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2016年11月26日 (土)

映画「軍事演習」

「軍事演習」
MANEUVER

監督: フレデリック・ワイズマン

時間: 115分 (1時間55分)
製作年: 1979年/アメリカ

(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)
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・適当なコメンテーター。

 「志願制は機能していません。」

 緩んだ兵士達を無断で撮って、そこに相応しい扇情的なコメントをして世論を
"造り出していく"

・私道を掘る老人
・軍歴が20年になる男
・ドイツ娘
・少年
・ピンナップガール
・ラジオ
・司令官
・etc,etc,,

 "先入観"を一切廃して、文字通りありのままを撮る・撮られる姿勢にインテリジェンスと
法治下における民主主義国家勢による軍事演習という趣は、確実にあり「肯定できる」
ものだ。

 観ていて「戦争の始め方」(2001)を思い出した。或いは、戦車をまるでスポーツカーの
ように乗り回す軍の不届き者のいつかの投稿画像。

 兵士達もコマンダーも、税金の拠出により動いていて、その行動の全てはルールに
乗っ取って、記録され、分析され、総括され、予算が編成され、各国の国会で計られ
修正され承認され可決されやがて実施されていく(多分、きっと、Maybe)。

 戦車も、ヘリコプターも、演習用の火薬の一つ一つも、沿道のドイツ国民も、
本作を撮るワイズマン達も、適当に何かを捏造していくテレビマン達も、

"全て"が、『国家』というシステムの中で動いていくに過ぎない。

 という事がよくわかる。

 軍隊も、マスコミも、映画人達も、一般国民も、軍人達も、作戦実行中の重要そうで
もない会話、"全て"が『国家』なくしてはまともに機能しない。

 偏向した思想に染まった化け物が混在していれば、弾薬も予算も幾らあっても足りず、
不気味な事件は頻発しマスコミは好き勝手にでっち上げし、国民は国家も軍もマスコミも
一切信用せず、協力せず、そして、やがては「本当の戦争」へと突入していく。。

 国民も、政治も、極度に偏向した思想を持つ化け物達に支配されてしまっている国は、
このピクニック同様の大演習を羨ましく思うことだろう。

 毎日、野球チームの紅白戦そのままに互いに進軍状況を確認し、演習上での被害
状況を確認し合い、勝ち負けを決めて翌日のお互いの役割を事細かに決めていく。。

 国が無ければ、軍は無い。
 軍が無ければ、国は無い。

 最低限のルールに乗っ取った国のコントロール下による軍の統制による死者と、
人間の命を何とも思わない無責任極まりない虚無思想に染まった化け物に国を
乗っ取られて騙されて動かされた軍のデタラメな統制による死者と果たして
どちらが多いのだろうか?

 ミスリードによって作られた妄想の平和と、決められたルールによる
コントロールされる戦争。。

 偽りの平和は、偽りの戦争を産み、
 偽りの戦争からは、偽りの平和しか産まれない。

 そして、
 偽りの平和は、偽りの戦争を産む、、、
 
 "Happy war!" 「"楽しい戦争"を!」

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