衆議院議員選挙の結果2021.11
今回の衆議院議員選挙(第49回とのこと)は語るに足る結果となった思う。
これまでになく民意が反映された結果となったと思うからだ。
与党は大勝とは決して言えないが手堅く勝利を収めた。
野党は全体として見れば敗北だが、有権者は支持したい党を選択して一票を投じた
と見てとれる。
野党には任せておけないと思う人は、与党に投票した。
ある候補者を落選させたいと思う人が多くいる地区では対抗馬に票が集まった。
世代交代を望む有権者は実績があっても若い候補者に投票した。
実績のまだ無い候補者や政党でも今後に期待する有権者は投票した。
野党でも支持しない人や政党には積極的に不支持とした。
自分の一票が世の中に影響を及ぼすとは思わない、または、関係ない、または、
投票先が無い、または、判らない有権者は投票しなかった。
実に判りやすく、有権者の賢明な判断と、それが反映された歴史に残る選挙だった
のではないかと思う。
落選した新人候補者でも地道に選挙戦を戦った候補者は励まされたり、責任を取ろうとも
しないだろうと思われた人が辞意を表明したりと有権者の支持前提の出来事もこれまでは
余り見られなかったように思う。
投票率は数字だけで見れば、戦後三番目の低さだそうだが55.93%は潜在的には
有権者の六割が投票の意思を持っていたと見て良いと思われ悪くない数字だと思う。
今回は政権交代のチャンス(または危機)と国民が感じなかったとも思われる。
出口調査が従来よりも外れた点について騒がれているようだがそれもまた当然の結果だろう。
FACTと科学的な予測の研磨(昨今ではIT技術の投入)を怠り偏向バイアスをかけていても情報を出す側に
優位性があったからだ。これからは違う。投票率はなかなか上がらなくても、一票を投じる有権者は
支持したい、勢力を伸ばして欲しい人と政党に入れる。出口調査は、世相をきちんと正確に反映・予測する
技術を持たなければこれからも外すことになるだろう。
今回の判りやすい結果を受けて次回も(or次回は)選挙に行こうと思い決めた人々も
多くいることだろう。
個人的は今回は政権交代のチャンス(または危機)を強く感じた。野党は政策を訴えるチャンスと
材料が存分にあり、与党は責任を問われる事象と全方位的な解決の難しい課題が山積していたからだ。
貴方の一票が世の中を変える。変わる。恐らくは良い方に。民意の反映という意味で。
貴方の傍観は世の中を変える。恐らく悪い方に。民意と離れた方に世の中が進むという意味で。
政治家は国民の権利と財産、そして国益を守るために政策を提案し訴え実行せよ。
そうでない政局を作りだして悦んでいるだけの"政治屋"は去れ。
有権者は選挙に行こう。
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