ、そんなわけで
充分に傑作でした。
スタッフ・キャストの皆さん
お疲れ様でした!
\(^^)/
投稿: kuroneko | 2016年9月12日 (月) 22時19分
まーあれですな。
2D
3D
4D
をそれぞれ後各一回ずつくらい
じっくり観れば面白さが理解できて
評価出来る点も増えますよ。きっと。
(*^ー゚)b
自分は
2Dで充分堪能しましたが。
( ̄∇+ ̄)
投稿: kuroneko | 2016年9月12日 (月) 23時15分