CD「誰が為に鐘は鳴る」
CD「誰が為に鐘は鳴る」
ここ数週間というもの、なぜか急に浜田省吾の曲とフレーズが
毎日毎日昼夜を問わず頭の中に心地よく響いた。
愛がすべての扉あけてくれると
信じていた少年の日々
穏やかな幸福あまりに脆くて
強い男を演じてきた
#1 「MY OLD 50'S GUITAR」
このままそっと何も言わずに傍にいるから
このままずっと触れないままで傍にいるから
#3 「少年の心」
こんな風にあっけなく終わる一日
こんな風に愛した人を失う
#4 「青の時間」
「路地裏の少年」ならぬ無知で粗暴な路地裏の青年だったあの頃、
幾度となく聴き、幾度となく歌ったフレーズを口ずさむ。
社会に出ることを怖れ、呪い、マイクを握ると必ず「J.BOY」を
絶叫していた友の姿。
酔って路上に転がって雨に打たれても気にしなかったあの頃。
満員電車の窓ガラスに映写される過去の自分。
そう言えば、もう何年も、もしかしたら10年以上も聴いてないな。。
大学時代に持っていたCDはとっくの昔に散逸していた。
懐かしくも苦い思い出達と共に。
ネットで注文し、数日後に届いた。CDを再生する時にドキドキするのも
実に何年ぶりだろうか。懐かしいジャケットと、懐かしい声と、変わらぬ
研ぎ澄まされた、そして、熱く哀しい歌詞がそこにあった。
海が見えたら起こしてあげるから
もう少し眠りなよラジオを消して
サイドシートに話し掛けてみる
そこには誰もいないのに
#5 「サイドシートの影」
Coolな振りして築いた壁の中で
自閉してゆくお前の憂鬱な日々
空しさは誰のせいじゃなく
ただお前がこのタフな時代の中でいま
目を閉じてるからさ
#8 「SAME OLD ROCK'N ROLL」
鐘が鳴っている 約束の地に 打ち上げられた罪を知る者に
鐘が鳴っている 聖者のように 魂の声を聞く者に
鐘が鳴っている 非武装の地を争うことなく追われる者に
鐘が鳴っている 天使のように愛しい人を導く者に
#10 「詩人の鐘」
やるだけの事は、やってきた。出来ない事も数限りなくあった。
それでも、ここまで来た。さて、次はどこへ行こうか。それにしても、
そもそも俺は一体どこまで来たというのだろう。
荷物を点検して、「次の旅」に要らない物と要る物を心の中で何となく
整理を続ける日々の中で心の隅にしまってあった浜田省吾に辿りついた
のは必然だったのかもしれない。
悲しみは誰のせいじゃなく
ただ俺たちがこのタフな人生の中でいまも
成長してるからさ
#8 「SAME OLD ROCK'N ROLL」
成長していると信じたい。いや、正直、信じてはいないが、成長して
いることにしよう。悲しみはこれからもやって来るだろうから。
もうCDを無くすことは決してないだろう。もう少しで聴くことが出来ない
時代を迎えて、ただのオブジェとなったとしても。
ありがとう、浜田省吾。これからも、よろしく。
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誰がために鐘は鳴る 浜田省吾 58分32秒
MY OLD 50'S GUITAR
BASEBALL KID'S ROCK
少年の心
青の時間
サイドシートの影
恋は賭け事
夜は優し
SAME OLD ROCK'N ROLL
太陽の下へ
詩人の鐘
夏の終り
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