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2020年7月18日 (土)

news「三浦春馬さん死去」

 
 俳優の三浦春馬(みうらはるま)さんが亡くなられた。享年30歳。個人的には
女史プロレスラーの木村花(きむらはな)さんが今年の5月に亡くなられて以来の
大きな衝撃と哀しみだ。

 「永遠のゼロ」(2013)での現代パートでの青年健太郎役の演技は小気味よく
どのシーンも気合いが入っていて同時に現代の若者特有とも思える繊細さが
滲み出ていて大きな好感を持った。
 
 テレビで特集が組まれていた時に見せていた演技や将来について熱く語る姿勢は
余りにも熱過ぎて熱心過ぎる点に危うさも感じ、「こんなに若くてこの勢いで
走り続けていきそうだけど大丈夫なんだろうか」という思いを持ったが杞憂だろう
思った。
 
 動向について余り詳しくもないというよりほとんど知らない自分でも
「気配りし過ぎるほどの気配り屋さん」なんだろうという雰囲気が確実に垣間見えた
青年だった。

 エッジを利かせすぎて早くに潰れないで欲しいと思った。ユーモアも、恐怖も
優しさも自在に表現できる凄い俳優にきっとなるだろうと思った。松田優作に少し
というかかなり似ているとも思った。
  
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 明るみになる事が清いのか、明るみにならない事が清いのか…どの業界、
 職種でも、叩くだけ叩き、本人達の気力を奪っていく。皆んなが間違いを
 犯さない訳じゃないと思う。国力を高めるために、少しだけ戒める為に
 憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか…
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 今年の1月29日に投稿されたというしたという三浦さんのツイートだ。
まるで木村花さんの悲劇も予言したかとも思える心境の吐露。

 木村花さん(享年22歳)との共通して見られる点と言えば『優しさ』なの
だろうかと思わずにはいられない。

 多くの人が誰かに、何かにぶつけてしまうであろう何事かを二人は決して
それを許さずに、かと言って無かったことにも見て見ぬ振りも出来ずに
自分に向けてしまったのかもしれない。半端ではない『優しさ』を持って
しまった故なのかもしれない。

 彼、彼女の死でこの世界のこれからは随分と詰まらなくなってしまった

 木村花さんの試合を生で観てみたかった。名前通りの華やかさで
多くの人々を魅了し女史プロレスの歴史を大きく変えたかもしれなかった
のに。

 三浦春馬さんの熟成されていく演技と生き様をスクリーンで観たかった。 
邦画になくてはならない人材となっただろうに。いや既にそうだったのだろう。
 
 
 憤りだけじゃなく、立ち直る言葉を国民全員で紡ぎ出せないのか

  
 せめて、三浦さんの遺したこの言葉を胸に刻んで、心と頭のどこかに
常に置いて生きていこう。これから先の悲劇を少しでも減らす為に。

 無意味に追い詰められて消えていく命が、犠牲者がこれ以上増えないように。

 二人とも、どうか安らかに。 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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