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2016年12月19日 (月)

通過点としての「街」

 
 

 見知らぬ街に降り立つ。

 とある道端で、

 夜明け前の、

 美しい風景を呆然として見た。 

 河は、夜空と、家々からの僅かな光を受けて輝いていた。

 音は無く、木々は、鬱蒼と茂り、不安は欠片も感じなかった。

 

 その街で暮らす人々を見た。

 少しだけ話をした。

 同じような価値観の中で、同じような日々の忙しさであろうが、

 そこで暮らす人々は、自分にとっては明らかに違った。

 何もかも違うと言ってもいい。

 

 チェーン店で丼ものを食べた。

 アルバイトに勤しむ店内の若者達は、余りの愛想の良さと
ひたむきさに少年のように見えた。

 

 「この街にきっと、また来よう。」と思った。 

 加速されていく時の流れの中で。

  

 
  
 
 
 
 
 
 

 
 





 
 
  
 



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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