通過点としての「街」
見知らぬ街に降り立つ。
とある道端で、
夜明け前の、
美しい風景を呆然として見た。
河は、夜空と、家々からの僅かな光を受けて輝いていた。
音は無く、木々は、鬱蒼と茂り、不安は欠片も感じなかった。
その街で暮らす人々を見た。
少しだけ話をした。
同じような価値観の中で、同じような日々の忙しさであろうが、
そこで暮らす人々は、自分にとっては明らかに違った。
何もかも違うと言ってもいい。
チェーン店で丼ものを食べた。
アルバイトに勤しむ店内の若者達は、余りの愛想の良さと
ひたむきさに少年のように見えた。
「この街にきっと、また来よう。」と思った。
加速されていく時の流れの中で。
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