音楽/DVD

2014年6月22日 (日)

CD「誰が為に鐘は鳴る」

CD「誰が為に鐘は鳴る」

 

 ここ数週間というもの、なぜか急に浜田省吾の曲とフレーズが
毎日毎日昼夜を問わず頭の中に心地よく響いた。

 

 愛がすべての扉あけてくれると
 信じていた少年の日々
 穏やかな幸福あまりに脆くて
 強い男を演じてきた 

 #1 「MY OLD 50'S GUITAR」
 
 
 このままそっと何も言わずに傍にいるから
 このままずっと触れないままで傍にいるから

 #3 「少年の心」
  

 こんな風にあっけなく終わる一日
 こんな風に愛した人を失う

 #4 「青の時間」 

   

 「路地裏の少年」ならぬ無知で粗暴な路地裏の青年だったあの頃、
幾度となく聴き、幾度となく歌ったフレーズを口ずさむ。 

 社会に出ることを怖れ、呪い、マイクを握ると必ず「J.BOY」を
絶叫していた友の姿。

 酔って路上に転がって雨に打たれても気にしなかったあの頃。

 満員電車の窓ガラスに映写される過去の自分。

 そう言えば、もう何年も、もしかしたら10年以上も聴いてないな。。

 大学時代に持っていたCDはとっくの昔に散逸していた。

 懐かしくも苦い思い出達と共に。

 ネットで注文し、数日後に届いた。CDを再生する時にドキドキするのも
実に何年ぶりだろうか。懐かしいジャケットと、懐かしい声と、変わらぬ
研ぎ澄まされた、そして、熱く哀しい歌詞がそこにあった。

 

 海が見えたら起こしてあげるから
 もう少し眠りなよラジオを消して
 サイドシートに話し掛けてみる
 そこには誰もいないのに

 #5 「サイドシートの影」 
 

 Coolな振りして築いた壁の中で
 自閉してゆくお前の憂鬱な日々
 空しさは誰のせいじゃなく
 ただお前がこのタフな時代の中でいま
 目を閉じてるからさ

 #8 「SAME OLD ROCK'N ROLL」 
 

 鐘が鳴っている 約束の地に 打ち上げられた罪を知る者に
 鐘が鳴っている 聖者のように 魂の声を聞く者に

 鐘が鳴っている 非武装の地を争うことなく追われる者に
 鐘が鳴っている 天使のように愛しい人を導く者に

 #10 「詩人の鐘」 

 
 

 やるだけの事は、やってきた。出来ない事も数限りなくあった。
それでも、ここまで来た。さて、次はどこへ行こうか。それにしても、
そもそも俺は一体どこまで来たというのだろう。

 荷物を点検して、「次の旅」に要らない物と要る物を心の中で何となく
整理を続ける日々の中で心の隅にしまってあった浜田省吾に辿りついた
のは必然だったのかもしれない。

 
 

 悲しみは誰のせいじゃなく
 ただ俺たちがこのタフな人生の中でいまも
 成長してるからさ

 #8 「SAME OLD ROCK'N ROLL」 

 
 

 成長していると信じたい。いや、正直、信じてはいないが、成長して
いることにしよう。悲しみはこれからもやって来るだろうから。

 もうCDを無くすことは決してないだろう。もう少しで聴くことが出来ない
時代を迎えて、ただのオブジェとなったとしても。

 ありがとう、浜田省吾。これからも、よろしく。

 

 
 
 
 
 
 

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 誰がために鐘は鳴る 浜田省吾 58分32秒

    MY OLD 50'S GUITAR
   BASEBALL KID'S ROCK
    少年の心
    青の時間
    サイドシートの影
    恋は賭け事
    夜は優し
    SAME OLD ROCK'N ROLL
    太陽の下へ
    詩人の鐘
    夏の終り

 
 
 
 

 

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2013年7月15日 (月)

第4話「中野の友人」

週刊真木よう子
第4話「中野の友人」
(DVDにて鑑賞)

 

 これまで見てきた中では最も"いたたまれない"一編。
井口昇の熱演?するフリーター青年の"いけていない男振り"
がたまらない。同僚の女の盗みを目撃してしまうが、くだらない
取引(○○○○見せるから、不問にしろ)の要求に余りに呆気
なく屈してしまうところに"いけていない"人生のある構成成分が
集約されていると思う。それは、"中野の友人"との余りに淡過ぎる
ニアミスにも繋がっている。見ていて、在りし日の自分を思い起こし、
「遠くを見る目」になってしまう"男子"は案外多いことだろう。

 冒頭のアパートのゴミ出しを注意するアパートの住人と万引き
の常習でありながら、ふてぶてしく労働に従事し続ける女はデヴァイン
のようにしてしまうとか、真木よう子演じる"中野の友人"をもう少し
井口昇と絡ませるとかしても良かったと思うが、それでは、主要
テーマである『いたたまれなさ』が半減してしまうことを製作サイドは
よくよく判っているのだろう。

 個人的には、井口のダメフリーターっぷりよりも、書店の店員の
嫌味たっぷりの怒り方につい共感して苦笑。そして、どんな人間にも
プライドがあるということも裏打ちに描いているところが後味の良さにも
なっている。

  
 
 

「週刊真木よう子」次回も楽しみ\(^^)/

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2010年8月23日 (月)

ビデオ「電気グルーヴ 野球ディスコ」

ビデオ「電気グルーヴ 野球ディスコ」

 
 

VHSビデオテープをたった数本買うのにも確実に一苦労になってきた
今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。以下はつい先日に
都内某所の超有名大型電気店に寄った時の実にどうってことの
ないありふれた体験。

 

私      「VHSビデオどこに置いてありますか」 (・∀・)

店員A 「デッキですか?」 (´・ω・`)

私      「いえ、テープです」 (;・∀・)

店員A 「え~と」 (ーー;) (といって案内の紙を取り出す)

私      「...」 (一_一) (はよせぇや、、) ←他に買う物も資金もなし男

店員A 「3階、、いえ2階ですね」 (^。^)

私      「どうも」 (2階に行く)  (・∀・)

  

私      「あの、、VHSビデオテープ欲しいんですが」  (・∀・)

店員B 「1階です」  ( ̄・ ̄) (即答)

私      「...」 (´;ω;`) (サッサと買ってサッサとお家に帰りたいよー。。)


  

 

そんなわけで、未だにテレビ番組の録画の媒体手段はVHSのみというガラパゴスで
シーラカンスな私。なのでたまに行く中古ビデオ屋さんはVHSビデオが並んでいる
というだけでそれらを眺めて結構癒されたりする大切且つ数少ない癒しスポットの一つ。

数年前までβもあった(100円とかで投売り)が流石に今はもうないね。
っつかこの店自体がもう本当にいつまで持つことか。。
このお店は特にポップも何も大した工夫もないが暗黙のルールとして
レジのすぐ前の棚は店の一押しと思われる諸作品が他の商品とは一線を引いた
ハイバリューな値段設定で売っている。と言っても高くてせいぜい2千円くらいだが。

その棚にあった電気グルーヴビデオ「野球ディスコ」を衝動買い金800円也。

DVDじゃないすよ! と念を押さないといけないのもまあ時流であろうか。
購入後、1ヶ月ほど放置しておいたのだが、これがね大当り。っっつかホームラン
構成も画面の作りもいたってシンプルでライブ映像を観客席側からと
ステージ上、石野卓球と砂原良徳(まりん)のミキサー側からを交互に追うというもの。

若い!パフォーマンスも醸しだすオーラも◎。勿論卓球も実に軽やかな動き。
画像自体も極めて良好数秒だけならDVDだと言って見せても判らないかと思う。

 

音楽関係について全般的にまるでダメ男君な私なので詳しいことは語る知識も何も
ないので触れないのが無難であるが電気グルーヴは大学時代に友人がいい感じに
イカレテいて付き合いで確か武道館だったと思うが、ライブを観に行ったことがある。
「シャングリラ(Shangri-La)」が当時大ヒットして知る人ぞ知る存在から自分のような
音楽音痴でもそれなりに名前くらいは知るようになった頃のことであった。

あるジャンルを開拓した者や最先端を走り続ける人間達の行動というものは
どの断面を切ってみても「新しいもの」である。

このビデオに収録されているライブシーンもその全ては全く色褪せておらず
瀧の確信犯的な先の時代を見越した?破壊的なパフォーマンスと卓球の
フットワークの軽さは素晴らしいの一言に尽きる。2010年の今、彼等が
当時のままのパフォーマンスで登場してもやはり極めて新しくて結局は
熱狂的なファンを多く獲得することは間違いない

 

去年、今年と映画はそれなりに攻めるだけ攻めてみたので継続するとして
今年の後半から来年はミュージックシーンも遅ればせながら思うままに、
無軌道に攻めてみたい。

 

収録作品の中では
「あすなろサンシャイン」が歌詞と圧倒的な真に神々しいまでの
パフォーマンス
完全にノックダウン! !d(≧∇≦)b

 
 
 

電気グルーヴ 野球ディスコ
DENKI GROOVE "YAKYU DISCO" 59分

かっこいいジャンパー
VOLCANIC DRUMBEATS
ガリガリ君
猫夏
DINOSAUR TANK
あすなろサンシャイン
誰だ!
ブラジリアン カウボーイ
CATV
電気ビリビリ
<Video Clip>
Shangri-La

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