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2018年2月

2018年2月24日 (土)

映画「怒りの海」

「怒りの海」


監督: 今井正
脚本: 八木沢武孝,山形雄策
撮影: 小倉金弥
音楽: 山田和男
美術: 平川透徹
録音: 安恵重遠
特殊技術: 円谷英二
出演: 大河内伝次郎,原節子,月田一郎,河津清三郎,山根寿子,黒川弥太郎,
村田知英子,志村喬

時間: 89分 (1時間19分)
製作年: 1944年/日本

(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)
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戦艦「土佐」の"廃艦式"から、ワシントン軍縮会議を経て戦艦「夕張」の誕生、
平賀譲の生涯を描く。

 

 高木役の志村喬(終戦工作に奔走した高木惣吉がモデルか?)、平賀の娘役の
原節子と何気に豪華な俳優陣。原節子はぼんやりと観ていると彼女が出演して
いるとは気付かないほどの地味さ。中盤で出てくる巡洋艦の映像でシルエットとして
比較的判り安いのは"那智"であろうか。

 今井正の作品には、撮影の捉え方が"観客が観たい対象を捉えている快感"が
あるように思う。よほどサービス精神が旺盛なのかニーズの把握が上手いのか。

 戦艦の設計スタッフの奮闘、建造中の船のダイナミックな構図、爆沈の特撮、
主人公平賀の苦闘、竣工していく軍艦の今となっては貴重極まる映像、、、
出し惜しみが当たり前の諸作品に比べれば、一つ一つのシーンが長く、じっくり
腰を据えて楽しめる。

 繰り返される模型を使用した流水実験のシーンや、劇中、"夕張"という名前は
一回も使用せずに「居住性は保証しないよ」という平賀の台詞が憎い(夕張は
排水量は上げずに性能を落とさないようにキープしたことが大きな特徴の一つで、
居住性は犠牲になったと言われる)

 「世界に類を見ない」傑作巡洋艦"夕張"が完成する後半以降は平賀護中将の
伝記映画且つ軍のお墨付きを得た作品らしく、戦時中の作品ということもあり、
若干キナ臭さはあるが、今日の眼で細部まで観ても何らおかしい、過剰な故意の
国威発揚は特に感じられない。それゆえ今井を始めとする製作スタッフの映画人
としての力量は半端ない。堂々たる「プロの作品」だ

 リメイクしたとしても、十分に今日的なテーマを盛り込むのは可能で、しかも
それほど予算を潤沢にかけたわけでもない中編と言っていい本作を質的に
越えるのは極めて難しいだろう。賞賛されてよい作品だと思う

 軍縮条約により自国軍の攻撃で轟沈する土佐の"断末魔"とも呼べる砲撃の
音に耳を塞ぐ設計を担当したメンバー達。

 国土防衛の為に、国民の為に、(当時の価値感に基づく)平和の為に、全身
全霊を賭けて作り出した作品(戦艦)を禄に使用せずに海の藻屑にしてしまうのは
わが子を殺すにも等しい気持ちだったのに違い無い。

 こういった往時の生きた人々の感情の描写を遺していくことは映画の
使命の一つであり、そうした作品が後世の人々の娯楽と貴重な資料、
遺産として大事に遺されていくことが本当の『平和』であるといえる。

 国威発揚映画だからといって杜撰な管理のままで散逸していくとすれば
未来の国民の民度を下げ、戦争行為にも等しいある意味で犯罪なのでは
あるまいか。

 ワシントン会議に外交官の一人として列席していた石射猪太郎によると、
議長席にいたアメリカ代表のヒューズは「陸奥、土佐、加賀の三主力艦の他に
起工・未起工の多数艦船を廃棄すべしと、いちいち艦名を指摘した。
当時アメリカの頭痛の種と称されたわが八八艦隊建造計画の実現を食い止める
案に他ならない。」と自伝「外交官の一生」の中で述べている。

 難を言えば、万能の人格者とは到底言えなかったというよりも、負の側面も
小さくない平賀護という実在の人物が英雄視に等しく描かれていることだが、
それは何も国威発揚の軍や国の御用達映画に限ったことではない。主人公たるもの
過剰に肯定的に描かれてしかるべきという点と戦局がすでに悪化している時期に
製作された作品としての内容のバランス感覚とを合わせて判断されるべきだろう。

 「所詮は権力に"作らされた"作品」と断ずるのは容易い。しかし、現代よりも
遥かに少ない人口(終戦時の日本の人口は約7200万人)で未曾有の国難を乗り切り、
再び繁栄の時代を気付いた戦中・戦後に比べて、政治・経済・文化のいずれに
おいても停滞、減衰していないとは言えない我々にどれだけ過去の作品を批判
できる資格があるだろうか。


[平賀 譲]
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平賀 譲(ひらが ゆずる、1878年(明治11年)3月8日 - 1943年(昭和18年)2月17日)
は、日本の海軍軍人、工学者、華族。海軍技術中将従三位男爵、東京帝大総長、
工学博士。

平賀の留学帰国後は海軍艦政本部で艦艇設計に従事し、第四部計画主任と
なってからは戦艦紀伊型、重巡洋艦古鷹型、妙高型、軽巡洋艦夕張、川内型、
駆逐艦神風型、若竹型を設計した。夕張や重巡洋艦妙高型の軽量化は各国海軍
艦艇造船官を注目させた。造船の神様、という賛辞も存在する。一方、海軍中枢部や
他の造船官らからの反対意見には頑として譲らなかったため、平賀譲(ゆずる)
ならぬ「平賀不譲(ゆずらず)」と皮肉られた。

平賀の上司であった山本(山本開蔵)は、敗戦の責任の多くが艦政にあり、その
原因が平賀の艦政本部復帰にあると考えていたと言われる。戦後、造船協会が
山本に名誉会員の称号を贈ろうとしたときはこれを固辞し、強行するなら協会を
脱退する、自分はそのような名誉を受けるに値する人間ではない、と言ったと
いわれる。
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(ウィキペディア日本語版)[2018年2月13日 (火) 08:09 UTC]


[夕張 (軽巡洋艦))]
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夕張(ゆうばり/ゆふばり)は、日本海軍の二等巡洋艦(軽巡洋艦)。 艦名は、
夕張川(石狩川の支流)に由来する。 同型艦はない。主砲、発射管を全て
中心線上に配置し、2890トンの船体に5500トン型の軽巡洋艦と同等の砲備雷装
を備え、速力も同等だった。 当時、世界の海軍から注目され、設計者の
平賀譲大佐(当時のち将官)の名を一躍有名にした。

計画 大正6年度(1917年)、八四艦隊案
発注 1921年12月5日製造訓令
起工 1922年6月5日
進水 1923年3月5日
竣工 1923年7月31日
最期 1944年4月28日沈没
北緯5度38分 東経131度45分
除籍 1944年6月10日

基準排水量 公表値 2,890トン
全長 456 ft 0 in (138.99 m)
水線長 450 ft 0 in (137.16 m)

乗員 計画乗員 328名
竣工時定員 328名
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(ウィキペディア日本語版)[2017年12月6日 (水) 07:56 UTC]


[ワシントン海軍軍縮条約]
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ワシントン海軍軍縮条約(ワシントンかいぐんぐんしゅくじょうやく)は、
1921年(大正10年)11月11日から1922年(大正11年)2月6日までアメリカ合衆国の
ワシントンD.C.で開催されたワシントン会議のうち、海軍の軍縮問題についての
討議の上で採択された条約。アメリカ(米)、イギリス(英)、日本(日)、
フランス(仏)、イタリア(伊)の戦艦・航空母艦(空母)等の保有の制限が
取り決められた。華府条約(ワシントン条約)とも表記される。

この条約型建造の結果軍備拡張がかえって激化。そのため、巡洋艦以下の
補助艦艇の制限を加えるためのロンドン海軍軍縮会議が開催されることとなる。
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(ウィキペディア日本語版)[2018年2月4日 (日) 02:34 UTC]



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共_18_02_24

 
 
  

 想定していたイメージを作りだしている作品に出会い元気を貰う。

 予想通りにシンプルで、力強く、そして、美しい

 


 

 

 




 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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2018年2月21日 (水)

春_18_02_20

 
 
  

 電子の向こう側の ある人 がその生涯を終えた。

 

 電子のこちら側から自分が見送るのは二人目となった。

 

 暗闇の向こうに の花 が見えた。


 

 

 




 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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2018年2月12日 (月)

映画「斬る」

「斬る」

原案: 山本周五郎
監督: 岡本喜八
脚本: 岡本喜八,村尾昭
撮影: 西垣六郎
音楽: 佐藤勝
美術: 阿久根厳
編集: 黒岩義民
殺陣: 久世竜

時間: 114分 (1時間54分)
製作年: 1968年/日本 東宝

(満足度:☆☆☆☆)(5個で満点)
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上意討ちを果たした七人は藩を手中に治める家老の手により浪人達を集めた
刺客を送り込まれる。浪人達はさらに逆賊となった七人もろとも討伐される側に、、

 

 序盤の最大の見せ場となる上意討ちのシーンは黒澤作品を多分に
意識していると思われる殺陣とカメラワークだ。「七人の侍」(1954)を彷彿と
させる"三船"ばりなダイナミックな上段構えの刀の使い方と「用心棒」(1961)
さながらのカメラワーク。役者達が地味な印象を与えるが準主役の岸田森を
含めて"剣"に心得のある役者を使ったのだろうか。そう思えるような演技指導
ではできないような見事なシーンとなっている。

 主役の仲代達也演じる男は頭は切れ腕も立つが所謂スーパーマン的な
扱いではなく、後半では首魁の手にかかり容赦ない拷問に晒される。

 仲代一人では出来ない限界を明確に見せることで、東野英二郎・岸田森等
が浮かび上がり、後半の最大の見せ場の乱戦へとなだれこんでいく。

 仲代演じる男はお上に絶対服従することで存在する「侍」のくだらなさ
何度も説くが、日本のサラリーマン社会を揶揄していることは明白であり、
多勢に歯向かうことの恐怖、心の弱さ、疑念、嫉妬といったものが歯車を狂わせて
いくという意味では時代劇というよりも、武家時代を舞台とした現代劇であり、
人間の心の弱さからくる行動様式をエンターテイメントにまで昇華しているという
意味では 深作欣二の秀作「狼と豚と人間」(1964)に力学的方向性が似ている

 志を持ってお上に歯向かい、徹底的に孤立していく様と内部崩壊の危機・討伐を
命じられた浪人達の立場の相違の無さと共感する様は見ていて「二・二六事件」
における青年将校達を彷彿とさせた。

 同名の作品に柴田鎌三郎原作、三隅研次監督作品の「斬る」(1962)がある。
こちらは大映の制作で独特の世界観を構築していて内容も主旨も全く異なる
作品であるが"侍"というワールドを一言で表すキャッチーなキーワードとして
今後も使われていくタイトルなのかもしれない。
 

 本作が制作された1968年は「2001年 宇宙の旅」が公開された年でもある。

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映画感想一覧>>

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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2018年2月10日 (土)

映画「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」

「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」

製作: 若松孝二
企画: 若松孝二
企画協力: 鈴木邦男
監督: 若松孝二
脚本: 掛川正幸,若松孝二
撮影: 辻智彦,満若勇咲
衣裳: 宮本まさ江
編集: 坂本久美子
キャスティング: 小林良二
音楽: 板橋文夫
音楽プロデューサー: 高護
照明: 大久保礼司
録音: 宋晋瑞
出演: 井浦新,満島真之介,タモト清嵐,岩間天嗣,永岡佑,鈴之助,渋川清彦,
大西信満,地曵豪,中泉英雄,橋本一郎,平野勇樹,鈴木信二,落合モトキ

時間: 119分 (1時間59分)
製作年: 2011年/日本

(満足度:☆☆☆☆+)(5個で満点)
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 三島由紀夫(1925-1970)と最期を共にした森田必勝(1945-1970)が
「どこまで、どのように」描かれているのか気になっていたのが鑑賞の理由と
目的の一つだったが、影の主役と言っても過言ではない"準主役以上"の扱い
に満足。

 演じた満島真之介goodjob。

 企画協力の名目でクレジットされている鈴木邦男によると、監督の若松孝二も
実際の森田必勝を高く評価していたらしい。

 三島由紀夫は、天皇体制下において"天皇に直結する国軍"を想定した人間で
あったが(真意の所は本人でないと勿論判らない)、若松孝二は、その『衝動』を
描くということで若松自身は"左側"に位置する人間としては矛盾せず、描かれた
三島由紀夫と若松監督のエネルギー成分としての親和性は高く、誹謗にも中傷に
堕ちない作品にすることに成功したことは評価したい。

 井浦新の三島も期待通り、自身の手でよく解釈されていて一瞬一瞬のシーンに
気合いと丁寧さが感じられてとても良かった。

 三島の「躊躇い」。

 結果として現実に「流される」三島

 「敗れていく」三島

 実像の側面の一つに迫っていたのではなかろうか。


 そして、「三島由紀夫と若者たち」は"行動"していく。

 

・自衛隊に体験入隊する"平岡公威"。

・自衛官との飲みの席で理解を得られぬ三島。

・学生運動に対する民族派として抵抗する森田必勝。

・東大で学生と論争する三島。

・楯の会結成 民兵・指揮官の要請。

・新宿暴動で出動しない自衛隊と楯の会。

・部下の脱退。

・頑なになっていく森田に「引っ張られ」ていく三島。

・三島の、"仲間"との「一体感(安心感?)」。

・三島・森田以外の、"師"との距離感の近さゆえの「失望感」。

  

 全体として音楽も良い。

 だが、終盤における四季の風景のインサートについては多分"違う"。何となく
三島らしくないような気がする。
 

 いや、らしくないからこそ、"らしい"のかもしれない。
 

 井浦新の演出方法と、三島由紀夫というキャラクターの相性は良い。

 客観化し、さらにそこへの解釈を表現することを"抑える"ことにより、人物造形に
余韻が生まれる。

 井浦新は、多分、三島を最終決定の最後のキックが弱い人間として解釈し、
それが敗北に繋がっていると捉えているのではと思える。

 「現実という濁流」の前になぜか不思議とすら思えるほどに"常に"後手に回って
いく三島を演じることに成功している。
 

最後の演説も、ただ素晴らしい。邦画史に残る名シーンとなった。

 世界的な評価と名声を確立した文学者が"本気"で相手に訴え、懇願することの
哀しさ。

 序盤における自衛隊への体験入隊シーンで走る姿が明らかに不恰好なのは、
三島の運動オンチを揶揄しているのかと思ったが、実は井浦新は本作の
クランクインの二ヶ月前には踵を骨折して入院中だったとか。

 そのせいもあって走りようが無かったのが真相らしいが自分のように
"文学先生"らしさを意図的に演出したのかと解釈した人もいただろう。

 若松孝児二は、左であれ、右であれ、「情熱」を何らかの形にしようとあがき、
もがく人間像そのものを描かせるのは上手のだろう。「キャタピラー」は戦争から
の帰還、戦争という結論に達した世界という、後の世界を解釈したために不快な
作品となった。

 今回も余り上手くいっていないシーンはある。

 妻が富士山の麓でうろちょろするシーンは頂けない。

 また、序盤の自衛隊員との飲みのシーンは、十分にリサーチして描いているのか
どうか判然とせず、往時の空気、背後関係を知らずに戦中・戦前を語る愚と同じで
"否定される三島"ありきの不快なシーンとなっている。

 『問答無用』に"不戦"を貫く様(それは、問答無用に戦略無き無謀な戦いを
強制して人を死地に送る様と同値である)
が不快極まるように三島が敗北した
という未来から降りてきたような某人物の不遜な態度は映画を棄損している。

 良いシーンもある。

「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(2007)と同じで

 「世の中を変えないといけない」という衝動思い込み

 がテロに走る結果と何も結びつかないことを判らずに社会の一員としての階段を
転がり堕ちていく若者と楯の会に集っていく若者と自ら退路を絶っていく三島の"衝動"
そのもの「自衛隊が決起しないのならば自分達が起つしかない」という論理的な解釈は
置いておいて衝動そのものについては、実に丁寧に描かれていて見応え十分である。

 

・脱会を申し出る特丸の表情と三島の間のシーン。

・最後の演説で憤死するかのような怒り絶頂の森田の表情。

・サラリーマンに堕ちた?自衛隊幹部を叱責する三島。

 三島由紀夫はひたすら敗れ続ける。意図的なのではとすら思えるほどに。

・訓練中に溺れる隊員を間髪入れずに仲間を"救出する森田"と"何もできない三島"。

・部下の徳丸への説得を失敗する三島。

・新宿暴動の展開の読みの浅さ。

・人数をどう配分するのか、不足の事態への対応。

・市谷襲撃計画の無謀さ。

・楯の会から市谷襲撃までどこまで主導的役割があったのか。

・東大で全共闘に「天皇と一言言ってくれれば」と"懇願する"三島は意外性を
誘発する危険をどこまで自認していたのか?

・森田の行動の「想定外」という敗北。

・楯の会の訓練。

・国家体制の変革(革命)を標榜することと、人工的な静謐を望むことの矛盾。

・赤軍の行動に嫉妬に近い焦燥を覚える三島。

・決起の概要について部下に「ダメ出しされる」三島。

・決起後のマスコミへの手紙。
 
・バルコニーでの最後の演説。  

・最後の演説に「マイクを用意しなかった」三島。  

 最初から「敗北しなくてはならない(演説は否定されなくてはならない)」ことを
「織り込み済み」の謎。

・切腹。

 三島と森田の切腹では"作法"は異なる。

 三島の介錯は二度を有し、森田は一回で済んだ。劇中では、森田が介錯を
代わってくれと頼むシーンだけがあり、理由は画面上からはほぼ判らない。

 実際には、腹を過度に斬りすぎた三島の筋肉は激しく硬直していて首の切断が上手く
いかなかったからだと思われる。
    

 それは、「死への緊張」を隠さなかったことを意味する。

 比べて、森田は介錯する側の事を考えて、形式上の腹きりで済ませ、首が体を
離れることを予め考慮した上で体をリラックスさせていた可能性
は「大いにある」。

 さらに、介錯して、その死を眼前で目撃し、そのすぐ後に、自死を選択する者の
死への恐怖の度合いは前者に比ではなく計り知れない。

 もしも、森田が先に切腹して三島が介錯していたら、、 

 人生の最期にして、一期一会唯一絶無の最大の謎を残して三島由紀夫の生は
これを持って『完結』を迎える。

 もしかしたら、最後の演説と、切腹そのものだけは、
三島が 「思い描いた通りの展開」だったのではないか。

 もしも、部下達がマイクを用意していたら?

 もしも、自衛隊に演説が肯定的受け入れられたら?

 三島の決起は『敗北』し肝心要の切腹が意味不明な死になってしまっただろう。

  

 崇高なる意図は、決して理解されず、ひどく嘲笑され、徹底的に敗北し、
僅かな人間(側近)にしか理解できない。

 だからこそ『切腹』は肯定され得るという図式。

 薔薇刑のモデルとなった三島と相似する。

 「自分はともかく、森田の思想を後世に伝えてくれ」

 という三島の言葉は或いは本音だったのかもしれない。

 森田必勝という最愛・最良の弟子に出会わないとしたら三島の晩年はかなり違った
ものになっていたかもしれない。

 市谷への襲撃も、過程も結末も全く違うものになっていただろう。

 三島由紀夫は、エネルギーそのものを体現した稀有な存在だったのかもしれない。

 エネルギーそのものであるから、滑稽なピエロに見えるのか崇高な存在に見えるの
かはそのエネルギーを眺め、「消費する我々」次第である。

 戦後の日本のパラドックスとひずみをここまで喜劇と悲劇の絶妙な中央線を最後の
最後まで"演じた"三島由紀夫は現代社会が続く限り語られ続け、解釈され続け、
情報は追加され続け、更新され続けるだろう。

  

 実在し散り去った稀有な作家の生と、その渦に共に沈んだ一人の"漢"。

 そして、ある種の解釈と共感の下に焼き付けた映像に。

 拍手。





 最期の呟きの言葉は、誰に向けての言葉だったのだろう。 

 或いは、自分自身に言い聞かせた言葉だったのかもしれない。



  
 

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2018年2月 7日 (水)

宙_18_02_07

 
 

 ここまで噴射しなくては、

 ここまで激しく抵抗しなくては、

 "宇宙(そら)"には出られないのか。

 地球の局面から外には出られないのか。
 

 そのことに「因果」を強く感じる。

 

 


 

 

 




 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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