« 「平成」の終わりに「昭和」を思う。 | トップページ | 2019年4月27日の風景 »

2019年4月13日 (土)

リーマン戦記(31)

リーマン戦記(31)
春の点景を見る
 
 
 
 今年も春が来た。桜も散った後のこの時期は電車の中などで「新人リーマン」と
「先輩&後輩(新人)リーマン」の2パターンの姿をよく見かけるようになる。
 
 毎年決まって思うのがそれらの"風物詩"的光景がなぜ「このシーズンほどには
見かけないのか」という点だ。新人リーマン君も先輩リーマン君も交通ルートは
春が終わったからといって多くはそう急激に変わらない。
 
 新人リーマンも先輩リーマンも通年存在するはずなのに。

 当たり前と言えば当たり前だが、新人は夏に向けて日々新人ではなくなり、
先輩もまた先輩Ⅱ、先輩Ⅲへと脱皮していくからなのだろう。脱皮はしていくが
それが"進化"であるかどうかはまた別の話しだが。
 
 先輩の新人リーマンへの諭す(と先輩本人は思っている)"有り難いお話"もまた
この時期の風物詩の一つでその諭しの内容は大概は間違ってはいないかもしれ
ないが
『正しくない』

 新人君は違和感を感じながら相槌を打ち、先輩君・先輩さんはますます気持ちよく
独自の理論を語り、「飲みに行こう!」と新人君・新人さんを誘い降りていく、、 
 
 今年もまた或る先輩君は、新人(全くの新社会人ではなさそう)君に自分の戦略を
語っていた。その戦略とは自分ともう一人の中堅社員二人を2トップにして精鋭部隊を
創るというものだが、要約すると評価の高い一部の若手社員を囲い込み、力の無い
社員は
見捨てて切り捨てていくという「よくある凡庸なもの」だった。
 
 先輩君は部隊創設の必要性と必然性を熱心に語り、笑みを浮かべた。その笑みは
「歪んで」いた。後輩君はその戦略と某先輩氏の表情の「歪み」を直感的に理解して
いたようで苦笑いを含めた冴えない表情になった。同時に、その精鋭部隊に自分の入る
可能性が低いことへの失望感も表明していたが先輩君は後輩君の受けとめの変化には
まるで気付いていないようだった。
 
 この先輩君が活躍して、まい進すればするだけ、企業の実質的な収益は先細り、
企業は一見成長しているように見えて、将来の芽を摘むだけで若手は失望して
ポテンシャルはいずれ落ちていくのではないのか。そんな余計な事をふと考えた。
 
 この某後輩君はきっと大丈夫だろう。先輩君の理論の致命的な過ちと欠点に気が
付いていたようだから。

 自分は決してこの先輩君のような事はすまい。寧ろ逆をやっていくだろう
思いつつ、電車を降りた。

 
 闘いは終らない。始まればいつかは終り、終わる端からまた始まる。。
 
   

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

<=== Back   To be continued ===>
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

|

« 「平成」の終わりに「昭和」を思う。 | トップページ | 2019年4月27日の風景 »

リーマン戦記」カテゴリの記事