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2017年12月23日 (土)

映画「ブレードランナー」

「ブレードランナー」
BLADE RUNNER


原作: フィリップ・K・ディック   
監督: リドリー・スコット   
脚本: ハンプトン・ファンチャー,デヴィッド・ピープルズ   
撮影: ジョーダン・クローネンウェス   
音楽: ヴァンゲリス
編集: テリー・ローリングス
特撮: ダグラス・トランブル,リチャード・ユリシック,デヴィッド・ドライヤー   
プロダクションデザイン: ローレンス・G・ポール   
デザイン: シド・ミード   
舞台設計,衣装デザイン: マイケル・カプラン,チャールズ・ノード   
キャスティング: ジェーン・ファインバーグ,マイク・フェントン   
出演: ハリソン・フォード,ルトガー・ハウアー,ショーン・ヤング,
エドワード・ジェームズ・オルモス,ダリル・ハンナ

時間: 1時間57分(117分)
製作年: 1982年/アメリカ

(満足度:☆☆☆☆☆)(5個で満点)
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 ※本記事は旧ブログからのお引越し記事です(2008年1月にアップロード)


伝説の名作ブレードランナーについては完全に波に乗り遅れ未見のまま生きてきた。

2007年、[ファイナル・カット]なる文字通り最後と思われるバージョンが完成し、
ファイナルカットを含めた全バージョンが収録されたDVD-BOXも発売されたので
昨年の自分へのクリスマスプレゼントに購入。

その名も
「BLADE RUNNER FIVE-DISC ULTIMATE COLLECTER'S EDITION」(゚∀゚)

2008年1月現在、以下の5バージョンが存在し上記DVD-BOXには全て
収納されている。

[1] 「ブレードランナー」オリジナル劇場版 (1982)
[2] 「ブレードランナー 完全版」インターナショナル劇場版 (1982)
[3] 「ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版」(1992)
[4] 「ブレードランナー ワークプリント」 (---)
[5] 「ブレードランナー ファイナル・カット」(2007)

正月かけて全部観た(^^;)観た順序は[1]→[5]。

※以下各バージョンについては"同じ"とか"違う"とか述べていますが厳密には
全てのバージョン異なることは承知の上で一観客としての印象を述べてみる。
(小数点以下は切捨てと同じルール)

・総合的に優劣を付けるとすると以下の順になる。

[5]→[4]→[3]→[2]→[1]
判りやすいなあ(^^)

・インパクトが強かった順は以下。

[4]→[3]→[5]→[1]→[2]

・内容的にグループ分けをすると以下のように3グループになる
( [1],[2] ) ([4] ) ([3],[5])

とりあえず全体に共通している部分については
「とてつもなく画面が美しい映画」だと率直に思った。
画質のクオリティが極めて高く隅々まで行届いた作りこみの凄さ。
セットが凄いSF映画は幾らもあるが見せ方のレベルの高さと労力として本作に
匹敵するのは私が知る限りでは「2001年宇宙の旅」(1968)だけと言える。

シーンとして面白かったのはリオン(反乱を起こしたレプリカントの一人)と
デカード(ハリソン・フォード演じるブレードランナー)の対決シーンが振り付けから
画面設計まで「ターミネーター2」のクライマックスに超ソックリ。これは「T-2」の方が
パクッったと言うよりもジェームズ・キャメロンが本作への尊敬を込めたパロディだと
思う。デカードの同僚(監視役?)"ガフ"を演じるエドワード・ジェームズ・オルモスが
印象深い。

[1] 「ブレードランナー」オリジナル劇場版 (1982)

記念すべき日本での最初の公開バージョン。ラストが監督の意に沿わないもの
だということは知っていたけど、一切の予備知識全て抜きに初めて観た正直な
私の感想はこのバージョンのラストは特に嫌いではない。今後何回も観れば
印象が変わる可能性大だけども。何となく女性は[1],[2]のラストの方を好むと
思う気がするがどうだろう。

[2] 「ブレードランナー 完全版」インターナショナル劇場版 (1982)

[1]でカットされているセリフや一部シーンが使用されていて解り易くなっている
感じがするが本質的には[1]と変わらない。明らかに[1]より長いと感じたが
長さ的に実は[1]とほとんど変わらない。ラストは[1]と同じ。

[3] 「ディレクターズカット/ブレードランナー 最終版」(1992)

一番違うのはラスト。ラストは[1],[2]とは物語の核心が変わってしまう極めて
重要な違いがある。このバージョンではリドリー監督の意に沿うように変えられている。
というよりも監督の意図通りに"直った"というべきか。

このバージョンは[1],[2]に比べ前半の飛翔シーンが物凄く心地よく感じられ音楽と
映像のテンポが相当細かく修正されていると思われた。ちゃんと比較したわけでは
ないのでただの錯覚かもしれないけど(^^;)全体的に流れが[1],[2]より澱みが無く
ラストも含めパワフルに感じられた。

[4] 「ブレードランナー ワークプリント (---)

公開前のテスト版!!個人的にはこのバージョンが一番好きである。まずオープニングが
このバージョンだけ異なる。シンプルだけど迫力があってカッコイー\(@_@)/
またタイトル後に続くレプリカントに関する説明も他のバージョンと異なりただの
字幕ではなく"アメリカン辞典"からの引用という形をとっていてSF映画っぽくて
面白い。

ロイ(反乱レプリカントのリーダー)とデカードの対決シーンでの音楽の使い方も
他のバージョンとは突出して異なるがテスト版ゆえに他のバージョンの方が
明らかに洗練されているのはさすが。他に群集シーンもこのバージョンだけのものが
幾つかあり、全体的に混沌とした世界感が一番良く表現されている気がする。
ラストそのものは[3],[5]とほぼ同じ(BGMが異なる)。

[5] 「ブレードランナー ファイナル・カット」 (2007)

全体的に[3]と良く似ている。正直に言えば[3],[5]を観て「どちらが『ファイナル・カット』か
当てろ」と言われても私は恐らく外すと思う。([4]は相違点が大きいので消去法で
ワークプリント番と判るだろう)誰にでも違いのわかるこのバージョンで新たに加えられた
シーンがあるが追加の意図は正直私には判らなかった。
これから何度も観てその意図を解明したい。その前に知識として[移植]されてしまうかも
しれないけど。色調や細かい合成等が相当いじられているのは何となくだけど感じられる。
ワークプリントからの"復活"シーンが結構あるかと思ったけど解らなかった。

とりあえずは全バージョン観たところまででまずは満足(^^;)
中身については今後いろいろ書いていきたいと思う。

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 。。と約10年前(2008年1月)の「自分」は旧ブログで書いている。この記事はとっくに
現ブログに移行したものと思って今回探してみたが見つからなかった。そして、今も
単に見つからないだけなのかどうか自信がない。もしいつかの過去記事と重複して
いたら、"記憶違い"や"思い違い"ではなくて、自分の記憶自体が移植されたもの
なのかもしれない
。そうすると説明がつくことも日常的になくはない。

 それにしても、本作が80年代後半の作品なのではなく、80年代初頭の作品である
ことに驚きを禁じ得ない(自分の『記憶』では1989年の作品だと勝手に思い込んでいた。
多分、最終版公開時の印象が大きかったのだろう)。「2001年宇宙の旅」(1968年4月6日
公開)がリアルワールドでの月面着陸(1969年7月20日)よりも前の作品であったことが
今では信じられないように。
(2017年12月某日 記述)

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